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第162回「サムスン電子の自社株買い、ウォンと元の直接取引、韓国GDP、前期比+0.9%などの最新の韓国経済ニュース!」

第162回「サムスン電子の自社株買い、ウォンと元の直接取引、韓国GDP、前期比+0.9%などの最新の韓国経済ニュース!」

配信日:2014年12月7日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは休みだった3週間という長い時間の韓国経済ニュースを特集していく。本 来なら、中韓FTAの特集しようと思っていたのだが,さすがに2週間も過ぎると様々なニュースが出てきており、それらのニュースを伝えておかないと、今週 以降の韓国経済の動向がわかりにくいためだ。中韓FTAの方はまだまだ時間あるので、先に市場を振り返り、今後の韓国経済に影響を与える項目から見てい く。では、記事のチャートを張る。

記事のチャートを張る。

記事のチャート

3週間の市場の動き→ウォンの動向→KOSPIの動向→韓国GDP、前期比+0.9、成長率0%台→ウォン-元、ソウル外為市場で180.30ウォンで初めての取り引き

3週間の市場の動き

17日 1943.63 1093.90 531.18 249.40 -327億←パク・クネ大統領が日本の円安を批判
18日 1967.01 1099.00 536.20 251.15 2407億
19日 1966.87 1106.30 540.84 250.70 1815億
20日 1958.03 1115.10 539.95 250.10 1622億←韓国の家計負債は40~50台世帯主に集中
21日 1964.84 1113.80 543.98 250.45 579億←中国の金利引き下げ

24日 1979.06 1113.10 542.28 252.95 3449億
25日 1977.41 1112.20 545.77 252.85 1143億←国内企業、売上額1千ウォン当り企業純利益は39ウォン
26日 1980.28 1109.90 546.66 252.95 3568億
27日 1984.42 1098.90 546.59 254.15 -109億←サムスン電子は8%超上昇。自社株買い
28日 1980.78 1107.90 545.08 253.85 489億←国民年金8月以後株式買収急減

01日 1965.22 1113.50 539.45 251.40 568億←ウォン-元、ソウル外為市場で180.30ウォンで初めての取り引き
02日 1965.83 1106.80 541.53 251.45 215億←米サイバーマンデーの売上高は8%増、事前セール響き予想下回る
03日 1969.51 1112.90 545.02 251.80 437億
04日 1986.61 1115.20 548.16 254.75 408億←年末までサムスン電子・現代車・ネイバーなど相次いで買い入れ、第3四半期の韓国GDP、前期比+0.9% デフレ圧力強まる、外国人国債先物売却歴代2位投げ売り

05日 1984.70 1114.00 550.89 254.55 703億←韓国F1GPが復活?

ウォンの動向

1週間でも大きく変動するときがあるのに、3週間もなれば色々な変化が起きてくる。まず、目に付くのは3週間経過してウォン安が進行しているところだろう。17日は1093ウォンが、12月5日は1114ウォンにまで下がっている。

これは韓国の材料よりは、ウォン安、ドル高といったアメリカ側の景気回復指標での動きと見ている。アメリカはクリスマスシーズンに突入しているので、ダウ は強気である。だとすれば、ドル高からウォン安へとシフトするのも、それほど予想外の動きでもない。後、韓国は金利を凍結している。まだ、下げてはいない ということだ。

もう一つウォン安になった理由として、中国の金利が引き下げられたことも大きい。中国の金利が引き下がるということは、確実に中国の景気が悪くなっている 兆候ととれる。ただ、韓国にとっては追い風であるようだ。また、ドル高、円安になっており、120円台を突破している。韓国企業にとって円安が恐怖なのは 言うまでもない。

また、17日に朴槿恵大統領が日本の円安批判を展開したのだが、他の国からは賛同を得られなかった。日本の円はさらに下がっていったと。元々,韓国が円安 を阻止する手立てはない。今後はアメリカの金利引き上げ時期を睨んでのウォン攻防となる。ウォン安傾向がしばらく続くと思われる。来週の予想レートは 1105~1125としておく。

KOSPIの動向

KOSPIの方は17日が1943.63に対して、12月5日は1984.70とある。少しは上昇しているが2000台は回復していない。ウォンのレート からすれば回復してもおかしくないのだが、そのカラクリは自社株買いである。サムスン電子、現代、ネイバーといった韓国の大企業が自社株買いで株価をつり 上げている。自社株の傾向は年末で続くそうだ。

また、国民年金で株を買ってKOSPIを支えていたわけだが、国民年金、8月以後は株式買収が急減していることがわかった。つまり、国民年金での買い支えに限界が来ているようだ。

韓国GDP、前期比+0.9、成長率0%台

一方、第3四半期の韓国GDP、前期比+0.9%であり、デフレの圧力が強まっている。つまり、韓国はデフレスパイラルに陥っている可能性、もしくは既に なっているのかもしれない。GDPを見ている限りではインフレ傾向はぴったりとなくなり、デフレ傾向が出始めたのが2014年である。しかも、物価上昇を 加味すると、成長率0%台である。朴槿恵大統領の経済対策が効果ないことになる。

さらに、韓国の家計負債が40~50代に世帯主に集中していることがわかった。つまり、子育て世代が負債に苦しんでいることになる。それは住宅や高い教育 費のせいである。住宅は不動産バブルが弾けた影響。教育費は海外へ大学に通う子供の仕送りなどである。もっとも、それだけ子どもに金をかけても、まともに 就職すら出来ない若者が増えている。

最新情報も出すと、負債を抱える家庭が増加し、所得の3分の2が利子や返済の支払いに消えることがわかった。こちらは世帯主が若いほど、負債が膨らむ傾向だという。

上と下のニュースは韓国の家計負債が絶望的な状況であることを端的に語っている。2015年はさらなる絶望が出てくる。1200兆ウォンにも膨れあがった個人負債はどんどん増えている。

ウォン-元、ソウル外為市場で180.30ウォンで初めての取り引き

最後に韓国と中国がウォン・元の直接取引を開始したことを紹介する。これについてはまだまだ様子見の段階で、今後、どうなるかは興味が尽きない。韓国の場合はウォン安・人民元高が良いわけだが、元は中国政府によって介入できる通貨である。それほど上手くいくとは思えない。

もっとも、中国の元のほうが流通量は多いので、いずれは飲み込まれていくのかもしれない。

以上。3週間の気になるニュースを見てきた。最後の韓国F1GP復活?については、非常に面白い展開となっている。なので、来週は大きな動きがない限りはこちらを特集したい。

2014年は開催しなかった韓国F1GPがどうして2015年に復活するのか。チケットはただで配られ、200億円以上の大赤字を出したのに地元が開催を迫られる理由とは・・・。

読者様の講読に深く感謝する。これからも暖かい応援のほどをよろしくお願い致します。

第161回「1ドル=116円!?今年の最高値を記録する日経平均に対して下がるウォンとKOSPI」

第161回「1ドル=116円!?今年の最高値を記録する日経平均に対して下がるウォンとKOSPI」

配信日:2014年11月16日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週の韓国経済特集は1ドル=116円の円安となった円、それに対応しながら急上昇し、ついに今年の最高値を更新した日経平均株価と、韓国のウォンとKOSPIを見ていく。もっとも、結論から述べるとタイトル通りである。ただ、日本と韓国の場合に大きな違いがある。

ウォンが下がっても、KOSPIは上昇していないのだ。このため、管理人はこのウォンを下げている要因は韓国政府の為替介入だと見ている。では、前置きはこれぐらいにして記事のチャートを張る。

記事のチャート

今週の韓国市場→サムスンSDS市場デビュー→今後のウォン動向

今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

10日 1958.23 1085.00 539.22 250.80 383億←アメリカ雇用指標が予想を下回る。韓中FTA協定締結
11日 1963.00 1091.60 545.13 250.60 1064億←現代自動車の自社株買い
12日 1967.27 1096.00 546.46 251.45 -265億
13日 1960.51 1096.60 547.70 250.65 1087億←日本の解散総選挙が12月に実地
14日 1945.14 1100.50 541.93 248.50 -2413億←朴槿恵大統領、日中韓首脳会談を希望

以上が今週の流れとなっている。

まず、10日だがアメリカの雇用統計が市場予想を下回った。失業率は市場予想では9月の横ばいとなる5.9%。ところが10月は5.8%となった。このため、ドル高、ウォン安が進み、一時的に1100ウォンを超えることになる。

さらに10日に韓中FTA協定が締結された。これは管理人のブログとメルマガで次回特集する予定だが、その協定内容は結論から述べるとあまりにも中国有利である。

11日は現代自動車が自社株買いを始める。これは、9月韓国電力公社本社用地を鑑定価格の3倍である10兆5500億ウォンで買い入れた後、株価が急落し たことへの防衛である。これについても特集したいのだが中々時間が取れない。現代自動車にとってこの土地購入は大きな痛手となっている。今後も自社株買 い、配当金引き上げなどを増やしていくだろう。

12日はそれほど変化がなかったのだが、13日は日本の安倍総理が12月に解散総選挙を行うことがわかった。 さらに消費税引き上げの見送りも決定し、これによって今後、ますます円安が加速する流れとなる。日経平均株価は上昇したのに対してKOSPは下落した。

もう一つ、抑えておきたいのが13日、中国国家統計局が発表した10月の鉱工業生産指数である。前年比の7.7%増となり 、予想の8.0%増を下回った。これによって中国経済衰退が見て取れる。もっとも中国の統計など信用できないが。

さらに、14日はあの朴槿恵大統領が日中韓首脳会談を希望した。あれだけ日本とは会談をしないと述べていた朴槿恵大統領の突然の歩み寄り。どうやら日中首 脳会談が形だけでも実現し、梯子を外されたあげく、日韓通貨スワップ協定が切れるのがよほど怖いらしい。ただ、手のひらを返そうが朴槿恵大統領はスルーす るに限る。

民主党政権が韓国と仲良くしていた時の円は76円、日経平均株価は7000円台である。これだけ見ても、民主党が売国政権なのはいうまでもないが、自民党の安倍政権によって、既に1万円以上回復したことになる。現在は17400円である。

韓国と友好的な関係だった頃、日本経済はボロボロだった。そして、韓国と距離を置き始めた安倍政権になると日経平均株価はどんどん上がるようになった。つまり、韓国を数年間放置しても、日本経済に悪影響はなかった。今さら歩み寄ろうがもう遅い。

サムスンSDS市場デビュー

上の動向に直接関わりないが、サムスンSDSが市場にデビューして大きく上昇した後、急降下したニュースは興味深い。

>サムソンエスディエス(サムスンSDS)が上場初日である14日差益実現売り物に打って侮れないデビューを払った。公募価格(19万ウォン)の二倍に達する始値で派手にデビューしたが怪力を継続できないまま14%近く押し出された。

証券市場専門家たちは差益実現欲求が激しい方なので追加物量が出てくる可能性があるとし当分株価は30万ウォン序盤線で動くと展望した。この日サムスン SDSは38万ウォンに取り引きを始めて一気にコスピ時価総額5位にのぼった。 場序盤上昇の勢いを育てて一時、韓国電力を抜いて市総4位まで見下げることもした。

だが、差益実現物量が出てき始めて株価は下落反転した。 場後半落ち幅を育てて結局13.82%落ちた32万7500ウォンに取り引きを終えた。市総も6位に落ちた。

公募価格を大きく追加金価格に始値が形成されただけ場外でサムスンSDSを有していたり公募申込を通じて買い入れた投資家が大挙差益実現に出たのだ。公募株申込を受けた三星証券で77万株、上場主管社であった韓国投資証券から52万株の売却物量がそれぞれあふれた。

この日個人は68万株のサム スンSDS株式を売ったし外国人も84万株を出した。 機関は148万株を買い入れた。金額別には個人が2465億ウォン、外国人が2994億ウォン分を売ったし機関は5301億ウォン分を買った。 取引量は379万5969株、取り引き比重は24.56%に達した。<

これが今度どう推移するかは判断付かないが、市場にデビューした株価が急落するのは投資家はそれほど上がらないと見ていることになる。個人と外国人が売りに出て、機関が購入しているのは興味深い。

今後のウォン動向

先週の予想レートは1080~1110だった。予想レート範囲内であるがそれでも1082~1102ウォンまで急激に変化した1週間である。そして、金曜日の終値が1100ウォンに下がったので、今後はウォン安が進むと見られる。

そう考えた理由は日本の解散総選挙が12月に実地されて、増税が先送りされたことが大きい。円安が進めば進むほど,韓国経済は不利な状況へと陥る。

ただ、ウォンの適正レートを逸脱するような下げは介入する可能性があるので、1110ウォンより下がることは少ないだろう。そこで、次週の予想レートは1090~1110にしておく。

また、12月の金利引き下げは見送られたが、来年早々に金利を下げるという市場予測が出てきている。まだ確定ではないのだが、これ以上、金利を下げることは投資に冷や水を浴びせる行為なので慎重に見極めたい。逆に景気の良いアメリカは利上げをするかもしれない。

また、欧州も景気が悪く,中国も先ほど見たとおり、鈍化してきている。

このように韓国を取り巻く周辺国の景気は一長一短である。今後、アメリカ、中国、EUの動向も探り、特集したいのだが、11月、12月は色々と大きなニュースが入ってくる頃なのでそっちに追われる可能性もある。

以上。今週はこれで記事を終える。

来週は中韓FTAの特集なので、どれだけ中国有利のFTAの内容に期待していただきたい。この内容を読んだら,本当に韓国は中国の属国としか言いようがない。

読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援のほどをよろしくお願い致します。