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第113回「欧州を歴訪した朴槿恵大統領は懲りずに慰安婦詐欺で日本批判を展開。だが、特大のブーメランが返って来た!」

第113回「欧州を歴訪した朴槿恵大統領は懲りずに慰安婦詐欺で日本批判を展開。だが、特大のブーメランが返って来た!」

配信日:2013年11月17日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは朴槿恵大統領の欧州来訪を見ていく。朴槿恵大統領は当選したとき対抗馬との投票率の差が僅差だったこともあり、就任早々から崖っぷちであった。そこで、政治パフォーマンスとして反日を使って支持率を70%までに上昇させた。

それからどこの国へ行っても反日批判を展開するようになった。特に慰安婦詐欺について関心があるようで、アメリカでもヒラリー氏に会ったりして日本批判を 展開、今回の欧州も似たような感じなのだが、まず欧州ニュースの前に慰安婦問題が明らかに詐欺だったことを証明する3つの記事を見ていく。今回は政治色が 強くなるのだが最後のブーメランに必要なことなのでご了承いただきたい。では、記事のチャートを張る。

記事のチャート

キム・ボクトン、ハルモニ(88)の証言→【慰安婦】米国資料では「大金稼ぎ欲しいもの買えた。将兵と娯楽。兵士と結婚。客を断る特権」→日本政府の杜撰 な慰安婦調査→欧州を来訪した朴槿恵大統領の日本批判→韓国政府が慰安婦を提供していた決定的な証拠→シルクロードエクスプレス構想→先週の韓国経済→今 週の韓国経済

キム・ボクトン、ハルモニ(88)の証言

>[アジア経済]「私たちは日本軍の奴隷だった」秋夕(チュソク)連休が始まった18日。雨が降るフラ ンス、パリのシャイヨー宮前で韓国ハルモニの声が鳴り響いた。韓国語を理解できないヨーロッパ 人と観光客の注目を少しの間でもつかむため、老駆を導いてフランスまで渡ってきたハルモニの 執念は広場を越えて全世界に広まった。

去る1992年1月8日、駐韓日本大使館前で始まった慰安婦被害ハルモニらの水曜集会がフラン スでも開かれた。20年以上続いてきた水曜集会は日本を含む米国、台湾、インドネシアなどで行 われたことはあるがフランスで開かれたのは今回が初めてだ。

慰安婦被害ハルモニらを代表して証言者になったキム・ボクトン、ハルモニ(88)は「朝鮮戦争当時 日本軍に無惨に踏みにじられて悔しい思いをさせられた。日本が誤りを悔いて慰安婦被害者の問題を解決できるように助けて」と話した。(後、省略)<

(ソースは韓国語なので2chより記事掲載)

20年以上続いている詐欺の水曜集会をフランスで開いたそうだが、その代表者のキム・ボクトン、ハルモニ(88)は「朝鮮戦争当時 日本軍に無惨に踏みにじられて悔しい思いをさせられた。日本が誤りを悔いて慰安婦被害者の問題を解決できるように助けて」と話している。

この時点で日本軍が出てくるはずないので詐欺だということがわかるわけだ。時系列を無視する以前に歴史を知らなさすぎる。朝鮮戦争は大韓民国(韓国)と朝 鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が1950年6月に起こした戦争である。この中にどこにも日本軍は出てこない。しかも、慰安婦の実体はこれとはかけ離れた 豊かな生活を享受していた。それがアメリカ軍の資料で出てきた。

【慰安婦】米国資料では「大金稼ぎ欲しいもの買えた。将兵と娯楽。兵士と結婚。客を断る特権」

>米国戦争情報局資料「心理戦チーム報告書」(1944年10月1日)は、米軍がビルマ・ミートキーナで捕らえた朝鮮人慰安婦20人らから尋問した内容をまとめている。それによると慰安所における慰安婦の生活の実態は、次のように記されている。

「食事や生活用品はそれほど切り詰められていたわけではなく、彼女らは金を多く持っていたので、欲しいものを買うことができた。兵士からの贈り物に 加えて、衣服、靴、たばこ、化粧品を買うことができた」「ビルマにいる間、彼女らは将兵とともにスポーツを楽しんだりピクニックや娯楽、夕食会に参加し た。彼女らは蓄音機を持っており、町に買い物に出ることを許されていた」

報告書はまた、「慰安婦は客を断る特権を与えられていた」「(日本人兵士が)結婚を申し込むケースが多くあり、現実に結婚に至ったケースもあった」と書いている。

雇用契約に関しては、慰安所経営者と慰安婦の配分率は50%ずつだが、平均月収は1500円だった(当時の下士官の月収は15円前後)。<

(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131105/plc13110509210006-n1.htm)

慰安婦の待遇はこのように高給取りであった。これは当時の新聞での募集でもわかるとおりだ。さらに、今回は欲しい物は買えて結婚まで出来たと。韓国が主張する性奴隷の慰安婦とは天と地の差がある。これだけでも慰安婦詐欺の酷さがわかるだろう。明らかに言いがかりである。

日本政府の杜撰な慰安婦調査

>産経新聞は15日、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年8月の「河野洋平官房長官談話」の根拠となった、韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査報告 書を入手した。証言の事実関係はあいまいで別の機会での発言との食い違いも目立つほか、氏名や生年すら不正確な例もあり、歴史資料としては通用しない内容 だった。

軍や官憲による強制連行を示す政府資料は一切見つかっておらず、決め手の元慰安婦への聞き取り調査もずさんだったと判明したことで、河野談話の正当性は根底から崩れたといえる。 産経新聞は河野氏に取材を申し入れたが、応じなかった。

5年7月26日から30日までの5日間、ソウルで実施した聞き取り調査に関しては9年、当時の東良信内閣外政審議室審議官が自民党の勉強会で「(強 制性認定の)明確な根拠として使えるものではなかった」と証言している。ところが政府は、この調査内容を「個人情報保護」などを理由に開示してこなかっ た。(後省略)<

産経新聞のスッパ抜きにより、日本人を苦しめている河野談話の根拠がまったくないことがわかり、明らかに日本政府の土下座外交がここまで慰安婦問題を深刻 にしてきたわけだ。最初から、朝日新聞の記者が書いた詐欺だと突っぱねておけば何十年も付き合うこともなかった。朝日新聞と河野氏は国会にて証人喚問に応 じるべきであろう。そのために慰安婦詐欺の実体を多くの日本人が知る必要がある。慰安婦詐欺は日本人全員が被害者である。

欧州を来訪した朴槿恵大統領の日本批判

>【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は、英BBC放送(電子版)が4日伝えたインタビューで、従軍慰安婦問題など歴史問題で安倍政権が前向きな姿勢を示すま で日韓首脳会談は困難との認識を重ねて強調した。大統領は「(日本は)重要な隣国で、ともに協力することも多い」と述べながらも、日韓関係改善を困難にし ている例として、特に慰安婦問題を挙げた。

その上で「そういう問題が一つも解決されず、日本が考えを全く変えるつもりがない状況で、歴史認識について日本 の一部指導者が今後もそういう(反省しない)発言を続けるなら、会談しない方がましだ」と表明。「『過ちはない』として謝罪する考えもなく、苦痛を受けた 人を冒涜(ぼうとく)し続ける状況では(会談しても)一つも得るものはないのが現実だ」と語った。<

>【ブリュッセル=寺口亮一】欧州歴訪中の韓国の朴槿恵大統領は8日、欧州連合(EU)のファンロンパイ欧州理事会常任議長(EU大統領)らと会談した。

朴大統領は会談後の共同記者会見で、いわゆる従軍慰安婦問題を巡り「日本には後ろ向きの政治家がいる」などと重ねて批判した。安倍首相との会談については、「(2国間関係の改善が期待できないならば)逆効果」と言明。「日本の指導者は考え方を変えるべきだ」と述べた。<

朴槿恵大統領は何しに欧州へ行ったのか知らないが日本批判を繰り返している。向こうからすれば、二国間同士のことをこちらで批判されても困るので模範的な 回答しかしていない。これが外交成功とか述べている韓国メディア。しかも、着慣れない韓服を着て転倒するという恥までかいた。このように、慰安婦詐欺で日 本を批判していた朴槿恵大統領だが、帰国後、超特大のブーメランが突き刺さる。

韓国政府が慰安婦を提供していた決定的な証拠

>6日、国会で開かれた女性家族委員会国政監査で、朴正熙前大統領の直筆サインがされた‘基地村女性浄化対策’文書が公開された。(写真参照)当時、淪落行 為防止法によって厳格に禁止されていた性売買を国家が容認し管理したという証拠だが、女性部は実体把握もできていないことが明らかになった。 基地村被害女性は国家政策のために被害を被ったとし、国家を相手に損害賠償訴訟を準備していることが明らかになった。(後、省略)<

ソースは韓国語なので2chより記事掲載

日本ではわりと知られていた事実なのだが、韓国では知らない人間の方が多いようだ。朴槿恵大統領の父親が厳格に禁止されていた性売買を韓国政府が容認して管理までしていた。つまり、慰安婦提供に関与していた直筆サインが公開された。

ここで先ほどの慰安婦詐欺の第一人者の証言を思い出していただきたい。彼女らは第二次大戦と言い張るが、実は朝鮮戦争で慰安婦していた可能性が極めて高 い。数々のでたらめな証言の一部が朝鮮戦争当時のものだとすれば辻褄は合う。そして、それこそ真実であろう。なぜなら、このような証拠が韓国に存在するか らだ。

つまり、朴槿恵大統領は自分の父親の罪をどうするのか。日本の慰安婦は当時は合法であったが、朝鮮戦争当時は違法であったこともかいてある。父親の罪が無罪になることはあり得ない。必死に日本を批判していたのに、慰安婦は自分の父親が自らが率先していた。まさに特大のブーメランである。

日本はこの事実を世界に公開するべきであるし、アメリカはどうするつもりなのか。橋下氏を批判していた愚かなメディアはどうするのか。グレンデール市に建 てられた慰安婦像が別の意味を帯びてきたわけだ。アメリカ人も愚かだよな。次はアメリカが謝罪と賠償要求されるわけだ。是非とも、色々と聞きたいところで ある。

これが出てきた以上、朴槿恵大統領は深刻な事態に陥ることは容易に想像できる。自分の父親に甘い対応などすれば支持率は下がり、無視すればするほど問題は 大きくなる。自分でわざわざ問題を大きくしたのだ。そのブーメランで辞任に追い込まれても同情の余地すら存在しない。父親のやったことすら知らないと は……無能過ぎる。

シルクロードエクスプレス構想

最後に経済に関わる朴槿恵大統領の壮大な計画「シルクロードエクスプレス構想」についてだ。

ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンへ)大統領は18日、ソウル市内のホテルで開かれた「ユーラシア時代の国際協力コンファレンス」の開会式で 演説し、「ユーラシアを一つの大陸として再び結び、新たな時代を切り開くべきだ」と述べた、釜山から北朝鮮、ロシア、中国、中央アジア、欧州をつなぐ「シ ルクロードエクスプレス」(SPX)構想を提案した。

朴大統領はユーラシアを▼一つの大陸▼創造の大陸▼平和の大陸――にしていくと強調。「一つの大陸」に向けた方策として、「ユーラシア北東部を鉄道と道路 で結ぶ複合物流ネットワークを構築し、将来的には欧州まで結ぶ」とした上で、「新たに開拓されている北極航路と連携し、 ユーラシアの東端と海洋を結ぶ方策も模索しなければならない」と呼び掛けた。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/18/2013101802336.html)

この記事は10月18日に出たのだが、これを読むだけで朴槿恵大統領が夢想家だということがわかる。釜山から北朝鮮の時点でもう駄目じゃないか。まずは朝鮮統一してから述べないと説得力が皆無である。そもそも、モンゴルがいうならまだしも、万年属国だった韓国の大統領が述べても、相手にされない。しかも、 鉄道である。シルクロードを再び作るには様々な問題が発生する。鉄道なんてどうやって治安を維持するつもりなんだろうか。まあ、できるはずもないのでス ルーでいいだろう。

先週の韓国経済

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

04日 2025.17 1062.90 533.64 267.00 -1820億
05日 2013.93 1061.20 528.73 265.65 -488億
06日 2013.67 1060.90 525.99 265.60 -231億
07日 2004.04 1061.40 520.65 263.50 -1137億←外貨準備高が63億ドル増加。為替介入で得る
08日 1984.87 1064.90 515.74 261.20 -1935億←KOSPI2000切る。

予想レートは1055~1060だった。今週は1060ウォン台をキープしたわけだが、週末は若干、ウォン安へと進んでいる。そして、10月の米の雇用者 数が20万人4千人と市場予想の12万5千人増より、かなり増えている。これを見る限りはでドル高、ウォン安が期待できる。

来週は1060~1075ぐらいにしておく。

後、外国人投資家がここのところ売りに殺到している。それほど金額は大きくないのだがKOSPIが2000台切ったのは良くない状況である。韓国経済を見 る上でKOSPI2000は大きな節目となる。2000以下だと経済が後退している傾向となる。もっとも、まだ慌てる段階ではない。

【11月16日追記】今週の韓国経済

ここで一つお詫びがある。11月3日予定に記事を配信したつもりだったのが、11月3日は文化の日で祝日となり、本来メルマガは休みだった。そして、先週のメルマガが10日に配信されていた。

今月のメルマガは全3回となることをご了承いただきたい。具体的な配信日は、10日(112回)、17日(113回)、24日(114回)となっている。

そのため、今週の市場の動きも合わせて掲載する。

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

11日  1977.39 1072.50 502.94 261.70 -728億
12日  1995.48 1071.40 510.73 263.45 -55億
13日  1963.56 1072.60 505.60 258.50  -1964億
14日  1967.56 1067.90 511.75 259.70 -670億
15日 2005.64 1063.40 512.74 264.75  466億

今週は13日にソウル市場が暴落している。それから2日でKOSPIは2000台を回復している。そして、外国人の投げ売りが15日は買いになっているのも注目だ。

来週はFRBの次期の議長に指名されているイエメン氏がハト派的な発言をしたことでドル心理が大幅に悪化したというニュースがある。そのため、市場はドル安、ウォン高になると予想されている。

このイエメン氏についてはバーナキン議長の政策とそれほど違うとは思えないのだが、市場では量的緩和の縮小が早まるのではないかとある。この辺りはアメリ カ経済の話なのだが、韓国経済にも無関係とはいえない。ただ、1060ウォン以上は介入懸念があるので、それを越えるようなウォン高を維持できるようなポ ジション取りは難しいだろう。

来週は1055~1070としておく。

以上。今週はこれで終わる。来週の予定だが、実際、韓国の景気はどうなっているのか気になる人も多いのではないだろうか。そこで鉱工業生産指数などといった具体的な統計数値を見ながら検証していく。問題は良いニュースと悪いニュースが両方同時に出ていることである。

今年、韓国の経済成長率は2.7%を達成するという楽観視に根拠はない。そもそも、サムスン除けば成長率がマイナスになるような経済である。また、IMFのストレステストの結果はまだ出ていないが、出れば優先して特集する。

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第112回「韓国がインドネシア、マレーシア、UAEなどと通貨スワップ協定を締結。だが、通貨防衛にはあまり意味がない」

第112回「韓国がインドネシア、マレーシア、UAEなどと通貨スワップ協定を締結。だが、通貨防衛にはあまり意味がない」

配信日:2013年11月10日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週の韓国経済は韓国が結んでいる通貨スワップ協定特集である。既にメルマガでも取り上げた通り、7月3日に日本との通貨スワップ協定は縮小して130億ドルだったのが100億ドルとなった。

この100億ドルはチェンマイ・イニシアチブ協定のもので、IMFの同意がなければほとんど使用することはできない。また、この時期に朴槿恵大統領が自らが中国に通貨スワップ協定増額を申し入れている。

一方、日本は韓国との通貨スワップを縮小した後、他のアジアの国と通貨スワップの増額を打ち出している。つまり、韓国や中国を抜きにした日本の独自外交であり、アジア通貨危機が起きないように防波堤を強化したというところだろう。そこに韓国は含まれていない。

そんな中、韓国がインドネシア、マレーシア、UAEなどで通貨スワップ協定を締結している。さらに、オーストラリアやニュージーランドといった国などにも 交渉中である。このような動きがあるわけだが、どうして、韓国は基軸通貨や、ハードカレンシーでない国と通貨スワップ協定を締結しているのだろうか。実は その理由はごく簡単である。

韓国は先進国、アメリカ、欧州、日本に相手されてないからだ。日本の場合はプライドの問題だと思うが、アメリカ、欧州にはほとんど無視されている現状である。

だが、基軸通貨やハードカレンシーでない通貨で果たして通貨防衛の切り札となるのか。否、はっきりいって全然役に立たない。今回はそれを中心に解説していく。では、記事のチャートを張る。

記事のチャート

基軸通貨とハードカレンシー→通貨防衛に使えるのは基軸通貨とハードカレンシーのみ→今週の韓国経済

基軸通貨とハードカレンシー

最初に基軸通貨とハードカレンシーについて簡単に述べておく。基軸通貨というのは基軸通貨というのは国際間決済に広く用いられる通貨のことで、現在では米ドルである。だが、イギリスの大英帝国時代は基軸通貨は英ポンドだった。またはキーカレンシーともいう。

広く用いられていることで多くの投資家はドルを好む。つまり、世界中の企業は外国との取引で必要なのが米ドルということになる。そのため、米ドルが不足す ると取引代金が支払えないという事態となる。こういうとき、大抵の企業は自国の通貨を米ドルに交換しようと市場を使う。すると、市場は動く。つまり、外国 との取引がある企業は米ドルが大事なわけだ。

米ドルの次に交換が簡単なのがハードカレンシー。現在は米ドル、ユーロ、円の3つが主流である。イギリスポンド、スイスフランなどもあるが、この辺りの境界線は明確に定まっていない。そして、ウォン、元などの通貨はローカルカレンシーと呼んでいる。まとめておこう。

キーカレンシー 米ドル
ハードカレンシー 米ドル、ユーロ、円、イギリスポンド、スイスフラン
ローカルカレンシー キーカレンシー、ハードカレンシー以外の通貨。ウォンや元など

このようになっている。つまり、多くの企業は米ドルを好み、ハードカレンシーでも交換が簡単なので決済OKという感じである。キーカレンシーとハードカレ ンシーならそれほど大きな違いはない。しかし、ハードカレンシーとローカルカレンシーには実質的な壁が存在する。つまり、相手に取引するときに拒否される のだ。ウォンなんてもらって使い道ないよ。ドルにしろと。

通貨防衛に使えるのは基軸通貨とハードカレンシーのみ

先ほど、説明した通り、基軸通貨やハードカレンシーは広く用いられているので交換が簡単である。しかし、ローカルカレンシーだとその国以外にはほとんど流 通していない。そのため、通貨防衛には全く役に立たないのだ。どうしてなのかは市場原理を見ればわかる。韓国を例に紹介しよう。

韓国がKRW/USDの市場で1200ウォン辺りの通貨安となった。この時、ウォンの価値を高めないとますますウォン安となってしまう事態だとする。韓国政府が介入に乗り出す。すると、ウォンの価値を高めるために、外貨準備高のドルを売る。

ここで大事なのは通貨防衛に直接的に使えるのはドルだけなのだ。だから、どんな通貨でも市場へと介入するときはドルへ変換する。もちろん、韓国には円やユーロの取引もあるので、円やユーロで介入するときはこれらのハードカレンシーを用いる。

問題はここからだ。通貨スワップ協定を結んだ、マレーシアの通貨はリンギットである。10月20日、韓国はマレーシアと5兆ウォン(150億リンギット)47億ドル規模の通貨スワップ協定を締結した。

この150億リンギットを5兆ウォンで交換することが可能なわけだが、仮にドル防衛しようと、通貨スワップを交換する。5兆ウォンと引き替えに150億リ ンギットが手に入る。だが、このままでは使えないので市場でドルに交換する必要がある。交換した後ドルになるので、通貨防衛に使用可能だ。

しかし、ここで大事なのが莫大なお金を国を隔てて動かすときには手数料が高いということ。通貨スワップ協定では金利が固定なので、有利な条件で通貨を手に 入れることができる。しかし、ここにもう一度の交換が入れば、手数料がかかることで、通貨スワップ協定の有利さが消えてしまう。

さらに国によって米ドルレートは違うので、この手段で防衛するドルを手に入れても、大きな損失となってしまう。このため、通貨防衛では全く使えないわけだ。

これがアメリカとの通貨スワップ協定ならそのまま使えたし、日本の円のようなハードカレンシーならドルとのレートはそれほど大差がないので、通貨防衛に使うこともできた。だが、ローカルカレンシーではあまりにもレート差がありすぎる。

他にも、13日にはインドネシアと54億ドル規模、UAEと54億ドル規模の通貨スワップ協定を結んでいるが、通貨防衛にはどちらも使えないので、貿易決済でのみ使用することになるだろう。ここで一つニュースを紹介しよう。

>(省略)韓国はインドネシア、UAE、マレーシアなどの資源国と相次いで通貨スワップ協定を調印。さらにオーストラリア、ニュージーランドとの協定も検 討されている。韓国は日本と700億ドル(約6兆8100億円)の通貨スワップ協定を締結していたが、日韓関係悪化を受け、現在では100億ドル(約 9700億円) にまで縮小している。

こうした中、新たな活路となったのが資源国。通貨危機に陥った際、通貨スワップ協定を利用すれば相手国の通貨で資源を購入することが可能になる。また、 オーストラリア・ドルのように流通量が多く、別の外貨と交換しやすい通貨を持つ国もターゲットになっている。しかし延世大学の成太胤教授は「危機の際には 米国、欧州、日本との通貨スワップ協定が重要な意味を持つ。先進国との協定を推進しなければならない」とコメント、途上国との協定は代替にならないとの見 方を示した。<

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00000029-rcdc-cn)

韓国の狙いは通貨危機の際に、ドルを少し多く為替介入に使用したいため、資源を購入するときに相手国の通貨を利用することにあるわけだ。確かに資源はある 程度は手に入れることは出来ると思うが、問題は通貨防衛であって、その危機を脱出しなければ、結局はデフォルトが待っている。

やらないよりはましであるが、通貨スワップ協定は韓国だけが得するものではない。途上国だってウォンを使うことが出来ることを忘れている気がする。

今週の韓国経済

日付 KOSPI ウォン KODSAQ 先物 外国人(ウォン)

28日 2048.14 1061.10 534.98 271.00 1018億
29日 2051.76 1060.60 533.91 272.00 1037億
30日 2059.58 1060.20 537.68 272.85 643億
31日 2030.09 1060.70 532.44 268.85 869億
01日 2039.42 1060.70 534.74 269.50 1575億

予想レートは1055~1070ウォンだった。今週は韓国政府が必死に為替介入を示唆していた。その影響もあって1060以上にならなかった。実際には終 わり値では越えてないが、31日の1060ウォン辺りから、11月1日の朝に1066ウォンまでいきなり下がった。このように介入した動きが見て取れる。 それでも予想範囲ではある。1060付近が韓国政府のマジノ線と見て間違いないだろう。

来週もアメリカの雇用統計が発表されるのだが、市場予測ではあまりよい感じではないようだ。そう考えると、ドル高ウォン安になる可能性は考えにくい。以前としてウォン高の圧力が高まるだろう。来週も1055~1070としておく。

次回の予定だが、11月といえばIMFのストレステストの結果である。ただ、11月にいつにでるかまではわかっていない。今週中にでるなら次回はそれを特 集する予定だ。もし、来てなければ韓国の朴槿恵大統領による欧州来訪を取り上げる。中々、面白いネタが集まりそうな感じだ。

読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援のほどをよろしくお願い致します。