第74回「韓国における絶望の近未来。ウォン高、経済格差、失業者、高齢化、貧困率など」

第74回「韓国における絶望の近未来。ウォン高、経済格差、失業者、高齢化、貧困率など」

配信日:2013年1月13日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今回のメルマガは韓国にこの先、絶望としか思えない近未来について特集する。2013年はウォン高の影響もあり、輸出不振で経済成長率はさらに落ち込むと予想している。2012年の経済成長率は3%を切ったわけだが、今年も同水準、もしくはそれ以下になることだろう。

インフレによる数値を足せば、実質のところマイナス成長だったりするし、サムスン、現代グループをのぞけば、全ての企業の収益は悪化している。この辺りは過去のメルマガで触れた通りだ。

前置きはこれぐらいにして、韓国の近未来に待っている絶望的な状況を見ていく。あまりにも酷いのだが、現実というものは嫌でもやってくる。では、記事のチャートを貼る。

記事のチャート

2013年の経済成長率予想→経済格差がさらに広がる→実質の失業者→高齢化、お年寄り貧困率→今週の韓国経済

2013年の経済成長率予想

韓国銀行(中央銀行)が2013年の経済成長率見通しを従来の3.2%から2.8%に下方修正した。

金仲秀(キム・ジュンス)総裁は11日の記者会見で、今年の韓国経済成長率見通しを2.8%に修正すると発表した。これは昨年10月に発表した3.2%を0.4ポイント下回る。

政府も昨年12月に今年の経済成長率見通しを従来の4.0%から3.0%に下方修正している。韓国銀行の見通しは政府の予想より0.2ポイント低い。

また、来年の経済成長率見通しは3.8%と予想した。今年の消費者物価は2.5%上昇、来年の消費者物価は2.8%上昇と見込んだ。

(今年の韓国成長率 2.8%に下方修正=韓銀 | Joongang Ilbo | 中央日報)

これは毎回、下方修正されるので現時点での予想ではあるが、韓国経済はウォン高の影響でもっと悪くなる。管理人は2.5%前後まで落ち込むと睨んでいる。ウォン高の影響が出るのはだいたい半年後なので、2013年6月辺りにどうなったかをまた見ていきたい。

経済格差がさらに広がる

韓国上場企業の純利益のうち、8割近くを主要10企業グループが占めていることが10日、分かった。

金融情報会社のエフエヌガイドと財閥情報専門サイトの財閥ドットコムによると、12月決算の上場企業(製造業)1345社の昨年1~3月期の売上高は 909兆3000億ウォン(約75兆5000億円)で、このうち10グループに所属する80社の売上高が492兆5000億ウォンと、54.2%を占め た。

サムスングループ企業の売上高が152兆5000億ウォン(上場企業全体の16.8%)、現代自動車グループが100兆5000億ウォン(11.1%)、LGグループが73兆7000億ウォン(8.1%)など。

10グループの営業利益は42兆3000億ウォンで、上場企業全体(56兆8000億ウォン)の74.5%、純利益は36兆9000億ウォンで全体(47兆3000億ウォン)の78.1%に上った。

サムスン電子が10~12月に過去最高の業績を記録したことを踏まえると、10グループが上場企業全体に占める割合はさらに拡大する見通しだ。

(聯合ニュース – Mobile)

財閥グループだけで韓国のGDP8割を稼いでいる。ここまで酷い経済格差が進行しているのだ。だが、韓国の選挙では与党が勝ったことは前回のメルマガで紹 介した。投票率は75%を超えたわけだが、経済格差の是正に動こうとした野党は負けてしまったのだ。今後、財閥優遇策はほぼ変わらない。つまり、経済格差 はますます増大することになる。

サムスン帝国の強化
韓国政府は中国の犬
韓国人は財閥の奴隷
韓国経済の利益は、外国人投資家に半分還元される
韓国政府は庶民の不満を抑えるため、反日行動へ

このような実態がすでに存在するわけだが、これがさらに加速化するのが2013年である。この時点ですでに絶望的過ぎると思ったかもしれない。しかし、これは序の口なのだ。次は失業者について見ていこう。

実質の失業者

韓国統計庁の経済活動人口についての調査によると、昨年11月時点の「実質失業者」の数は389万7000人だった。

実質失業者は統計庁の公式集計に入らないが、実質的に失業状態にある人を含む。

11月の実質失業者には▼公式失業者(69万5000人) ▼資格取得を目指す人や職業訓練を実施している就職準備者(21万9000人)
▼一般の就職準備者(36万3000人)▼休職者に該当する非経済活動人口(102万6000人) ▼求職断念者(19万3000人)▼週18時間未満の労働者(98万9000人)――などが含まれる。

実質失業者(11月基準)は世界金融危機が本格化する前の07年と08年に350万人を下回ったが、 09年に389万7000人、10年は400万1000人、 11年は394万6000人と400万人前後で高止まりしている。

民間シンクタンク、現代経済研究院の研究委員は「実質失業者が多いのは青年失業者が多いことを意味する」と指摘する。 (後は省略)

(聯合ニュース)

韓国経済が絶好調なのは上に上げた財閥グループのみである。つまり、後の企業は全て収益が悪化しているわけだ。だから、失業者の数も増えている。でも、こ れは統計の公式集計には入らないそうだ。韓国の基準についてよくわからないが、韓国国民が5000万人だとすれば、実際の失業率は8%を超えていることに なる。

これでも韓国経済は絶好調だと言われ続けていた。しかし、実際は最近の4年間はずっとこのような状態が続いている。今後はさらに悪化する。

高齢化、お年寄り貧困率

(最小省略)

韓国が世界で最も早いテンポで高齢化社会が進んでいる中、お年寄りたちの生活も日々厳しくなっている。経済協力開発機構(OECD)加盟諸国のうち、韓国 の老人貧困率はトップ。生活苦を解決しようと、自営業に乗り出すが、60歳以上の人たちの消費余力は、年々減り続けている

25日、統計庁の「2012年、非賃金労働に関する付加調査」によると、8月基準で60歳以上の自営業者は、計143万8000人と、昨年 同月(136万3000人)より5.5%(7万5000人)伸びた。30代(4.5%)、50代(3.5%)などに比べ高い伸び率を見せている

全体自営業者に60歳以上が占める割合は24.8%と、全体自営業者4人に1人は、60歳以上だった。07年の22.1%から毎 0.1~0.4%ポイントの小幅の伸びを見せてきたが、昨年は24%へと高騰し、今年もその割合が大幅に伸びている。高齢者の自営業者は増えたものの、このうち従業員を一人でも抱えている雇用主の割合は10.2%(14万7000人)に過ぎないほどの零細規模だ

自営業などを通じて所得を増やそうと努力しているが、60代以上の実際の「消費能力」は、かつてより減少している。統計庁の「家計動向調 査」によると、世帯主が60歳以上の世帯(都市の2人以上の世帯基準)の第3四半期(7~9月)の平均消費性向は69.4%と、通貨危機時の1997年第 3四半期(66.7%)以降、15年ぶりの最低水準を記録した

平均消費性向とは、一世帯が稼いだ所得のどれほどを消費に使うかを示す指標だ。60歳以上の処分可能所得は、02年の168万ウォンから今年は236万ウォンへと40.5%伸びたが、消費支出額は同期間、136万ウォンから164万ウォンへと、20.6%伸びに止まった

主要資産である住宅価格の下落、負担となっている家計負債や利息負担などで、金を稼いでも十分に使うことができない

お年寄りたちの貧困率も深刻な水準となっている貧困率とは、仮処分所得の中央値(数値を大きさ順に並べるときの真ん中の値)の50%以下に当たる人口の割合

統計庁や金融監督院、韓国銀行が一緒に調査した、「家計金融福祉調査」によると、韓国全体世帯の貧困率は16.5%なのに比べ、60代以上の貧困率は、その2倍近い32%、70代以上の貧困率は54.5%に達した。(省略)

(donga.com[Japanese donga])

日本の高齢者はそれなりに財産を持っているわけだが、韓国の高齢者の貧困率は相当高い。一方、高齢化が進むなか、支える側の若者は仕事が見つからない。だから、親は子供の教育にも熱心だし、大学に進学するが、それでも新規に就職できるのは半分ぐらいという現実。

財閥が韓国市場を寡占化しているので、価格設定は思いのまま。FTA政策で多少はましになったものの、元が高いのを値下げされても、苦しい現実は変わらない。家計債務は900兆ウォンを超えている。冬の寒さが厳しい中、電力料金は値上げされた。

逆に、サムスン電子が過去最高の利益を更新して、家電業界に敵はいないと豪語するも、そのサムスン電子の赤字補填は、庶民の税金なのだ。「超格差社会」というのが、2013年の韓国経済における一つのキーワードである。

今週の韓国経済

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

07日 2011.25 1063.70 508.72 268.20 -435億
08日 1997.94 1063.00 509.01 265.40 503億
09日 1994.13 1061.50 512.73 264.85 29億
10日 2006.80 1060.40 514.48 266.20 -84億
11日 2003.24 1056.90 515.99 265.60 -104億

今週の市場だがウォン高が進んでいる。介入はしているのだが、介入効果は一時的で結局、食われてしまっている。月曜にも1060ウォンラインを超えるときに一度に数ウォン下がったのだが、3日、4日で、いつものラインに逆戻り。

さて、来週もウォン高が進むことが予想される。ただ、さすがに1050ウォンをみすみす超えさせようとはしないだろう。激しい殴り合いが予想される。

以上。今週はこれで終わるが、来週はウォン高の一方、日本は現在、89円の円安となっている。これについて特集してみようと思う。ちなみに韓国のウォン高と、日本の円安は全く別の理由からきている。

読者様の購読に深く感謝する。これからも応援のほどをよろしくお願い致します。

Leave a Reply

avatar
  Subscribe  
Notify of