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第28回「イランへの経済制裁で、韓国の原油動向は危機に陥るのか」

28回「イランへの経済制裁で、韓国の原油動向は危機に陥るのか」

配信日:2012年1月29日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは韓国の原油動向について特集していく。既にご存じの人も多いと思うが、昨年の11月30日に起きたイランでのイギリス大使館襲撃事件にお いて、イギリス、その同盟国であるアメリカが、イランへの経済制裁を強く呼びかけている。具体的にはイランからの原油を購入するなという命令ではないが、 それに近いレベルの勧告といえる。

その中に、我が国も含まれるわけだが、韓国だって、イランに原油輸入を頼っている国だ。そのため、韓国はいくらアメリカの命令とはいえ、安価で売ってもらっていた原油を買わないようにするのは難しいと、最初はそう述べていた。

しかし、アメリカ様には米韓FTAの件でもわかるように逆らこともできず、段階的にイランへの輸入量を減らしていくという対策をすることになる。対するイ ランは、これ以上の経済制裁を行えば、アメリカにホルムズ海峡を封鎖すると警告している。また、アメリカの最新鋭の無人偵察機が、イラン領土内に不法侵入 して、イラン軍に回収された事実も付け加えておく。

ここまで事前知識とまず知っておいて欲しい。さて、このメルマガは韓国経済に関することを特集するのが主旨なので、イランにおける核疑惑問題という非常に 政治的な話題は避けるつもりだ。しかし、後で、少しコラム的なもので管理人のスタンスを補足しておきたい。では、記事のチャートを貼る。

記事のチャート

イランへの輸入割合と価格→原油価格輸入の影響を最も受けやすい国は韓国→イランへ輸出している企業400社が打撃を受ける怖れ→2011年のイランからの原油輸入量は20%増加→ガソリン価格→今週の韓国市場動向→コラム「イランへの経済制裁について」

イランへの輸入割合と価格

【ソウル聯合ニュース】韓国が輸入している原油のうち、主要輸入国ではイラン産の価格が最も安いことが25日、分かった。

韓国石油公社が運用するインターネットサイトによると、昨年1~11月に韓国が原油を輸入した国はイランを含め23カ国・地域で、輸入量は8億4659万トンに上る。

価格はイラン産が1バレル当たり平均102.89ドルと4番目に安かったが、イランより安かったのはコロンビア(同96.22ドル)など輸入量の少ない 国・地域。イラン産が韓国の原油輸入の9.76%(国・地域別で4位)を占めるのに対し、イランより安い3国・地域の割合は計0.53%にすぎない。<

韓国経済、制裁なら痛手 イラン産原油輸入価格は最低級

これは1月25日の聯合ニュースからなんだが、イラン産価格が最も安いことと、原油輸入の割合が9.76%だということがわかった。だいたい1割ほどだ。そして、もう一つ重要なことがある。それは韓国は原油輸入価格で最も影響が受けやすい国だということだ。

原油価格輸入の影響を最も受けやすい国は韓国

>韓国は「原油価格の影響を最も受けやすい国」というデータがある。IMFのチャートなのだが、原油高騰で影響を受けやすい国のランク付けがしてある。ランキングを紹介してみよう。

1位は韓国で、2位はトルコ、3位はギリシャ、4位はアイルランドとなっており、日本はどこかというと、日本は10位となっている。しかも、このチャート を見ると、韓国は2位のトルコと倍近く離れて-10%近くとなっている。日本がー0.5%程度だと比べて見ても、韓国の原油価格高騰の影響で深夜の消灯令 が出されるのも無理はないように思える。<

以上。引用したのは管理人が書いたコラムなんだが、この時はリビア情勢の影響において、深夜の消灯例が出されたときだった。今回はイランへの経済制裁が引き金で、原油価格の高騰が懸念される。では、実際、どの程度の企業が被害を受けるかを見ておこう。

イランに輸出している企業400社が打撃を受ける怖れ

>【ソウル聯合ニュース】韓国の洪錫禹(ホン・ソクウ)知識経済部長官は18日、大韓商工会議所が主催した朝食懇談会に出席し、イラン制裁問題に関連して「イラン向け輸出が完全に禁止されないよう米国と緊密に協調する」と話した。

洪長官は、イランに輸出している韓国企業2300社、特にイランへの輸出額が全体の50%を超える企業400社が打撃を受ける恐れがあると述べた。<

韓国経済、イラン向け輸出全面禁止を阻止=韓国知識経済部長官|

これは1月18日の聯合ニュースから。このように韓国にとってイランへの経済制裁に加担することは企業400社を犠牲にすることになる。もう一つ最新ニュースがある。

2011年のイランからの原油輸入量は20%増加

>韓国が、「イラン産原油の輸入縮小に向けたアメリカの圧力をよそに、2011年、韓国のイランからの原油輸入量は20%増加した」と語っています。韓国 国営石油会社は、25日水曜、「2011年、韓国のイラン産原油の輸入量は、前年と比べて20%増加し、日量19万8918バレルから、23万8860バ レルに達した」と発表しました。

韓国の一部の製油所は、2012年にイランからの原油輸入を拡大するための計画について指摘しています。韓国は、世界第5位の原油輸入国であり、2011年の10月までに、自国の石油需要の9.6%をイランから輸入しました。
こうした中、アメリカは、イランからの原油輸入を縮小させるため、韓国政府への圧力を増しています。<

韓国によるイラン産原油の輸入量が20%増加

この記事はまだブログには載せてないのだが、昨年の韓国はイランからの原油輸入は20%ほど増加していたことがわかった。さらに追加すると、韓国の昨年の 原油輸入価格は1000億ドル(7兆6949億円)を超えている。昨年のエジプト、リビアなどの中東情勢による原油高の影響である。昨年比の46.6%と いうのだから相当なものだ。

もちろん、企業だけではなく、こうなってくると庶民のガソリンも高騰する。最後はガソリン価格を見ておこう。

ガソリン価格

>韓国石油公社が運営する油価情報サイト「オピネット」によると、19日現在、ガソリンスタンドの一般ガソリン販売価格は1リットル当たり1964.31ウォンで、5日の1933.30ウォンから15日連続で値上がりしている。

20日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会議事堂前にあるガソリンスタンドでは、一般ガソリン価格が1リットル=2345ウォン(約160円)と表示されている。<

韓国経済、ガソリン価格が15日連続で上昇=韓国

これは1月21日の中央日報からだが、決して、イランから原油輸入減少が企業だけでの問題ではないことがわかる。このように庶民もガソリン価格が上昇することで影響を受ける。

結論だけを述べると、これだけで韓国の原油動向は危機的な状況に陥ることは少ないだろう。UAEやオマーンなどの中東国家が、イランに何かあったときは優先して韓国に原油を回してくれるというニュースがあるからだ。

ただ、庶民の生活を圧迫する可能性は非常に高い。ガソリン価格だけではなく、原油価格は様々な商品の値段をつり上げる。しばらくは様子見だが、この先もイラン情勢は油断ならない。

今週の韓国市場動向

今週の韓国経済は韓国の旧暦の関係で市場が3日間開いてなかった。市場が開いたのは25日から。その中で先週に続いて外国人の買いが目立っている。また、一方で機関と個人がずっと投げ売りしていることにも注目したい。

KOSPIのポイントは2000台を回復出来るか。ウォンは1100ウォンを超えられるかが一種の目安となる。ただ、大統領選挙が4月にあるので、株価は 上げてくると予想はできる。ウォンのほうは悪材料がない限り、この範囲のレートを行ったり来たりするだろう。韓国にとっては、過度なウォン安もウォン高も 懸念材料にしかならない。

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 外国人(ウォン)

25日 1952.23 1125.9 511.47 9339億
26日 1957.18 1122.0 516.45 4487億
27日 1964.83 1123.2 515.81 4570億

コラム「イランへの経済制裁について」

ただ、管理人のスタンスとしては、核拡散防止条約への違和感は拭えない。自分たちだけ核を持って外交を有利にする先進国のやり方は明らかに公平とはいえな い。我が国においても、イランは親日国であるし、アメリカがどう言おうが貴重な中東のパイプだ。日本にとってこれを失ってしまうのは非常にもったいない。

日本にいるとイスラムのことを快く思ってない言動はたくさん見られるし、間違った解釈もたくさんある。これはある調査でもわかっていることだ。911か ら、イスラム原理主義だけをクローズアップして恐怖の対象にするのは、世界三大宗教となっているイスラムのことをほとんど何も理解していないことと変わり はない。

イスラムにおける宗教倫理は非常に素晴らしいものがあるし、明治維新の日本だって、イスラムの研究は盛んな時があった。そして、日本にも10万人ほどのイスラムの人々がいる。

知らないから怖いイメージというものがあるが、実際、イスラムとキリスト教を比べれば、イスラムの方が非常にまともな宗教だということがわかる。こんなこといえば、キリスト教信者に怒られるかもしれないが、例を上げると、イスラムでは利子を取ることを禁止している。

私たちはグレーゾーンを利用して、法外な利子をとって、日本人を苦しめてきた消費者金融を知っている。(日本ではその辺りが関連が見直されたので、消費者 金融が以前のようにCMをいくらでも出すようなことはなくなった。しかし、韓国に渡って、その消費者金融がぼろ儲けしていることは以前のメルマガで触れた 通り)

これだけ見てもイスラムの教えが悪いとは思えない。どの宗教にも過激派というものが存在する。イスラムを信仰している人々(ムスリム人口)は世界で16億人もいるのだ。様々な考えがあっても不思議ではない。

コラムが長くなったが、この先、イスラム世界は注目されていく。パレスチナ問題、宗教観対立、核開発問題、原油を巡る争いなど、火種はいくらでもある。

以上。今回はコラム付きということもあり、かなりのボリュームになったが、最新動向はまとめられたと思う。さて、次回のメルマガ予告だが、最近、何かとサ ムスンについてのニュースが出ている。1回、もしくは2回にわたって、今のサムスンの現状を分析したいと思う。日本企業にとってもサムスンは巨大な会社で ある。

サムスングループだけで、韓国のGDP25%も稼ぎだしている。サムスン電子だけで15%である。これを知って疑問に思わない人はまずいないだろう。明らかにこの数字はおかしいのだ。そうしたことも踏まえての最新動向を届けるつもりだ。では、楽しみにして欲しい。

読者様の購読に深く感謝する。これからも応援のほどを宜しくお願い致します。

追記:この記事を書いて配信の準備をしてから気付いたわけだが、29日は第5日曜日となってしまい、本来ならメルマガは休みの予定だったようだ。ただお正 月も休ませて頂いたので、今回は号外扱いとして出しておく。

また市場動向についても見ている読者様もおられるので、来週まで休むと最新動向はチェックでき ないということになる。少しでもこのメルマガが役に立てるなら管理人としても本望なので、今回はそういったことを踏まえて1月29日に配信している。ご理 解頂きたい。

第27回「韓国の最新統計。消費者、生産者物価指数の上昇 11月、経常黒字最大のカラクリ」

27回「韓国の最新統計。消費者、生産者物価指数の上昇 11月、経常黒字最大のカラクリ」

配信日:2012年1月22日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは、前回に引き続き、韓国の最新統計を追っていく。最新の統計データを見ると、どれも危険な兆候が透けて見えるわけだが、韓国だってそれには気付いている。しかし、気付いていても外部が原因だとすればどうしようもない。

ジェトロ(日本貿易振興会)によると、韓国がEUへの輸出は、2010年は14.9%で、伸び率は24.3%である。これが2011年になると、輸出増加 率は5.5%になる。欧州危機で5分の一程度にまで落ちたことになる。貿易黒字が333億ドルだというのは前回のメルマガで触れたとおりだ。

欧州危機が確実に韓国経済の生命線である、貿易に悪影響を与えているし、中国、アメリカの輸出も下がっている。しかし、忘れてはならないのが、欧州債券である。韓国の外債の割合は、中国、欧州、その他になっている。その欧州の銀行が資金回収に乗り出している。

資金回収の具体的な手段といえば、株式、為替、債券などだが、欧州銀行は韓国から資金を引き揚げないと行けないほどの危機に直面している。そのため、ロー ルオーバー(借りかえ)などは難しく、満期債券になる分が償還されることになる。それが今年は266億ドル(約2兆円)。しかも、今年の上半期だけで、 50%以上である。

つまり、単純に考えても300億ドルを、韓国の銀行、企業は海外から資金調達しなければならなくなる。社債、株式などになるわけだが、調達出来るかどうか はわからない。欧州危機がますます悪化するなら、難しくなるのは予想できるからだ。最新の韓国ニュースも,欧州危機の動向次第では、1月の貿易収支が赤字 になる可能性に言及している。

満期債券は最新のニュースなのだが、韓国にとって欧州とは貿易相手だけではなく、債券を購入してくれていた大事な外資系企業であることを言いたかった。つまり、欧州危機はこの二つの意味で韓国経済に危機的な状況を加速させる。

前置きは長くなったが、最新統計を見ていく。では、いつものように記事チャートを貼っていく。

記事チャート

生産者、消費者物価指数→経常収支と資本収支→今週の韓国経済

2011年12月の生産者物価指数は前年同月比で4.3%上昇

1月9日(ブルームバーグ):韓国銀行(中央銀行)が9日発表した昨年12月の同国の生産者物価指数(PPI)上昇率は、過去1年3カ月で最も低い伸びにとどまった。

12月のPPIは前年同月比4.3%上昇した。11月は5.1%の上昇だった。前月比では0.2%の上昇。

韓国:12月のPPI、前年同月比4.3%上昇-中央銀行 – Bloomberg

>生産者物価指数とは、米国における物価水準を表す指標で、日本の卸売物価指数に近い指標。生産者の出荷時点での価格の変動を示す。日本の卸売物価指数は、輸送費や流通マージンを含んだ物価であるため、指標の性格は若干異なる。

生産者物価指数は、生産者から視点での物価上昇を見るのに役に立つ。物価が上がれば、この指数はもちろん、上昇する。韓国の数ヶ月の生産者物価指数は、9月と10月は急上昇していたのだが、11月、12月で落ちている。ある程度、物価上昇がおさまったという兆候だ。

では、消費者物価指数はどうかというと、12月は4.2%、コアCPIは3.6%となっている。

韓国の12月消費者物価指数(表) – Bloomberg

生産者物価指数よりは低い。韓国政府は今年の物価上昇率を3%台にすると目標を掲げているわけだが、データ的には食料品・飲料の価格上昇が目立っている。次は経常収支と資本収支を見て欲しい。

経常収支と資本収支

(ソウル=聯合ニュース)コ・ウンジ記者=去る11月輸出が増えて輸入は減って,経常収支黒字が1年ぶりに最大を記録した。

韓国銀行が29日出した’2011年11月国際収支(暫定)’報道資料を見れば先月経常収支黒字は50億5千万ドルで前月の41億3千万ドルより22.3%増加した。

21ヶ月連続黒字行進で規模面では昨年10月54億9千万ドル以後1年ぶりに最大だ。商品収支黒字規模は石油製品,乗用車などの輸出好調で前月の35億5千万ドルから44億9千万ドルに増加した。

これは本船渡し(F.O.B)価格基準輸出が前月の464億5千万ドルから471億ドルに増えて,輸入は429億ドルから426億1千万ドルに減少したのに伴ったのだ。

通関基準として見れば先月中輸出は464億9千万ドルで昨年の同じ月より12.7%増えた。 増加幅は前月の7.8%より拡大した。

輸入は原材料と消費財の輸入増加傾向が鈍化して資本財は増加で転換されて,昨年11月より11.1%増えた429億6千万ドルを記録した。増加幅は前月の15.5%より縮小された。

サービス収支は建設サービス部門の黒字が大きく膨らんで,3億6千万ドル黒字を記録した。本源所得収支黒字規模は利子収入減少などで前月の6億4千万ドルから4億5千万ドルに減った。移転所得収支赤字規模は前月6千万ドルから2億4千万ドルに拡大した。

金融勘定は流出超過規模が前月45億ドルから66億3千万ドルに増加した。

この中で直接投資は国外投資増加などで流出超過規模が前月11億3千万ドルから20億8千万ドルに拡大した。

証券投資は債券部門の流入にも外国人株式投資家純流出に変わりながら,流入超過規模が前月39億2千万ドルから4千万ドルに減った。

資本収支は前月と似た1億ドル黒字を記録した。

ソースは韓国語なので2CHより記事転載。翻訳してくれた人に感謝。

全文は長かったのだが、詳しいデータなのでそのまま掲載する。輸出が増えて、輸入が減れば経常収支は向上する。ただ、重要なのは資本財の輸入が増加していることだ。

原材料、機械、設備などが資本財なので、いくら原材料と消費財の輸入が鈍化しても、資本財の輸入が増えれば何も変わらない。つまり、原材料は在庫を消費、消費財は国民が物価インフレ、借金によってお金が回らなくなってしまっている現れとも見える。

経常収支は、ある国と貿易やサービスを通じて取引した結果で、その国がどれだけ稼いだか(黒字)、または損をしたか(赤字)を指す。つまり、経常収支が黒字であればあるほど貿易で儲かっていることになる。

経常収支を細かく見ると、貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支に分類できる。

貿易収支はそのままだ。サービス収支、輸送、旅行、通信、金融などのサービス取引収支。所得収支は、出稼ぎ、季節労働者の雇用者報酬、対外金融資産・負債からの利子配当の投資収益。上記の証券投資もここに入るだろう。

経常移転収支は、資本移転収支とにさらに分類されるのだが、細かすぎるので、大まかな経常移転収支の例では、政府の食料援助、医療補助、ODAなどがこの項目に当たる。資本移転収支は難しいのだが、資本形成に対する投資と贈与などに関わる収支となる。

まあ、これは一年分のデータが出てくれば、まとめてメルマガで何年分の経常収支がどうであったかを特集するので、今はそんなものかという感じで見て頂きたい。資本収支は、投資収支とその他投資収支に分けられるのだが、実はこれも大事だ。

韓国の資本収支が+になっているかというと、その他投資収支が莫大だからだ。その他投資収支には、著作権、特許権などが含まれるのだが、実は韓国の銀行が借り入れた借金(海外融資)も含まれる。借金が増えれば増えるほど、その他投資収支が大きくなる。

つまり、このその他の投資収支を見ておけば、韓国がどれだけ海外からお金を借りているのかがわかる。参考までに2008年の8月は70億6千万ドルだっ た。2008年、第3次韓国経済危機は9月から、そして、リーマン・ショックと続く。すでに危機的な状況だったことがわかる。あの時からドルが必要だった のだ。韓国の銀行は必死でドル集めをしていたわけだ。

最後にこの式を覚えておいて欲しい。

経常収支+資本収支+外貨準備増減+誤差脱漏=0

長くなったが以上が、経常収支と資本収支の最新動向である。この二つの国際収支は、外貨準備高の増減より大事なんで、動きがあり次第、伝えたいと思う。

今週の韓国経済

今週は前回に欧州国の格下げが発表されたわけだが、その影響はほとんどなかったといえる。そして、アメリカの景気指標が良くなるという楽観ムードから、日 経平均及び、韓国の株価、ウォンも急上昇した。特に外国人の買いが非常に目立っている。20日だけ詳しいデータを張っておこう。

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 外国人(ウォン)

16日 1859.27 1154.7 519.85 52億
17日 1853.22 1156.5 519.58 -100億
18日 1892.39 1141.8 513.20 4790億
19日 1914.97 1137.1 515.70 7062億
20日 1949.89 1134.3 512.17 14,160億

コスピ 1,949.89 ▲34.92
コスダック 512.17 ▼3.53
先物 257.20 ▲4.70
為替レート 1,134.30 ▼2.80

投資主体別売買動向
外国人. 14,160億
機関…  -1,731億
個人  -11,562億

プログラム売買動向
差益   5,341億
非差益.. 5,625億
全体   10,966億

国庫債(3年) 3.40 ▲ 0.02
会社債(3年) 4.27 ▲ 0.02
CD金利(91日) 3.54  0.00
コール金利   3.23 ▲ 0.02

以上。今週はウォン高、株高ということになった。特に3日間の上昇ぶりは凄まじい。ただ、20日をよく見ると外国人は一気に購入してるのに、機関と個人がマイナスという逆の動きになっている。4月の選挙までは株価を上げていくと思われるのだが、さあ、どうなることやら。

今週はこれで終わりだが、次回のメルマガ予告をしておく。最近、欧州危機とは違い、イランの動向が韓国経済に大きな影響を与えようとしている。平たく言えば、アメリカ、イギリスの中心になっている経済制裁に、韓国もイランからの輸入を停止せざる得ない直面ということだ。

ということで、ここらで「韓国の原油動向」について特集してみたいと思う。

読者様のご購読にいつも感謝している。これからも応援のほどを宜しくお願い致します。

第26回「韓国の最新統計。OECD統計数値、ジニ係数、食品物価上昇率も軒並み悪化!」

26回「韓国の最新統計。OECD統計数値、ジニ係数、食品物価上昇率も軒並み悪化!」

配信日:2012年1月15日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは、韓国の最新統計を紹介していく。2012年になったわけだが、韓国経済の悪化は顕著である。それはどの統計数値にも出ているので、疑いようがないのだが、一つだけその中で儲かっている大企業が存在する。それが世界的大企業「サムスングループ」である。

サムスングループだけは報道で伝えられている限りでは、業績を拡大させている。ただ、サムスンについては問題も多い企業であり、韓国経済=サムスンとまで言われるほど韓国のGDPの3割ほどの巨額な資産グループになっている。

そのため、韓国政府が推進するFTA政策なども、輸出企業有利という建前だが、実際は裏でサムスンのような企業が政府に圧力をかけていることになる。韓国 の主要メディアもサムスンから得られる莫大な広告費が欲しいために、ほぼサムスンの宣伝媒体としか働いていない。経済危機が深刻化するなかで、ますますサ ムスン帝国のみが拡大されている。そして、その搾取対象者は韓国の一般庶民ということだ。

そういった事情はそのうちメルマガでも取り上げようと考えているので、今回は最新統計データを見ていく。では、記事のチャートを貼る。

記事チャート

一人辺りGDP→昨年の貿易額→製造業の企業景気実態調査指数→韓国のGDP、OECD中では第10位→ジニ係数→昨年の食品物価上昇数→低賃金OECD1位→今週の韓国経済

韓国の最新統計

一人当たりGDP、経済協力開発機構(OECD)加盟国中、韓国は20757ドルで26位

一人当たりGDP、日本は42983ドルでOECD14位!一方韓国は20757ドルで26位)

管理人はこの一人辺りのGDPはあまり信用してはいない。ただ、データはデータとして扱うので、統計としては記録してある。次は昨年の貿易額を見て欲しい。長いのだが全文大切だと思うので、そのままにしてある。

昨年の貿易額

知識経済部は1日、昨年の韓国の輸出額は前年比19.6%増の5578億ドルと暫定集計された、と明らかにした。輸入は23.3%増の5245億ドルで、貿易収支は333億ドルの黒字となった。

財政危機が本格化したことで、昨年、欧州連合(EU)への輸出増加率は5.5%にとどまった。景気回復の動きが予想より鈍かった米国(13.1%)、緊縮政策の影響を受けた中国市場(15.7%)でも、成長の勢いが相対的に弱かった。

しかしASEAN(35.4%)など新興市場への輸出が活気を帯びたほか、大地震を経験した日本(41.3%)への輸出も善戦し、その空白を埋めた。

世界情報技術(IT)景気が停滞し、主力輸出品の半導体(-1.1%)、無線通信機器(-1.4%)、液晶デバイス(-7.1%)などは不振が続いた。そ の代わり石油製品(63.9%)、鉄鋼(35.2%)、一般機械(28.0%)、自動車(27.9%)、船舶(15.1%)などが善戦した。

しかし今年は厳しくなる見込みだ。消費心理の委縮が時差をおいて先進国から新興国に波及する可能性があるうえ、最大貿易国の中国経済の不確実性も次第に高まる様相だ。

この日、知経部は今年の輸出予想値を前年比6.7%増の5950億ドルと提示した。貿易黒字も前年比24.9%減の250億ドルと見込んだ。

知経部のアン・ビョンファ輸出入課長は「世界経済の不確実性が高まるうえ、輸出市場の競争も激しくなり、輸出入増加率は鈍る見込み」とし「ただ、下半期か らはやや落ち着いて、自由貿易協定(FTA)の効果も現れ始め、徐々に回復する上低下高型になると予想される」と述べた。

韓国経済、昨年の貿易黒字は333億ドル、今年は鈍化見込み|

韓国経済が8割以上の輸出依存のために、貿易統計というのは韓国経済の生命線となる。そして、その動向を窺うには世界経済、主にアメリカ、欧州経済、中国経済が焦点となる。

欧州経済は14日のMSN産経ニュースに、先週のメルマガでもでてきた格付会社「S&P」が、フランスを含むユーロ圏の一斉格下げを行った。これ によって、ユーロが対円と対ドルで大幅安となった。このように欧州経済は一波乱起きる可能性が残されている。中国経済もたまに触れているが、上海総合指数 が2200台にまで落ち込んでいる。

では、アメリカはどうかというと強い。何でこんな強いのかは知らないが、日経とダウの差はすでに顕著に開いている。リーマン・ショック後には、ダウより日 経平均が高かったと信じられないほどだ。しかし、アメリカは大統領の予備選が行われていることは考慮しておく必要がある。

さて、話を戻すが昨年の対日貿易赤字はどうなったのかを述べておくと、日本の震災の影響もあり、2011年の対日貿易赤字は276億8千万ドルとなり、84億ドルほど解消されている。次は、製造業の企業景気実態調査指数を見て欲しい。

製造業の企業景気実態調査指数

(ソウル=聯合ニュース)コ・ウンジ記者=グローバル景気鈍化で製造業の2012年1月業界状況展望が2年5ヶ月ぶりに最も悪くなった。韓国銀行が28日 出した’2011年12月企業景気実体調査指数(BSI)’資料を見れば製造業の2012年1月業界状況展望BSIは前月より4ポイント落ちた79を記録 した。 これは2009年7月78以後最低だ。

今年12月業界状況BSIは前月より3ポイント落ちた80で,去る8月80以後4ヶ月ぶりに最も低かった。業界状況BSIは100を越えれば景気を良く感じる企業がそうではない企業よりは多いという意で100以下ならその反対だ。

韓国経済、製造業業界状況展望2年5ヶ月ぶりに最悪

この指数からもわかるとおり、製造業の景気判断は最悪を迎えているわけだ。来月は更新するかもしれない。

韓国のGDPがOECDで10位「経済大国も、国民は貧乏」

韓国の企画財政部は4日、「2011年国家競争力報告書」を発刊した。それによるとGDP(国内総生産)はOECD(経済協力開発機構)加盟国34カ国の うち10位だったが、国民生活のレベルを表す複数の指標が下位圏にとどまっていることが明らかとなった。韓国メディアが相次いで報じた。

韓国経済、韓国のGDPがOECDで10位「経済大国も、国民は貧乏」

国民には還元されない経済成長。大企業だけが太る政策。経済格差はますます深刻になっていくと。その経済格差を示すのがジニ係数だ。

ジニ係数

企画財政部が4日に刊行した「2011年国家競争力報告書」によると、国際比較が可能な2008年を基準として、韓国のジニ係数(所得分配不均衡指数)は0.315だった。

0から1の間で示されるジニ係数は、低いほど所得分配が平等であることを示す。韓国の所得不平等水準はOECD平均の0.314と同水準だが、調査対象34カ国中では20位で中下位圏に属した。

韓国経済、韓国中産層の割合が減少、貧困層比率もOECD平均以上

このようにジニ係数で、韓国経済の成長が国民に還元されてないことが数値でわかる。ブータンを見習えとはいわないし、日本も経済格差が少しずつ広がっている。

なぜ、そうなったかの根本的な原因は紙幣の発行にあると感じている。金本位制なら、世界経済はここまで酷くならなかったのではないのか。とまあ、最近、良 く思うのだが超金余り現象が起きているのは、紙幣の流通以上の総額が市場で取引されていることがやはり一番の原因ではないのか。韓国だけの問題ではない が。

昨年の食品物価上昇率

昨年の韓国の食品物価上昇率が経済協力開発機構(OECD)加盟国で2番目に高いことがわかった。

5日に発表されたOECD統計によると、昨年1月から11月までの韓国の食品物価上昇率は7.9%を記録し、この期間の物価上昇率統計が出ているOECD加盟国32カ国のうちエストニアの9.9%に次ぐ高さとなった。

昨年の韓国の食品物価上昇率、OECD加盟国で2位

低賃金雇用比重OECD1位

(ソウル=聯合ニュース)パク・デハン記者=我が国の勤労者4人中1人は中間賃金の3分の2以下の低賃金勤労者であることが分かった。これはOECD国家中最も高い割合で,このような低賃金労働は所得と富の不平等を深化して社会統合を阻害できるという指摘だ。

韓国経済、韓低賃金雇用比重OECD 1位..勤労者4人中1人は中間賃金の3分の2以下低賃金労働者

さて、他にも統計データは色々あるのだが、一回だけじゃとても紹介しきれないので、来週に回したいと思う。判明しているOECDでの統計はまとめておいた。

今週の韓国経済

今週の韓国経済はなんて言うか見所がない。それほどKOSPIが上昇したわけでもなく、下がったわけでもない。静かな1週間だったというところだ。

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 外国人

09日 1826.49 1163.6 520.28 -890億
10日 1853.22 1156.5 525.74 -100億
11日 1845.55 1158.7 518.58 1013億
12日 1864.57 1158.2 520.34 1467億
13日 1875.68 1148.3 523.13 1651億

以上。全体的に上がっているのだが、欧州格下げニュースが来たので、来週どうなっているかは不透明だ。といっても、韓国の大統領選挙が4月にあるので、韓国政府は株価を維持させようとすると思われるが。

さて、来週の予定だが、今回の最新統計の続きをしていく。消費者物価指数、経常収支などを取り上げて行くので、楽しみにしてほしい。

第25回「韓国経済にとって格付は重要なのか」

第25回「韓国経済にとって格付は重要なのか」

配信日:2012年1月8日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

新年明けましておめでとうございます。今年も韓国経済ブログ、メルマガの方も頑張りますので、温かいの応援のほどを宜しくお願い致します。

1月8日なので、少し遅い新年の挨拶となったが、今年は昨年よりさらに大荒れの予感がする韓国経済の動向を楽しみにして欲しい。

挨拶はこれぐらいにして、今回のメルマガは「格付」を特集していく。

なぜ、韓国経済にとって格付が重要かを簡単に述べると、格付とは、会社の業績・財務内容などを基準にして行われ、社債の発行条件はこの等級によって決定するからだ。ムーディーズにおける信用格付の説明は以下の通りとなっている。

>格付は、支払いが行われなかったか、遅延した、あるいは一部しか行われなかったことにより生じ得る信用損 失を予測し、その指標となるものです。信用損失とは、発行体が支払いを約束した金額と実際に支払いが行われた金額との差です。ムーディーズの格付は、発行 体がデフォルトを起こす確率と、デフォルトが発生した場合に予想される損失規模の両方を考慮に入れた信用損失を評価したものです。<

しかし、これはあくまでも建前上の意味だ。ご存じの通り、世界三大格付(S&P.ムーディーズ、フィッチ)会社は、お金をもらって会社の格付をしている。

そのため、この三大格付会社が業績や財務内容を本当に精査しただけで、格付を決定しているかは定かではない。リーマン・ショックでの不動産債券も格付でトリプルAだったし、日本の格付を意図的に下げたりすることもあった。

また、韓国で言えば、格下げが1997年に起きたアジア通貨危機をさらに拡大させた。欧州危機だってそうだ。このように格付そのものの必要性はこれから問 われてくることだろう。格付に何らかの規制措置が導入されるかは定かではないが、格付会社の信頼性は日本ではそれほど高くない。

今、日本の銀行は日本の国債を大量に所持しているわけだが、過去に日本国債が格下げされたときも、普通に日本の国債を買い続けた。誰も日本の国債が格下げされても動じなかったのだ。そして、気がつけば、日本国債は格上げされていた。

このように日本ではあまり格付は重視されないが、世界からすれば格付は重要な意味を持つ。そのため格付は良くニュースで取り上げられる。韓国メディアも格 付を非常に重要視する。まずは、今の韓国がどのランクにいるのかを紹介しよう。では、いつものように記事チャートを貼っていく。

記事のチャート

韓国の格付→格付ランク→外平債の金利→今週の韓国経済

韓国の格付 S&P「A」(2011年12月16日)

韓国経済、韓国の格付け見通し、S&Pが「A」「安定的」を維持…「韓国の財政状態は堅実」

国際格付け会社のスタンダードアンドプアーズ(S&P)は14日、韓国の信用格付けと格付け見通し(アウトルック)をそれぞれ「A」と「ステイブル(安定的)」で維持すると明らかにした。

韓国の良好な財政健全性と純対外債権国の地位維持などを高く評価したという説明だ。S&Pは報告書を通じ、「2005~2008年の一般政府財政収支が持 続的に黒字を記録し、2011年の一般政府純負債も国内総生産(GDP)の22%にすぎず良好な方。韓国の財政状態は堅実だ」と評価した。

また「韓国は対外債務より債権が多く、ウォン取り引きが活発で外貨負債に対する危険度は大きくない」と付け加えた。

企画財政部関係者は、「先月7日のフィッチの格付け見通し引き上げ、そして今回のS&Pの格付け維持で韓国の対外信用度が高まった」と評価した。

韓国経済、韓国の格付け見通し、S&Pが「A」「安定的」を維持…「韓国の財政状態は堅実」

格付ランク

韓国の格付はS&Pでは「A」ということだが、これはどの程度良いランクなのか。まずは格付ランクがどのようになっているかを整理しておく。

>~長期債及び発行体格付の格付記号~

日本における格付機関5社の格付記号は以下の通りである。
~長期債及び発行体格付の格付記号~

信用リスク  ムーディーズ 他の4社

信用リスクが低い(信用力が高い)
Aaa AAA
Aa AA
A A
中程度の水準
Baa BBB
Ba BB
B B
Caa CCC
Ca CC
信用リスクが高い(信用力が低い)
C C
債務不履行に陥っている
D D

上記の格付記号は、格付機関により、公表している定義は異なるが概ね対応していると考えてよい。

但し実際には同一企業に対して異なる格付が与えられることもあるため、特定企業の信用力を格付で見る場合には、各格付機関の格付分布における当該企業の相対的な位置を確認する必要がある。

特に日本において格付機関間の格付格差は大きい。ただし、近年はいわゆる新BIS規制の影響もあり、極端な差異はみられなくなる傾向にある。

例1)ムーディーズの Baa の定義「信用リスクが中程度と判断される債務に対する格付。中位にあり、一定の投機的な要素を含む。」
例2)S&P のBBB の定義「債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。
例1及び例2の出典、ムーディーズホームページ、S&Pホームページ

ムーディーズはAa~Caaまで1~3の数字を用いさらに細かく分類をしている。数字が大きくなると信用リスクは高くなる。R&I、フィッチはAA~CCまで+、-の記号をつけて分類している。

+の記号は、信用リスクが低くなり、-の記号は信用リスクが高くなる。同様に、S&P はAA~CCCまで、JCR AA~Bまで、+、-の記号をつけて分類している。R&I、JCR、S&Pが用いている格付記号は、フィッチが考案したものである。

上記の格付記号は、発行体格付及び長期債務に対して用いられるものである。短期債務や、中小企業の発行体格付などは、別の記号が用いられる。<

信用格付け – Wikipedia

基本的なことなので一番まとめてあったWIKIからもってきた。ムーディーズだけ特殊な記号を用いており、フィッチ、S&Pなどは同じ記号を使っていることに留意したい。

これを見た上で、韓国(ソブリン債券)のS&Pの格付「A」とはどの位置なのか。

信用リスクが低い(最高AAAの三番目ということ)ということになる。さらに細かく見ておこう。

外貨建て格付け(長期) A(見通しは安定的)
外貨建て格付け(短期) A-1
自国通貨建て(長期)A+(見通しは安定的)
自国通貨建て(短期) A-1

以上のようになっている。これが韓国の格付である。上の記事を読んでも、到底、信じられないと感じたと思うが、他の格付を見るとさらに信じられないのがわかったのではないだろうか。参考までに日本の格付を見ておこう。

日本の格付はどうかというと外貨建て格付け(長期) AA-となっている。しかも、見通しはネガティブである。外貨建て格付け(短期) A-1+、自国通貨建て(長期)AA-(見通しネガティブ)、自国通貨建て(短期)A-1+ 現状からさらに格下げされれば、Aに格下げされるかもしれないのだ。

日本の格付と韓国の格付がわずか一ランクしか差がないということになる。この時点で信用に値しないのは言うまでもない。格付会社は韓国政府が出したデータだけで格付ランクを決めているとしか思えない。

そもそも、政府の純負債がGDPの22%とか、これまでメルマガを読んできた読者様なら、本来なら導入するはずの通貨安定証券、外国為替平衡寄金債券(外平債)などの負債は含まれていないことが知っていると思われる。そうした導入してないものを含めると、韓国の本来の負債はGDPの二倍に達する計算となったことは以前のメルマガで紹介したとおりだ。

さて、外平債の話がでてきたので、韓国の国債の信用度を示すもう一つの数値、外国為替平衡寄金債権(外平債)の金利を見ておく。

外平債の金利(2011年12月4日 東亜日報)

>韓国国債の選好度を示す、外国為替平衡基金債権(外平債)加算金利も同様の流れを見せた。外平債加算金利は、国際金融市場で流通する韓国政府債権の収益率だ。米国財務省債権に対する加算金利で表記され、信任度が改善されるほど低くなる。

2014年4月満期の外平債加算金利は、8月5日の160bpが9月30日には242bpまで急騰して、先月末は174bpに下がった。1ヶ月周期でおよ そ30~50%の変動幅を見せたのだ。2019年満期外平債加算金利も、8月5日の98bpから、10月4日は201bp、先月末は130bpと急騰落し た。<

(http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20111204/42342284/1)

管理人のチェックマークリストにあったのだが、今、調べて見るとブログには記載していない情報だった。リンクは張ってあるが、韓国語なので、翻訳は2CHのワクテカスレからである。

bpはCDSプレミアムを紹介する時に説明しようと思うのだが、今、簡単な説明だけしておくと、1bp (ベーシスポイント)は0.1%である。つまり、174bpは1.74%の金利ということになる。当然、高い方が信用リスクが高くなる。

今週の韓国経済

お正月ということもあって、それほど値動きはなかった。たまにソースも確認出来ない北朝鮮関連の噂でウォン安になった程度だ。先週のメルマガはお正月でお休みだったので二週間分の動きを出しておく。

2011年12月

日付 KOSPI  ウォン KOSDAQ 外国人

26日 1856.70 1155.0 501.37 788億
27日 1842.02 1158.8 491.64 896億
28日 1825.74 1156.0 495.22 358億
29日 1825.74 1151.8 500.18 145億

2012年1月

02日 1826.37 1155.8 506.79 -1500億
03日 1875.41 1150.8 513.83 3150億
04日 1866.22 1148.6 516.30 2836億
05日 1863.74 1152.7 521.96 -482億
06日 1843.14 1162.9 518.94 -461億

以上。30日、31日、1日は韓国市場が休みだったので省いてある。

長くなったが今回のメルマガはこれぐらいで終わりにする。

さて、次回の予告であるが、年末、1月になって韓国の様々な最新の統計データがでているので、これを特集したいと思う。投資に必要な情報は過去ではなく、出来る限りの最新データであるので、まとめておくことは有益なことだと思う。