第192回「中国市場崩壊危機・・・韓国は来月から人民元危機の韓中通貨スワップ供給開始

第192回「中国市場崩壊危機・・・韓国は来月から人民元危機の韓中通貨スワップ供給開始

株というのは売買が成立するからあがったり、下がったりする。ところが市場が大暴落した後、証券会社のアプリは自動アップデートされて、「売り」のボタンが消えたという。さらに大株主には半年間、株を売ることを禁止する。何を言っているんだと思うかもしれないが、それがまた本当の話なのだ。おそらく、経済や株に精通している人ほど、今回の中国政府が実際に行ったことは信じられないだろう。

小説よりも奇なりというが、まさにそれ。現実の世界で、世界第二位のGDPの中国が、ここまで市場を無視し、ただ暴落だけを食い止めて、ストップ高を演出させたのは、例の日本から技術を提供されて、事故を起こした新幹線をそのまま埋め立てたことに似ている気がする。数値が3500をきらなければいい。

配信日:2015年7月12日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週の韓国経済は中国市場崩壊危機をコラム風に特集する。

多くの読者様が、今、中国で起きているリーマン・ショックなんてものを遙かに超える株の大暴落を知っているだろう。そして、中国は上場企業の1600社を売買停止にするという禁則事項を無視した超斜め上を展開した。では、記事のチャートを張る。

記事のチャート

自動アップデートされたアプリから「売り」のボタンが消えた→上海総合→介入の資金は米国債の売却か→来月から人民元危機時の韓中通貨スワップ供給を開始する韓国→今週の韓国市場

自動アップデートされたアプリから「売り」のボタンが消えた

株というのは売買が成立するからあがったり、下がったりする。ところが市場が大暴落した後、証券会社のアプリは自動アップデートされて、「売り」のボタンが消えたという。さらに大株主には半年間、株を売ることを禁止する。何を言っているんだと思うかもしれないが、それがまた本当の話なのだ。おそらく、経済や株に精通している人ほど、今回の中国政府が実際に行ったことは信じられないだろう。

事実は小説よりも奇なりというが、まさにそれ。現実の世界で、世界第二位のGDPの中国が、ここまで市場を無視し、ただ暴落だけを食い止めて、ストップ高を演出させたのは、例の日本から技術を提供されて、事故を起こした新幹線をそのまま埋め立てたことに似ている気がする。数値が3500をきらなければいい。

1600社を取引停止にして、後の600社を集中的に中国の証券会社に下支えさせる。証券会社は株が売れないので、社債で資金調達を行う。こうして二日間、ストップ高となり、数値の上では大暴落は食い止められた。だが、こんな数値に何の意味がある?中国の経済成長率を毎年、数字の上だけは7%台を維持する嘘と何も変わらない。

シャドーバンキングによる多額の負債。それを隠そうと不動産バブルを無理矢理、引き起こし、不動産がバブルだと知られれば、今度は株価バブルを起こした。今、それが大暴落した。世界同時株安で日経平均も2万円をきった。だが、真に恐ろしいのは中国企業は投資家の信頼を失ったことだ。売買停止にするような株を今後、誰が購入するのか。売りを再開すれば暴落するのが目に見えている。では、ここで1週間の上海総合の終値を見ておこう。

上海総合

7月07日 3727.125
7月08日 3507.192
7月09日 3709.331
7月10日 3877.803

ご覧の通りである。数値だけ見れば3500以下になりそうだったが、2日間の連続ストップ高により、盛り返している。これを日本メディアは中国政府の下支えで株価は回復と大々的に宣伝しているのだ。しかし、実際の取引額は100分の1まで減少。いくら日中の記者協定があって、中国が不利になるニュースを流せなくても、事実とはあまりにもかけ離れすぎている。

もちろん、記者協定なんて日本にしかなく、他の海外メディアは中国市場の動向をトップニュースで扱っていた。この時点で、日本のメディアに存在価値はない。

中国に年金で投資した世代は株価が大暴落しているにも知らされず仕舞いということになる。まあ、その方が精神的には良いかもしれない。何しろ、売れないんだから。売れない株なんて、数字がどんなに高くても実質は紙くずと変わらない。

介入の資金は米国債の売却か

中国政府が9日、10日と大規模な介入を実施し、ストップ安を食い止めたのは事実。問題はその資金がどこにあったかである。ここで噂されているのは、中国が世界一保有している米国債である。そして、確かにここ1週間で暴落した日と米国債の数値を見ると下がっているのだ。

http://chart.sekai-kabuka.com/i-shisuu.html

明らかに中国が大量に米国債を売却したかのように見える。実際、本当かは定かではないが、米国債を大量に売却すればアメリカに喧嘩を売ることになる。日本でも米国債を売ればいいといった政治家の末路は酷い有様である。アメリカがどこまで掴んでいるかは知らない。しかし、中国が仮に米国債を売っているなら、アメリカの報復は確実に起きるだろう。

これに関係あるかはわからないが、中国はアメリカにサイバー攻撃を数ヶ月前から仕掛けているというニュースもある。どちらにせよ。アメリカが中国を潰す理由は色々とでている。中国市場崩壊危機は、ギリシャの問題なんか消し飛び、世界同時恐慌を引き起こすほど、核爆発的なエネルギーを秘めている。後、その爆発で一緒に心中しようとしている国がある。それが「韓国」である。

来月から人民元危機時の韓中通貨スワップ供給を開始する韓国

ストップ高で株価は3800に回復。数値だけみれば何も心配もない。だが、数値に意味がないのは先ほど説明してきた。来週の中国株の動向も目が離せない。もちろん、取引停止しているのだから大暴落はしない。しかし、借金してまで株価を購入した中国人には返済期限が迫ってくる。現金化出来ないなら他の資産を切り売りするしかない。

韓国に中国が1番投資しているのは何度か取り上げたが、この中国マネーは引き上げられていく。この時点ですら、韓国の輸出は激減する恐れがあるのに、来月からは人民元危機時の韓中通貨スワップが供給されるようだ。輸出でも輸入でも中国依存。アメリカを裏切ってまでAIIBに参加。副総裁の地位も得られた。だが、蓋を開ければ、そこには地獄が広がっていた。

しかし、中国市場崩壊危機は円高を引き起こす恐れがある。韓国企業にとって円高はなによりもありがたいもの。総合的に見れば圧倒的に韓国輸出が不利だが、超円高になるなら、日本もうかうかしてられない。韓国経済は9月危機をもうすぐ迎える。今年は一体何が起きるのか。デフォルトはないが、中国依存の韓国が沈んでいくのは明白。看取ることになるだろう。

今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人

06日  2053.93  1126.47  752.01
07日  2040.29  1130.23 729.64
07日  2016.21  1136.52 726.22
09日  2027.81  1133.92 726.01
10日  2031.17  1129.58 730.72  247.60 -725億

1125の防衛ラインをあっさり突破された。むしろ、月曜日は1142ウォンとか下がっていたので、実際はかなり介入してこの結果だと思われる。中国市場崩壊で韓国は一気にウォン安となることがわかった。ただ、形だけでも数値が落ちなければウォン高である。来週、中国株の大暴落はないと思われるので、現状維持程度だろうか。予想レートは1120~1145ぐらいにしておく。

来週も引き続き中国市場崩壊に迫りたいが、どうしても許せない問題が浮上した。それは、日本の産業革命時代の世界遺産登録で韓国の裏切りと日本の外務省の間抜けさである。韓国に出し抜かれて「強制労働」という言葉を盛り込まされた文章を世界中に告知した。

完全なる日本外交の敗北である。慌てて日本は否定するが、すでに産業革命遺産はアジアのアウシュビッツとさえ、触れ回られる始末・・・実際はテレビまであったそれほど悪い環境ではなかったのだが。その辺りを詳しく見ていく予定だ。

読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援の程をよろしくお願い致します。

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