第22回「韓国製の携帯、スマートフォン事情。SKテレコム、サムスンの独占と思いきや……」

22回「韓国製の携帯、スマートフォン事情。SKテレコム、サムスンの独占と思いきや……」

配信日:2011年12月11日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは、前回に予告したとおり、韓国の携帯、スマートフォン市場を取り上げる。韓国経済のブログの方ではあまり取り上げてない分野なのだが、色々と調べて見ると結構面白いことがわかった。では、記事のチャートを貼ろう。

記事チャート

韓国での携帯電話市場の三強→韓国でのスマートフォン市場の三強→韓国でiPhone4Sはどれだけ売れたか→世界のスマートフォン市場シェア→今週の韓国市場

韓国での携帯電話市場の三強

日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの3つが代表的業者で、携帯電話、スマートフォン市場で競争している。他にもウィルコムなどもあったが、ソフトバンクに2010年に吸収されたような感じだ。

さて、調べる前は、どうせSKテレコムがシェアを独占しているとか思っていたのだが、世界情報通信によると、韓国での携帯電話市場シェアは2010年9月現在で最大手のSKテレコムが50.7%、KTが30.2%、LG U+が18%となっている。

韓国(詳細) | 韓国(目次) | 国別に見る | 世界情報通信事情

また、固定電話市場シェアもあったので載せておこう。

>国際通信が1991年、長距離通信が1996年、市内通信が1999年に自由化されているが、依然として 旧国営事業者KTのシェアが大きい。市内通信市場には、KT、SKブロードバンド(SK Broadband)、LG U+の3社が存在し、各社のシェアは2010年9月末現在でそれぞれ87.1%、11%、1.9%となっている。<

では、スマートフォン市場シェアはどうなのか。サムスンとアップルが凌ぎを削っているのは何となくわかると思うが、もう1社あった。

韓国でのスマートフォン市場の三強(朝鮮日報より)

>これまで韓国で開通したLTEスマートフォンは45万台で、LG電子は市場の33%を占めている。これまで韓国の国内市場はサムスン電子の独走状態だっ たが、LTEスマートフォンに限って言えば、LG電子がサムスン電子の強力なライバルとして復活を遂げた格好だ。1位のサムスン電子は、LTEスマート フォン市場で26万台(シェア55%)を売り上げた。

LTEスマートフォン市場が拡大を続けている点もLG電子に追い風だ。現在、4Gのサービス範囲はソウル市と広域市(地方の大都市)など一部に限られている。地方中小都市では現在あえてLTE対応機種を購入する必要はない。

それでもLTEスマートフォンの販売台数が急増している。SKテレコムは「現在新規契約者の35%がLTEを選択している」と説明した。今年末以降に移動通信各社がサービスを全国に拡大すれば、契約者も急増する見通しだ。

LG電子はこれまでスマートフォン市場で苦戦していた。アップルとサムスン電子が事実上、市場を二分してきた。このため、一時は四半期当たり5000億 ウォン(約341億円)を超える営業利益を出していたLG電子の携帯電話事業部は、今年第3四半期(7-9月)には1388億ウォン(約95億円)の営業 損失を記録した。

ソースは朝鮮日報(2011年11月15日)

LTEとは、Long Term Evolutionの略。第三世代携帯電話の拡張版。サムスンのギャラクシー、アップルのiPhoneなどもこれに当たる。アップルとサムスンの二社が韓国市場を独占していたのだが、そこにLG電子が割って入ったようだ。

iPhone4Sはどれだけ売れたか

ご存じの通り、アップルとサムスンが特許訴訟で争っているのだが、韓国ではiPhone4Sの発売にサムスンは販売差し留め請求をしていない。そのため、 韓国でもiPhone4Sが発売された。では、どれだけ売れたんだろうか。予約殺到したニュースがあり、発売されたのは11月11日である。

残念ながら日本語でのソースでは具体的な数字が見当たらなかった。ただ英語のソースにはあったので、これを最初の販売数に触れているところだけを翻訳しておいた。

Sales of Apple’s iPhone 4S have reportedly been surprisingly slow in South Korea, where wireless customers are reportedly disappointed with the phone’s poor performance and lack of features.

The Korea Times on Wednesday said that customers are passing on the iPhone due to problems with the phone’s battery life and the lack of support for 4G LTE.

The paper reports that pre-sales of the iPhone 4S have totaled between 150,000 and 300,000 units combined at SK Telecom and Korea Telecom, citing unnamed carrier officials in stating that a number of pre-orders have recently been cancelled.

Sales of Apple’s iPhone 4S stall in South Korea as handset is deemed ‘uncompetitive’: アジア News

(韓国内でのAppleの「iPhone 4S」の販売は驚くほど遅れていると伝えられる。それは、携帯電話の貧弱なパフォーマンスと機能の不足に失望しているため)

(水曜日の韓国タイムズは、その顧客が電話のバッテリ寿命と4G LTEのサポートの欠如の問題のためにiPhoneをパスしていると述べた)

(同紙は、iPhone 4Sの販売は、ある匿名のキャリアを引用によると、事前に予約をキャンセル数に注視すれば、SKテレコムと韓国通信の全体で15万台~30万台を合計していることを報告する)

以上。少し読みやすいように意訳したが、どうやら予約台数30万台ほどあったのだが、キャンセルを含めたら15万台ぐらいではないかということだ。実際、バッテリー問題はアップデートされたわけだが、完全に解決したとはいえない。

世界の市場シェア

最後に世界のスマートフォン市場シェアを見ておこう。

>韓国の情報通信政策研究院によると、グーグルはスマートフォン向けOS市場 の43.4%を占めている。米市場調査会社SAの推計では4~6月期の世界スマートフォン市場は1億1000万台規模。アップル(18.5%)、サムスン 電子(17.5%)、ノキア(15.2%)の3社がトップ3を維持している。モトローラのシェアは4%で、7~8位となっている。

聯合ニュース

アップル、サムスン、ノキアと続く。特にアップルとサムスンが接戦しているのがわかるだろう。アップルは「iPhone4S」の発売、サムスンは「ギャラクシーNexus」を発売している。韓国内では苦戦していたiPhone4Sだが、世界では400万台を突破している。おそらく、市場シェアは逆転するんじゃないだろうか。

ちなみに日本では、ソフトバンクとauがiPhone4Sを発売したわけだが、11月の販売台数ランキングでは、ソフトバンクが66.4%、auが33.6%となっている。ソフトバンクが優勢ということだ。

世界のスマートフォン市場は非常に競争が激しい。そのためアップルとサムスンの特許訴訟の行方に世界中が注目しているわけだ。

今週の韓国市場

日付 KOSPI   ウォン KOSDAQ 外国人(単位はウォン)

05日 1922.90 1129.8 505.82 -747億
06日 1902.82 1131.2 502.59 -1555億
07日 1919.42 1126.1 505.68 -468億
08日 1912.39 1131.4 508.65 2121億
09日 1874.75 1146.5 507.60 -4278億

今週の市場は絶好調と思いきや、欧州危機対策が不十分だということで、9日に大幅に下げている。またKOSPIと外国人売買動向を見ればわかるとおり、8 日以外は純売りとなっている。なのにKOSPIは9日以外はほとんど下がってない。機関の買い増しが強かったからだが、覆面介入がなかったと言えるかは難 しい。

今後の株価動向も欧州とアメリカ次第ということになっている。それは日本にもいえることだが。

以上。今週は韓国の携帯電話、スマートフォン市場を特集した。あまり出てこない情報だったと思うので、興味深かったのではないだろうか。

来週の予告だが、携帯電話、スマートフォン市場の次は「韓国製のテレビ市場」を調べて見ようと思っていたのだが、それよりも韓国停電危機が迫っていることが判明したので、韓国の「電力事情」を特集しようと思う。

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