第64回「悪材料しかない経済ニュースと韓国経済に迫るウォン高の恐怖!」

第64回「悪材料しかない経済ニュースと韓国経済に迫るウォン高の恐怖!」

配信日:2012年10月28日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週は前回の予定通り、韓国経済に暗雲垂れ込めるニュースを特集する。すでに知っている読者様も多いと思うが、ナロ号の打ち上げは延期となった。現在、早くて31日ということだが、遅ければ11月になるかもしれないという。

打ち上げを楽しみに1週間を過ごしていたら、韓国のドル、ウォン市場では、最終防衛ラインである1100ウォンを突破して、最大値は1094ウォンのウォン高となった。これが日曜日までのホットな話題といえる。

ウォン高になることは予想した通りであるし、これからも続くのだろうが、韓国政府はある数値になれば大規模な介入をしてくると思われる。その数値を 1080ウォンだと管理人は予想しているのだが、禿げが資産を売り、企業の配当金を頂くまではウォン高は続くと考えている。それにどこまで韓国政府が外貨 準備高を減らして事に挑むのか。激しい読み合いが続く。

この辺りの整理は追いついていない。不確定要素の中国経済、欧州経済が入るからだ。経済状況が最悪なのにウォン高となる韓国経済、今後の見通しの前に材料ニュースを出して、次回に管理人の予測をまとめてみたいと思う。では、前置きが長くなったが記事のチャートを貼る。

記事のチャート

現代研”政府、外国為替市場、微細調整しろ”→外資系銀行がクレジットカードの高金利キャッシングサービスで多大な利益→‘10日10%’高利に腰曲がる…庶民金融は低信用者無視→今週の韓国経済

現代研”政府、外国為替市場、微細調整しろ”

[アジア経済パク・ヨンミ記者]ウォン・ドル為替レート下落が、景気不振につながるという報告書が出てきた。物価を下げる純粋機能もあるが、現段階では輸出企業の採算性が落ちて、結局経済の活力を害することになるという分析だ。報告書は、政府の市場介入を促した。

現代経済研究院キム・ミンジョン研究委員は24日、’ウォン・ドル為替レート1100ウォン崩壊の波及影響’報告書を通じて、このように主張した。 一日前、ソウル外国為替市場でドル当りのウォン価格は1103ウォンまで落ちた。年中最高点と比較すると、韓国ウォンの価値は7.0%も上が った。すぐに1100ウォン線が崩れるという展望が出てくる。

キム委員はこのような状況を喚起して”今後もウォン・ドル為替レート下落傾向が続くだろう”と予想した。強い経済体力を信じて外国人が投資を増やしているからだ。

報告書は、為替レート下落の両面性を指摘した。設備投資拡大に肯定的に作用し、消費者物価を安定させるのにも役に立つが、企業の投資心理が悪化した状況だと、景気低迷を招く可能性が高いとした。

キム委員はそれと共に”ウォン・ドル為替レートが10%上がれば、我が国の工業製品の輸出価格は2.1%上がる”という分析結果を付け加えた。

彼は”これを9月の輸出に代入してみると、代表輸出品目である携帯電話は4.4%、半導体は0.7%、自動車は0.1%ずつ採算性が落ちた”と説明した。

キム委員は、したがって”企業の採算性悪化と輸出不振を防ごうとするなら、政府が為替レートの微細調整で外国為替市場安定化を誘導しなければならない”と主張した。

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=277&aid=0002863273

(ソースは韓国語なので2chより記事掲載)

気をつけていただきたいのは、韓国での表現は上昇と下降が逆だということ。これはウォン高になって危険だというニュースなのだが、普通に読むとウォン安になっているのかと勘違いしてしまう。

為替レートの下落→ウォン高
為替レートの上昇→ウォン安

>ウォン・ドル為替レート下落が、景気不振につながるという報告書が出てきた。

なので、わかりやすい日本語にすると、ウォン・ドル為替レートの上昇が、景気不振につながるということだ。そのように読まないと意味が通らない。

>キム委員はこのような状況を喚起して”今後もウォン・ドル為替レート下落傾向が続くだろう”と予想した。強い経済体力を信じて外国人が
投資を増やしているからだ。

注目はここだ。強い経済体力って何だろうか。一番の謎である。ウォン高になっている理由の分析がこの程度なのはわざとだろうか。

外資系銀行がクレジットカードの高金利キャッシングサービスで多大な利益-韓国

外資系銀行がクレジットカードのキャッシングサービスで多大な利益を上げている。

カード業界などによると、クレジットカード事業を扱う英金融大手のスタンダードチャータード銀行と米シティバンク銀行の9月のキャッシングサービスをみる と、利用客の約80%に24~30%の金利が適用されたことが分かった。金利だけをみると、キャッシングの平均金利が22%台のクレジットカード会社や、 39%台の消費者金融と大差ない。

預金金利などは1桁の低利率にもかかわらず、それで調達した資金で高金利のキャッシングサービスを行い、 多大な収益を上げていることになる。

高金利のキャッシングサービスは信用等級の低い低所得層に集中しており、家計の悪化に拍車をかけていると指摘される。一方、地方銀行もキャッシングサービ スで高収益を上げている。キャッシングサービス利用客のうち、24~30%の高金利キャッシングの利用客は釜山銀行で73.4%、光州銀行で68.8%、 慶南銀行で67.6%に達した。

クレジットカード会社関係者は「金融当局の各種規制により収益性が悪化したため、キャッシングサービスの拡大に関心が集まっている」と分析した。

外資系銀行 高金利キャッシングで多大な収益=韓国 | Joongang Ilbo | 中央日報)

家計負債がさらに増えそうなニュース。しかも、外資系から借りており、利息は24%~30%。日本のグレー金利と呼ばれていた数値で多くの利用者がいるようだ。

負債を減らそうして金融規制をすれば、外資系が高利息で金を貸すわけだ。そのうち問題となるだろう。借りれる場所があるだけ良いか。なければヤミ金になるわけだし。

[大企業信用等級’降格ドミノ’始まるか?]

>(ソウル=連合インフォマックス) コ・ユグォン記者 = 国際信用評価社であるスタンダード&プアーズ(S&P)とムーディーズが国内1位の鉄鋼業者であるポスコの信用等級を’BBB’級に下方 調整して他の企業らで等級降格’ドミノ’が拡散するのか憂慮が大きくなっている。

景気低迷に伴う成長停滞と収益性悪化、キャッシュフローの鈍化による財務的負担増加などが一束につながりながら来年の国内大企業の経営環境展望は霧の中だ。

このような状況で国際信用評価社が昨年下半期以後の信用等級展望を’否定的’に下げた国内大企業に対するモニタリングを強化していて、追加で信用等級が降格される企業が出てくる事ができるという展望が広がっている。

◇ポスコ、結局’BBB’級に降格 = S&Pは去る22日、ポスコの信用等級を’A-’から’BBB+’へ下方調整した。

S&Pは昨年8月31日、ポスコの信用等級を’A+’から’A-’に下げた事がある。1年2ヶ月後にまた、信用等級を下方調整する強硬姿勢を置いたわけだ。

ムーディーズも後に続いて去る24日’A3’から’Baa1’へ信用等級を低くした。

ムーディーズの信用等級降格はすでに予想されてきた。去る7月25日、ポスコの信用等級を下方調整する事に対して検討し始めたと公式化した為だ。

ムーディーズはしかしS&Pがポスコの信用等級展望を’安定的’で提示したのと違い’否定的’を付与して追加で信用等級を降格する事ができるという余地を残した。

◇流通・通信・建設会社追加等級降格憂慮 = 国際信用評価社から信用等級を受けた国内大企業の中で信用等級が降格される可能性が高い企業らは流通と通信、建設業種に属した所だ。

ムーディーズを基準として現在の信用等級展望が’否定的’な所はイーマート・KT・SKテレコム(A3)、LG電子(Baa2)、GS建設・現代製鉄・ポスコ建設(Baa3)等の7ヶ所だ。

等級展望が’否定的’と言う事は今後1年~1年6ヶ月間に該当等級を維持する事ができる財務基準に合わせる事のできない場合、実際の信用等級が降格される事ができるという警告だ。

信用等級が’A3’のロッテショッピングは去る7月、ムーディーズの信用等級降格検討対象に上がった。

ムーディーズが去る7月、ポスコの信用等級を下げる事ができると警告した以後、3ケ月後に信用等級を実際に下げただけにロッテショッピングも等級降格が見通せる圏内に入ったと見る事ができる。

これら企業の共通点は業界状況不振に苦しめられていて過度なM&Aを通じて借入負担が増えて、攻撃的競争を通じて営業負担が拡大した所と言うものだ。 (後は省略)

ソースは韓国語なので2chより記事掲載

管理人は鉄鋼についても色々と興味を持って調べているのだが、このニュースは韓国経済が確実に悪くなったことを意味する。

好景気なら鉄需要がたくさん生まれるわけだが、反対に不景気だと鉄の需要は減る一方となる。格付け会社の格下げの対象となったポスコは韓国大手の鉄鋼企業。つまり、韓国経済が沈んでいることを教えてくれる。

鉄鋼需要が回復すれば経済はよくなるきっかけなのだが、格付け会社を見る限りでは、来年も駄目だと予想している。信用等級はさらに下げられることだろう。建築とか、不動産バブルの崩壊で続く不況もある。

さて、他にも悪いニュース一杯あるのだが、先ほど、ヤミ金で借りるよりましだという記事に関連する消費者金融の実態についてだ。

‘10日10%’高利に腰曲がる…庶民金融は低信用者無視

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=020&aid=0002377272
http://imgnews.naver.net/image/020/2012/10/25/50367378.1_59_20121025031117.jpg

■年39%の利子制限?…低信用者を狙う不法貸出しの実態

地方大学に通い、休学してソウルのあるコンビニエンスストアで仕事をするシン某氏(24・女)は‘金融債務不履行者(過去の信用不良者)’だ。家主が貸切保証金を500万ウォン上げてくれと言い、貯蓄銀行と貸付業者から金を借りたのが不幸の開始だった。利子を出すために
休学をして昼夜なしに仕事をしたが、利子さえ出せなかった。貸付業者から借りた元金は200万ウォンだったが、8ヶ月間で元利金が290万5000ウォンに増えた。

現行法は、利子を年39%以上かける事ができないように規定しているが、現実はそうではない。政府は、庶民がこのような不法貸付業者に行くことを防ぐために、いわゆる‘庶民金融3種セット’である日差しローン・新希望胞子貸出し・微笑金融などを運営しているが、庶民には絵に書いた餅だ。

○ ‘両建て預金’と‘シミュレーションゲーム’にアザができる庶民

不法貸付業者は‘両建て預金’と‘シミュレーションゲーム’という方式を使い、法廷限度を超過する利子を払わせる。

不法貸付業者は金を貸し時に、先利子名目で三,四ヶ月分の利子を取る。いわゆる‘両建て預金’だ。1000万ウォン借りれば、実際に手に握るお金は900万ウォン余りだ。先利子として三ヶ月分の利子を取れば、法廷限度である年39%で借りても実際の金利は年45%に迫ることになる。

こうした貸付業者はまた、貸出者が利子を1,2ヶ月滞っても“利子を払うのが難しければ、お金を追加で貸す”として貸出元金の規模を育てる‘シミュレーションゲーム’を試みる。この時に貸出利子は、通常10日で10%だ。100万ウォンを借りれば、10日後に利子として10万ウォンを払うことになる。100日で100%、1年で300%を超える。

チョ・ソンモク金融監督院貯蓄銀行検査1局長は“両建て預金とシミュレーションゲームが続けば、利子を払うために金を借りることが繰り返され、いくら返しても元金がかえって大きくなることになる”と話した。

○庶民にはとても遠い庶民金融

日差しローンと新希望胞子は、低信用者と低所得層のための小額信用貸出商品で、微笑金融は零細自営業者のための商品だ。しかし、日差しローンと新希望胞子は、低信用者よりは相対的に優良な信用等級者中心に貸し出されていて、微笑金融はたやすい車両担保貸し出しにだけ注力したことが分かった。

日差しローンは、年所得4000万ウォン以下で信用等級6~10等級の庶民のためだという本来の趣旨から脱し、日差しローン貸出金の30%ほど(5961億ウォン)が5等級以上の信用者に支援された。新希望胞子も6月基準で最下位9~10等級対象の貸出規模は602億ウォン(2.4%)に過ぎなかった。一方、1~2等級の最上位等級の新希望胞子貸出しは、全体の5.8%(1461億ウォン)に達した。

微笑金融も状況は同じだ。昨年、微笑金融取り扱い商品運営実態を分析した結果、車両担保貸出しが1416億ウォンで、全体貸出しの73.1%にもなった。制度圏金融機関の利用が難しい人に、必要な創業資金などを無担保・無保証で支援するのが本来の趣旨だが、たやすい担保貸出しで実績だけ上げている。

チョン・チャヌ韓国金融研究院副院長は“低信用層が庶民金融の恩恵を受けるためには、庶民金融支援金額をどれくらい増やせるかがカギ”としながら“金融当局が貯蓄銀行や信協の庶民金融取り扱い比率を義務化し、実績により非課税恩恵を増やす必要がある”と話した。

東亜日報:ファン・ジンヨン記者/キム・サンウン記者

これはいわゆる十一である。十日で一割という高い利息のことだが、韓国人はこれほど借金したがるんだろうか。お金を返すためにお金を借りるという雪だるま式返済。そんなものは長く続かない。

先ほど、外資が韓国人に高い利息でお金を貸すという記事を出したが、こんな利息でも低所得者は飛びつくのだ。家計負債が増えるのもおわかりだろう。この学生は何のために高い学費をだして大学にいったんだ。本末転倒だろうに。

借りる人間がいるから、貸す人間が現れる。
貸す人間がいるから、借りる人間が現れる。

タマゴか先か、鶏が先かの論理はおいとくが、規制しようが現実は何の意味もない。これから韓国は低所得者が倍増するのだから。経済格差が深刻化している現状において、庶民の負債増加はますます顕著だ。1000兆ウォンの家計負債に輸出不振。来年の韓国経済は峠を迎えることだろう。

今週の韓国経済

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

22日 1941.59 1104.2 523.00 255.55 -791億
23日 1926.81 1103.1 524.15 252.70 -600億
24日 1913.96 1103.6 524.35 250.45 -3270億
25日 1924.50 1098.2 518.25 253.00 -33億
26日 1891.43 1097.0 505.50 247.90 -1671億

さて、今週は冒頭で示したとおり1100ウォンを突破してウォン高となった。このウォン高傾向はしばらく続く。韓国政府は大規模な介入は控えて、微調整を 行っていたのだが、だんだんと経済ニュースでの脅しが増えてきた。いつ介入するのか。1080ウォンだと思うのだが、1095,1090といった数値の節 目にも注目だろう。

アメリカに為替操作国名指しで指摘されたわけだが、介入がないならウォン高一直線の後、暴落が始まる。

ちょうど2007年頃もこんな感じだ。900ウォンのウォン高の後、1500ウォンまで大暴落した。なので、ピークは1000ウォンぐらいだと考えてい る。また、日韓通貨スワップの拡大措置廃止の決定で実弾は少なくなった。いくらあるかもわからない4000億ドルの外貨準備高でどこまで防げるのか。家計 負債の爆弾もある。韓国経済はこれからも目が離せない。

今週はこれで終わるが、次回はウォン高の進展具合を見ながら、今後の韓国経済の分析をしていこうと思う。

読者様の購読に深く感謝する。これからの応援のほどをよろしくお願い致します。

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