第14回「ジョブズ氏が亡くなる。サムスン電子への特許裁判に勝つことが彼の遺言か」

第14回「ジョブズ氏が亡くなる。サムスン電子への特許裁判に勝つことが彼の遺言か」

配信日:2011年10月9日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

10月5日、アップル社の創設者スティーブ・ジョブズ氏がこの世を去った。それは一つの時代の終わりと始まりを意味する日となった。早すぎる彼の死に多くの人々は嘆き、そして悲しんだ。56歳だった。

亡くなったことがわかった6日、アップル社とはライバル関係にあるGoogleが全世界のトップページで彼の訃報を知らせた。「Steve Jobe 1955-2011」とだけ表示され、彼の死がわかるニュースにリンクされていた。シンプルなデザインを好んだジョブズ氏に、Googleなりの思い入れ があったやり方だった。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏も、ライバルであり、良い友人であった彼の死を嘆いたコメントを出した。

「スティーブ・ジョブズ氏の悲報をうけ、ひどく悲しんでいます。メリンダと私から、彼の家族そして友人の 方々、そして彼の功績に関わった全ての人に謹んでお悔やみの言葉を申し上げます。スティーブと私が初めて会ったのは30年近く前のことでした。それから ずっと同士として、競争相手として、そして友人として、人生の半分以上を共に過ごしてきました。スティーブほどインパクトのある人間が現れるのはそうあり ません、その影響は多くの世代に受け継がれていくでしょう。彼と一緒に仕事をする機会があった我々は本当に幸運でした、とても光栄なことでした。スティー ブ、君がいなくてとても寂しくなるよ。」

(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1110/06/news071.html)

リンクにはオバマ大統領の声明を始め、各界の著名人がコメントしている。

以上。私たちの生活を劇的に変えたスティーブ・ジョブズ氏は亡くなった。心からご冥福を祈りたいと思う。もっと色々と紹介したいわけだが、このメルマガは韓国経済のまとめであるので、この辺で割愛させていただく。

さて、本題に入る。韓国のサムスン電子とアップルが特許訴訟で争っていることは過去のメルマガ第3回と第4回でまとめた通りだ。あれからさらに訴訟が拡大している。それを時系列に追うのも良いのだが、新たな情報が東亜日報で明らかになった。では、記事のチャートを貼ろう。

記事のチャート

サムスン訴訟継続意志の確認→ジョブズ氏が実質、訴訟を率いていた→今週の韓国経済→今週の気になる韓国経済ニュース

>三星(サムスン)電子がフランスやイタリアなど、海外に続き国内でも、アップルを相手に特許侵害訴訟を起こす方針であることが、7日確認された。三星 は、海外でも第3世代(3G)モバイル通信技術の標準である広帯域符号分割多元接続(WCDMA)標準に関する特許侵害訴訟を起こすことを決めるなど、 アップルを相手にした攻勢の度合いを強めている。

アップルのスティーブ・ジョブズ前最高経営者(CEO)の死去にも関わらず、双方の特許訴訟は、拡大する可能性が高まっている。(途中省略)


donga.com[Japanese donga]

以上。このようにサムスンはジョブズが死んでも裁判を止めるつもりはないと宣言した。だが、この記事はもう一つ気になる文が書かれてあった。ジョブズ氏が実質、この訴訟を率いていたという。

>一方、三星事情に詳しい消息筋によると、アップルのスティーブ・ジョブズ前成功経営者(CEO)が昨年夏からの三星とのライセンスを巡る交渉に、何度も 直接出席していたことが分かった。ジョブズは、アップルがデザイン特許侵害を理由に提訴する可能性を仄めかした昨年9月以降は、交渉に現れなかったが、事 実上訴訟を率いたという。

ジョブズ氏が実質、訴訟を率いていた

サムスンがアップルに和解を持ちかけたところ、アップルは断った経緯がある。これはジョブズ氏が亡くなる直前の話だが、アップルはサムスンにクロスライセ ンスなどを求めているわけではなかった。そのはずだ。ジョブズ氏が訴訟を率いていたなら、アップルとサムスンとの戦いは、彼の遺言とも見て取れる。

「サムスンはコピーキャット」とipad2の発表に現れたジョブズ氏は名指しで批判したのが3月のことだ。あれから7ヶ月で、まさかこのような残念な結果 になるとは思いもしなかった。ジョブズ氏が、サムスンがコピー製品でシェア拡大をしていたことを許せないなら、この訴訟はアップルがサムスンを潰すまで徹 底的に争うことだってありえる。

実際、新しいCEOのティム・クック氏にとって、ここで簡単に和解するようでは自分の存在を示すことはできないだろう。誰が見ても、サムスン携帯製品は apple社のデザインを丸パクリなのは言うまでもないからだ。管理人の立場としては、日本企業の部品が今後のアップル社に採用されていくことは嬉しくは 思っている。

韓国経済を見る上でサムスンの動向はかかせない。そのサムスンを真っ向から対立しているアップルの今後の動きも注目していく必要がある。この特許訴訟は全世界が注目している。サムスンが勝っても負けても、その代償は大きなものになるのだが。

今週の韓国経済

今週は月曜日が韓国の祝日だったので、一日市場が開いてない。なので4日間の動向になる。

KOSPI   ウォン   KOSDAQ  外国人(単位はウォン)

04日  1706.19  1193.8  436.13    -4547億
05日  1666.52  1189.3  421.18   -3,019億
06日  1710.32  1190.9  431.18   1211億
07日  1759.77  1178.4  442.64   3703億

今週、中盤は荒れ模様だったわけだが、金曜日の終わりにはまるで何事もないように株価もウォンも元通りとなっている。1200超え終値にはかなり気を使っ ているようで,確実に介入が入って来る。なので1200超えがいつになるか予想するのは難しい。だが、1200超えたら一気にウォン安が進行する可能性は 高い。

今週の気になる韓国経済ニュース

>9月の外貨準備高は3033億8000万ドルだった。 市場からは安堵のため息がもれた。 ウォン安を阻止するため3000億ドルを割ったのではという見方があったからだ。 しかし依然として不安感は残っている。 前月に比べて88億1000万ドルが減ったからだ。 これはリーマンショック当時08年11月(117億5000万ドル減)以来最も大きい減少額だ。<


韓国経済、先月の韓国の外貨準備高、辛うじて3000億ドル維持

韓国の9月の外貨準備高が発表されたが、3000億ドルは切らなかったそうだ。まあ、それを信じている人がいるかどうかは知らない。

>米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4日、イタリア国債の格付けを上から3番目の「Aa2」から6番目の「A2」に3段階引き下げた と発表した。また、格付け見通しも「ネガティブ(弱含み)」に据え置き、今後も一段の格下げに動く可能性があることを示唆した。<

イタリア国債、3段階格下げ・・・米ムーディーズ

イタリア国債が3段階格下げされた。このように韓国経済危機と平行して,欧州危機は続いている。他にも2011年のノーベル賞が発表されたりと、色々あった。

一週間を振り返ると、韓国経済の市場は巻き戻しみたいな感じだった。完全な元通りとは言わないが、ダウが11000ドル台を回復したのも上昇原因だったのだろう。

さて、来週のメルマガだが、今年も韓国F1GPの季節がやってきた。といっても第2回目なのだが、どうやら本当に開催されるようだ。10月16日が決勝戦となっている。なので、次回は韓国経済F1GPの経済的視点での見所を特集したいと思う。

決勝戦は15時からで、このメルマガはだいたい12時過ぎに配信しているので、これを読んでからレースを楽しんで欲しい。予選結果まで伝える時間があるかはわからないが、なるべく最新情報を届けたいと思う。

経済的な見所というのはどういうことか。今年もチケットは売れてないようだ。先ほど検索したら、韓国4日間、F1GP決勝戦が見られて32,700円という旅行プランを発見した。いくら円高でもこれはないだろうに。

ほら、興味が沸いてきたのではないだろうか。韓国F1GPは管理人が羅老号と一緒に特集している韓国の一大イベントである。そして、運用は全て赤字というデータもあり、そうした経済的な視点を来週まとめておくつもりだ。

読者様のご購読に感謝する。これからも応援のほどを宜しくお願いする。

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