第193回「日本の外交的敗北、国内では「強制労働」はない主張するが、韓国では「強制労働」を認めたと告知される

第193回「日本の外交的敗北、国内では「強制労働」はない主張するが、韓国では「強制労働」を認めたと告知される

■バックナンバー宣伝文

日本政府の話だと、世界中で使われているのは「forced labor(強制労働)」なので、これは強制労働を認めたことにならないという。日本政府の苦しい言い訳としか思えないんだが、もっと駄目なのは、この「forced to work」の文言を入れることで当初から合意していたいたそうだ。

2015年7月19日配信

今週の韓国経済メルマガは日本の産業革命遺産の世界遺産登録に向けて、韓国だけが悉く邪魔してきたことを特集する。最終的に、全会一致で遺産登録は決定はしたが、日本は韓国の突然、手のひら返しで、「強制労働」と匂わせる文面を入れて公開するという大失態を演じた。

今後、慰安婦問題と同じで、これを根拠に金と賠償を要求されることだろう。外務省は未だに韓国を信頼しているとか間抜け過ぎるレベルだったわけだ。まずは問題になっている強制労働の文面について見ていこう。では、記事のチャートを張る。

記事のチャート

【世界遺産】日本代表の「発言全文」→「強制労働」発言は当初から合意→今週の韓国市場

【世界遺産】日本代表の「発言全文」

長崎県の「軍艦島」。韓国では朝鮮人の「強制徴用」を象徴する場所と認識されている。

5日の深夜、韓国マスコミも日本の「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録を大きく報道した。 この報道で、韓国のマスコミは日本の首席代表の発言を次のように伝えた。

「議長、日本政府を代表して、この発言を朗読する機会をくださったことに謝意を表します。日本政府としては、この遺産の「卓越した普遍的価値」が、 適切に評価されて、すべての構成国の支持を受け、コンセンサスによる決定で、遺産が世界遺産リストに登録されたことで大変光栄です。

日本政府は、技術的専門的見地から下された国際記念物遺跡協議会の勧告を尊重します。特に、その「解釈戦略(interpretive strategy)」を発展させていくことで、日本は同戦略が「各施設の全体の歴史を理解する」ことができるようにするよう、との勧告を忠実に反映しています。

より具体的には、日本は、1940年代にいくつかの施設で多くの韓国人と他の国民が、本人の意思に反して動員され、過酷な条件下で強制的に労働し、第二次世界大戦当時、日本政府も徴用政策を実施したという事実を理解できるようにする措置を取る準備ができています。

日本はインフォメーションセンターの設置など、被害者の記念のための適切な措置を解釈戦略に含める準備ができています。

日本政府は、議長と世界遺産委員国と、このプロセスに参加したすべての方々に、この遺産の『卓越した普遍的価値』を理解してくださって、登録のために親切に協力してくださったことで、深い感謝の言葉を申し上げます。」

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000000-wow-int)

これが全文である。明らかに、本人の意志に反して動員され、過酷な条件かで強制的に労働とある。これを強制労働のことではないと否定しても、誰が納得するのか。しかも、これの英語版では文章は「forced to work(働かされた)」となる。

日本政府の話だと、世界中で使われているのは「forced labor(強制労働)」なので、これは強制労働を認めたことにならないという。日本政府の苦しい言い訳としか思えないんだが、もっと駄目なのは、この「forced to work」の文言を入れることで当初から合意していたいたそうだ。

「強制労働」発言は当初から合意

どこまで日本政府と外務省が駄目なのか。そんなことを一言でも匂わせる表現は全て拒否する。河野談話も、細かく見ていけば、それほど騒ぐような内容ではない。だが、それを政治的に利用されることがそのまま続いているだろうに。つまり、日本は韓国にこんなレベルの交渉をしていたのだ。お話にならないだろう。

韓国が反対しようが知らない。もし、反対するなら韓国が登録しようとする百済の遺産について日本は反対するといえば良かったのではないか?それが外交の条件というものだ。そんな甘い考えだから、最後は韓国に欺される。

>韓国は、一部施設で働いていた朝鮮半島出身者に関する「forced labor(強制労働)」との文言を、2カ所で明記した世界遺産委員会での韓国声明案を伝達してきていた。寝耳に水の外務省は、すぐに官邸に報告した。官邸首脳陣は「韓国に嘘をつかれた」と激怒した。

日韓両政府は、外相会談や事務レベルなど同月21、22両日の協議で、委員会での声明を「forced to work(働かされた)」とすることで合意していた。しかもこの文言は、交渉の最終段階で韓国外相の尹炳世(ユン・ビョンセ)自らが直したものだった。<

こんなお粗末なレベルである。激怒も何もない。利用されただけだろうに。韓国がさらに裏切り、「forced labor(強制労働)」を入れないと反対すると脅されたのを覆して、当初の合意はできたと安堵する。本当に間抜けである。その当初の合意すら必要なかったし、今後は日本人が外国人に強制労働はなかったことをずっと伝えていかなければならなくなった。

慰安婦問題も解決してないのに、また日本政府と外務省は強請ネタを韓国に提供した。日本の外交レベルの低さには心底あきれたたのではないだろうか。誰が見ても主導権を握っていた外交をここまで韓国にしてやられるとか。本当にお話にならない。

韓国を信用するとか、今までどれだけ欺されてきたのか。忘れていたのか。韓国だけは信用出来ない。それが日本と韓国の外交の出発点である。それすら知らない外務省のお役人が交渉などするから、こんな最悪な結果となってしまうのだ。今後、強制労働云々で、必ず韓国に問題視されることだろう。あの時、認めたと世界中に言いふらすだろう。それに対する日本の国益の損失は計り知れない。まとめるとこうなる。

>安倍は、国民が待ち望む世界文化遺産への登録、国交正常化50周年を迎えた日韓関係改善、日米同盟強化のための日米韓の連携など 「大局的な政治判断で外務省がまとめてきた『forced to work(働かされた)』という案を了承した」(政府高官)という。

そして結局、日本側は「強制労働」という語句を使わないよう押し返し、「最後の一線は守った」(首相周辺)。 とはいえ、韓国メディアは遺産登録決定後「日本が強制労役の事実を国際社会で初めて認定した」と大きく報じた。<

(http://www.sankei.com/politics/news/150710/plt1507100014-n1.html)

日本は最後の一線を守った。一方。韓国は国際社会で「日本が強制労働の事実」を認定したと報じた。全くかみ合っていない。一体、どこを見て最後の一線を守ったといえるのか。そもそも、韓国と交渉するからこうなる。

日本政府に必要だったのは、世界遺産登録を蹴ってでも、自国の主張を通すことだった。今後、その過ちがじわじわと効いてくるだろう。管理人には慰安婦問題と同じ顛末になるという嫌な予感しかしない。

今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人

13日 2061.52 1130.60 749.46 249.35 45億
14日 2029.23 1142.60 757.12 249.15 -392億
15日 2072.91 1143.60 761.59 249.80 2291億
16日 2087.89 1149.20 774.40 251.45 94億
17日 2076.79 1147.50 773.23 249.95 -767億

今週の予想レートは1125~1145だった。中国市場は相変わらずだったが、韓国のウォン安は進んでいる。今のところ、微調整で大きな介入は見当たらない。本来、韓国のウォン高は仕組まれたものだったので、韓国経済の実情を見れば、これぐらいのウォン安はそれほど驚くには値しない。

金融危機前に通貨高になって、あるときを境に一斉に投げ売りされるパターンは、リーマン・ショックや2009年でも起きた。今、そのパターンに入っている恐れもある。もっとも、通貨の変動が激しくなるのは外債のロールオーバー(借換)時期となる9月以降となる。なので、管理人は今年の9月危機に注目している。9月以降のポイントは中国市場とアメリカの利上げ時期である。アメリカの利上げによって、新興国の投資はアメリカに戻っていく。

韓国はMERSの影響でいち早く利下げに踏み切った。しかし、利下げ効果もそろそろ限界に近い。来週はあまり材料はないのでそれほど値動きはしないだろう。予想レートは1135~1160にしておく。

以上。今週はこれで終わる。次回の予定だが経済ネタは色々あるのだが、サムスンの最新スマホ事情について特集する。数年前から、スムスンのスマホシェアが落ちてくるという話はあったが、既に今年はその差が歴然としてきた。

圧倒的な利益をあげる米アップル社、サムスンの後ろから低価格シェアを奪うシャオミを始めとした中国企業。両者に挟まされてサムスンの利益はどんどん吸い取られている。

読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援の程をよろしくお願い致します。

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