第205回「オバマ大統領から釘を刺された朴槿恵大統領。何の成果も見られない米韓首脳会談」

第205回「オバマ大統領から釘を刺された朴槿恵大統領。何の成果も見られない米韓首脳会談」

■バックナンバー宣伝文

肝心の首脳会談では告げ口外交もできず、オバマ大統領は踏み絵を朴槿恵大統領に試した。そして、朴槿恵大統領は無言だった。つまり、中国の属国になるのにそんなこと言えるわけがない。いくら口では米韓同盟が大事だと述べていても、頭の中には宗主国への忠誠があったわけだ。中国傾斜論の払拭どころか、この無言によって朴槿恵大統領の中国寄りははっきりと示された。そう言う意味ではこの米韓首脳会談は重要なターニングポイントになったかもしれない。

配信日:2015年10月18日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週のメルマガは前回の予告通り、朴槿恵大統領の訪米と日米首脳会談の内容とTPPを特集する。オバマ大統領と16日にアメリカのホワイトハウスで米韓首脳会談となったわけだが、その前に韓国は米国の高官から異例の記者会見が開かれた。その内容も合わせて紹介しよう。では、記事のチャートを張る。

記事のチャート

この時期に訪米する理由→TPPに早期加入したい韓国→米韓首脳会談前の異例の記者会見→米韓首脳会談→今週の韓国市場

この時期に訪米する理由

朴槿恵大統領が10月の中旬に訪米した理由について少し触れておきたい。まず、元々、訪米予定だったのが、韓国MERSによって訪米が延期されていた。そして、韓国のMERSもなぜか話題にされなくなり、終息宣言が出されるかと思えば、いきなり発症したというニュースもあり、完全に終息したわけではない。ただ、韓国ではもう大丈夫だということで、朴槿恵大統領が訪米することになった。

しかし、この数ヶ月で朴槿恵大統領は中国が提唱したAIIBに参加表明、さらに、アメリカを威嚇する目的で行われた中国の軍事パレードに参加するなど、明らかにアメリカへの敵対行為を続けている。だが、韓国に言わせると、これはアジアのラバランサーであり、この訪米で中国傾斜論を一掃しようという試みがあった。そして、TPPが大筋合意が決まると、なぜか、韓国はTPPまで参加しようとする。

TPPに早期加入したい韓国

だが、TPPは言うなれば加盟国同士のブロック経済政策なので、敵国に寝返った韓国がTPPに早期に参加するなんて敵側にスパイして欲しいと述べているようなものだ。アメリカの駐韓大使、リッパード氏が韓国のTPP参加は米韓首脳会談では議題にならないと述べていた。

このようにやんわりと断れたのだが、韓国はなぜか諦めない。結局、米韓首脳会談では「協力」を取り付けた。ただ、TPPに参加するには他の加盟国の承認とルール遵守が絶対である。国際条約を守らない韓国が入っても直ぐに難癖付けて脱退するだけだろう。もっとも、ルールが決まれば誰であろうと守るなら参加は自由だ。もっとも、中国包囲網に中国が参加することはないだろうが。

このように朴槿恵大統領が訪米する前にかなり情勢が動いた形である。しかも、この間にアメリカと中国はハッキングの問題で睨みをきかせ、南沙諸島に灯台を造ると中国が言いだして、緊迫した関係となっている。中国が灯台を造る目的は平和利用だそうだが、そんなことは誰も信じない。24時間、監視する目的だろう。

アメリカは中国を完全に批判しており、そのような時期に米韓首脳会談が行われることになった。そして、朴槿恵大統領がいつものように、日本が-、慰安婦ガーという告げ口外交をしようとする中、米高官が先に動いた。それが異例の記者会見である。

米韓首脳会談前の異例の記者会見

>アメリカ政府の3人の高官は、16日に開かれるオバマ大統領と韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の首脳会談を前に、そろって異例の記者会見を行い、韓国側に対し日本との関係改善に取り組むよう促す考えを示しました。
アメリカのオバマ大統領は16日、ワシントンを訪れている韓国のパク・クネ大統領とホワイトハウスで首脳会談を開きます。これを前に、ホワイトハウス国家 安全保障会議のクリテンブリンク・アジア上級部長とラッセル国務次官補、それに韓国駐在のリパート大使は14日、ワシントンで高官3人そろっての異例の記者会見を行いました。

この中でクリテンブリンク上級部長は、長距離弾道ミサイルの発射の可能性を示唆する北朝鮮への対応が主な議題になるとして韓国と連携していく姿 勢を強調しました。また、ラッセル次官補は、今月末から来月初めをめどに首脳会議の開催を調整している日本、韓国、中国の3か国との関係についても話し合われるとしたうえで「特に重要なのは日本との関係だ。日韓の協力はアメリカにとって戦略的な優先事項だ」と述べ、韓国側に対し日本との関係改善に取り組むよう促す考えを示しました。

一方、パク大統領が先月中国で行われた軍事パレードに出席したのを受け、アメリカ国内で中国に傾斜しすぎだと懸念する声が出ていることについて、ラッセル次官補は北朝鮮の核の脅威にさらされている韓国が中国の協力を引き出す機会になったとして一定の理解を示しました。

(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151015/k10010270431000.html)

この異例の記者会見は明らかに朴槿恵大統領が日本の告げ口外交を抑えるために開いたといえる。もっとも、韓国が条件なしで日韓首脳会談に応じれば良いだけのことだが。どうせ、慰安婦ガーというに決まっているので放置しておけば良い。しかし、この記者会見によって朴槿恵大統領はオバマ大統領に告げ口外交は結果的に出来なくなった。

だとすれば、訪米した理由が北朝鮮関連での連携ぐらいとなる。もっとも、このような話題、わざわざ、米韓首脳会談で出さなくても事務次官会議でも十分な案件だろう。このような記者会見が行われた後、いよいよ米韓首脳会談となった。

米韓首脳会談

>[ワシントン 16日 ロイター] ー オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領は16日、ホワイトハウスで首脳会談を行った。会談後の記者会見でオバマ大統領は、韓国と中国の関係について、双方が 強力な関係を築くことを望むが、中国が国際ルールにもとるような行動をとれば、韓国はきちんと意見すべきとの考えを示した。

南シナ海や東シナ海における中国の活動を念頭に置いた発言とみられる。

オバマ大統領は「韓国の目の前に立つ巨大な中国が何のとがめもなく、好き勝手に規則違反できるとしたら、たとえそれが経済問題であれ安全保障の問題であれ、韓国にとって良いわけがない」と語った。

これに対して朴大統領からの言及はなかった。

朴大統領は、環太平洋連携協定(TPP)について、韓国も参加できるよう米韓が緊密に協力していくことで合意したと述べた。その他、北朝鮮問題については、北朝鮮が核兵器プログラムの放棄に向け真摯な姿勢を示す必要があるとの認識で双方が一致した。

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000024-reut-kr)

肝心の首脳会談では告げ口外交もできず、オバマ大統領は踏み絵を朴槿恵大統領に試した。そして、朴槿恵大統領は無言だった。つまり、中国の属国になるのにそんなこと言えるわけがない。いくら口では米韓同盟が大事だと述べていても、頭の中には宗主国への忠誠があったわけだ。中国傾斜論の払拭どころか、この無言によって朴槿恵大統領の中国寄りははっきりと示された。そう言う意味ではこの米韓首脳会談は重要なターニングポイントになったかもしれない。

おしまいに、韓国の朴槿恵大統領がこの発言で米国をどう理解したかを紹介する。朴槿恵大統領はオバマ大統領が韓国の対中政策を「明確に支持した」と胸を張った。(産経新聞より)

釘を刺されたのに明確に指示されたと思い込んでいるのだ。もはや、朴槿恵大統領には何を言っても妄想解釈しかできないかもしれない。結果的に、亡国への道を歩み出していても女王様を止められる者はいない。なぜなら、韓国では朴槿恵大統領を批判しただけで逮捕されるからだ。それがあと2年も続く。それが終われば歴史的無能な国連事務総長と、韓国の大統領布陣は完璧である。

今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

12日 2021.63 1143.50 672.96 247.05 1227億
13日 2019.05 1149.70 672.82 246.60 801億
14日 2009.55 1146.80 668.92 246.05 -993億
15日 2033.27 1130.20 676.05 248.70 446億←基準1.5%凍結。米国金利引き上げ延期
16日 2030.26 1129.10 681.73 248.35 -585億

今週の予想レートは1150~1170だった。予想より、随分、ウォン高になったのだが、1150で来ると思われていた介入が来なかった。さらに米国金利引き上げが延期見通しを追い打ちをかけてウォン高というより、ドル安となった。これはドル/円の為替レートでも円高がすすんでいることでも確認できる。問題はこの傾向が来週も続くと予想されること。1130~1120辺りでの猛攻が続くだろうが、1120を一点突破されると1110に到達しそうだ。ここは韓銀の介入タイミングの読み合いだろう。次回は1140~1110にしておく。

今週は米韓首脳会談を見てきたわけだが、来週はそれにも関連して韓国の次世代戦闘機KFXを製造するにあたり、必要な核心技術の4件の技術提供をアメリカから断れた一連の流れを特集する。韓国はなんとか2025年までに完成させたいようだが、どう考えても無理難題である。それでは楽しみにして欲しい。

読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援の程をよろしくお願い致します。

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