第7回「勃発!第3次韓国経済危機」

第7回「勃発!第3次韓国経済危機」

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配信日:2011年8月21日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)の第7回のメルマガは、突然起きた「第3次韓国経済危機」を特集して行く。まさに「週間」という名のタイトルに相応しく、なるべく最新情報を紹 介していくつもりだ。では、今回もいつものように記事のチャートを最初に出しておこう。

記事のチャート

第3次韓国経済危機の発端→なぜ、第3次韓国経済危機と考えるのか?→これまで市場動向→Googleがモトローラ買収で、IT関連株が急落

第3次韓国経済危機の発端

これについてはアメリカの財政危機から始まったデフォルト危機である。リーマン・ショック以後、アメリカは大量の米国債を刷っていた。だが、アメリカの法 律では債務の上限枠が定められており、それを超える債務は法律を改正しない限り、借金ができないことになり、米国債デフォルト(債務不履行)危機が噂され た。

具体的には、債務の上限枠を増やす法案が通らなければ、8月2日以降の借入は不可能と米財務省が提言した。まさにタイムリミットが迫っていた。

しかし、世界の見方はそれほど悲観的ではなく、いくらアメリカでもデフォルトはしない、回避されるだろうという情勢が強かった。管理人もデフォルト回避を すると思っていたので、たまにブログで取り上げるがそれほど危険視はしていなかったし、デフォルトも回避されたことは知っているだろう。

なら、なぜこれほど世界は同時株安になっているかである。

投資家にとって、デフォルトは回避されたが懸念材料があった。それが米国債の格付けである。8月6日、S&Pが初めて、米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に格下げした。

特に三大格付会社、S&P、Moody’s、フィッチの格付は重要とされていて、1997年のアジア通貨危機も格下げが一つの原因だった。具 体的には、格付会社Moody’sが、韓国の格付けをA1からA3まで落とし、同年の11月にはさらにBaa2にまで格を落とした事で、すでに落ち込んで いた韓国の証券取引市場を更に冷え込ませて、韓国経済を経済危機に陥らせたわけだ。こうして韓国はIMF行きとなった。

管理人が韓国経済で格付に注目していたのはこうした理由からで、格付の読み方も第2次韓国経済危機の初期に説明しているのがわかるだろう。

このように米国債の格付けが格下げされたことでダウは大暴落して世界同時株安(8月19日の朝もダウは大暴落)が今も続いているということだ。それから、 大暴落したり、大反発したりと、ダウは非常に不安定で、そのダウに影響されて、日経を始め、世界中の株価が影響を受けているのが、今の状態である。

しかし、いくら強い影響を受けたからといって、日本は経済危機にはなってない。アメリカも経済危機ではない。ヨーロッパも、イタリアやスペインはヤバイ が、それはアメリカのデフォルト危機からとは別の理由だ。だが、一国だけ、アメリカのデフォルト危機の影響を受けて「経済危機」になっている国がある。そ う、それが「韓国」なのだ。

なぜ、第3次韓国経済危機と考えるのか?

さて、ようやく本題にはいるわけだが、なぜ、韓国だけが経済危機と見なしているのかだ。さっき述べた通りアメリカはデフォルトしていない。なので、最初は 管理人も、一時的な経済ショックで、そのうち持ち直すだろうし、経済危機にまで至らないという見方をしていた。しかし、どうやら韓国政府はそうは見ていな いのだ。まずは列記しておこう。

第3次韓国経済経済危機と思われる状況

1.KOSPIが10日間で25%下落
2.韓国政府の空売り禁止(3ヶ月間)
3.年金でのKOSPI買い支え(4日間で1兆ウォン。さらに4兆ウォン)
4.KOSDAQ、サーキットブレーカーの発動
5.通貨スワップ協定の再締結を急がせる記事
6.外国人投資家、9営業日で約6兆ウォンの投げ売り
7.外債がGDPの40%に迫る。短期外債は38%の1467億ドル
8.対外依存度(3011年1~3月)で輸出入の占める割合は110.1%
9.外貨流動性の危機
10.外国人、連日KOSPI投げ売りでウォン安の恐怖!

以上の10つとなっている。全部ソース付きで説明していると長くなる。特に管理人が注目しているのが、KOSPIの年金での買い支えと、空売り禁止、通貨 スワップの再締結を急がせる記事だ。これは全て外貨流動性の危機、すわなちドル不足に関わって来る。こんな感じの図を思い浮かべて頂くと良い。

ヘッジファンド、韓国の株を大量に空売り、債券投げ売り→そして手に入れたウォンをドルにかえる→ウォン 安。KOSPI暴落!→韓国政府は空売り禁止を発動!年金でKOSPIの買い支え→外国人、空売り禁止されたので買い戻しもできなく、そのまま投げ売 り!→韓国政府、金融安定基金創設へ。

これがアメリカのドルが下がるはずなのに、ウォン安になっている理由だ。KOSPI、KOSDAQへの上場企業の株を投げ売りすることで、ウォンを手に入れて、ドルに戻している。

これまでの市場動向(1ヶ月、7月19日~8月19日)

ウォン

1060ウォンが1087ウォンと27ウォンほどウォン安である。

USDKRW (+1.27%) – U.S. Dollar / Korean Won 1:1 – Stooq

KOSPI

^KOSPI (-6.22%) – KOSPI Index – South Korea – Stooq

KOSPIは2150台、7月19日にはあったのだが、現在は1744と大幅に下がっている。しかも、ちょうど下がるのが8月2日からだ。25%(1684.6)ほど下がったのは8月11日ぐらいで、そのあと、少しは盛り返している。

KOSDAQ

KOSDAQについては、サーキットブレーカーが久しぶりに発動している。ようは売られすぎて、一時的な相場を冷やすために取引停止になったわけだ。残念ながらチャートが見当たらない。

Googleがモトローラ買収で、IT関連株が急落

最後にもう一つ注目したいのが、韓国IT関連株が、Googleがモトローラを125億ドルで買収したことで急落している。サムスンを始めとするIT関連株が急落しているのがここ最近の動きだ。サムスンの株価なども最近、ウォッチ対象リストに入れたので、近況は来週のメルマガで知らせたい。

以上。今回も盛りだくさんの内容であったが、管理人が準備をしていくよりも早く、第3次韓国経済危機が訪れたので、メルマガの内容はそれに合わせて大幅に変更している。

次回も、この韓国経済危機の最新動向を追いながら、気になるニュースをまとめていく予定だが、この経済危機がいつまで続くのか。大体3ヶ月ぐらいで何か見通しが示せると考えている。

第8回「第3次韓国経済危機 サムスン、IT関連株価大暴落」の予定。

ご購読に感謝する。これからも愛読をよろしくお願いする。

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