第232回「妊婦の死から始まった加湿用の殺菌剤事件。それは韓国社会の深い闇を明らかにした」

第232回「妊婦の死から始まった加湿用の殺菌剤事件。それは韓国社会の深い闇を明らかにした」

■バックナンバー宣伝文

調べれば調べるほど、これはセウォル号事件に酷似している。管理人はどうしてこの事件が家の中のセウォル号事件とまで言われていたのかは疑問だったのが、そこには出演者が異なるだけで全く構造は同じだったのだ。すなわち、韓国社会の深い闇である。セウォル号沈没事故は魔改造した船に、規定値の3倍以上の荷物、つまり、過積載が引き起こしたものであった。だが、それを長年見過ごしていたのは政府の監査や、韓国企業の悪質な体質だった。これをまず抑えて置いてほしい。今から全く同じようなことがどんどん出てくる。

配信日:2016年5月22日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

232回「妊婦の死から始まった加湿用の殺菌剤事件。それは韓国社会の深い闇を明らかにした」

今週のメルマガは予定通りの韓国で起きた加湿用の殺菌剤事件について特集する。メルマガのネタ用に管理人はこの事件を調べていったのだが、どうやらこの事件は2011年、つまり、5年前にまで遡る。

調べれば調べるほど、これはセウォル号事件に酷似している。管理人はどうしてこの事件が家の中のセウォル号事件とまで言われていたのかは疑問だったのが、そこには出演者が異なるだけで全く構造は同じだったのだ。すなわち、韓国社会の深い闇である。セウォル号沈没事故は魔改造した船に、規定値の3倍以上の荷物、つまり、過積載が引き起こしたものであった。だが、それを長年見過ごしていたのは政府の監査や、韓国企業の悪質な体質だった。これをまず抑えて置いてほしい。今から全く同じようなことがどんどん出てくる。

■事件の発端

今年に入って妊婦4人の命を奪った肺疾患の原因は「加湿器の殺菌剤」という保健当局の中間 調査結果が出てきた。 加湿器の殺菌剤が原因という調査報告は世界で初めて。 保健福祉分と疾病管理本部は31日、こうした調査結果を発表した。 また消費者に加湿器殺菌剤の使用を控えることを勧告し、製造会社には製品の販売を自制するよう要請した。

疾病本部は04年以降、原因未詳の肺損傷で入院した患者18人と同じ病院の呼吸器アレル ギー内科患者121人を比較した。 その結果、加湿器殺菌剤を使用した際に原因が分からない肺損傷が発生する危険が、殺菌剤を使用しない場合に比べて47.3倍高いことが分かった。 患者の環境や習慣などを分析する疫学調査技法で原因を推定したのだ。 疾病本部は実験室で一部の殺菌剤を肺細胞にまいたところ、肺損傷が生じるという事実も確認した。

オキシ・SKケミカル・愛敬(エギョン)など加湿器殺菌剤製造会社はこの日、製品の生産を中断すると明らかにした。 しかしこれら企業で構成された加湿器殺菌剤協会は調査結果に対して反論した。 協会は声明書で「調査結果はいくつかの危険要素の一つに関する言及にすぎない」と主張した。 SKケミカルのキム・ソンウ広報部長は「米国環境保護庁(EPA)の毒性検査で私たちの製品の原料は肺疾患と関係がないという判定を受けた」と述べた。

(http://japanese.joins.com/article/415/143415.html?servcode=400&sectcode=430&cloc=jp|article|related)

この記事は2011年9月1日の中央日報である。いまから5年ほどまえの事件が何故今になって注目されていったのか。それは後で語るとして,この事件は妊婦の4人の命を奪った肺疾患の原因が「加湿器の殺菌剤」という中間報告が始まりだった。世界で初めての調査報告で2004年から7年もかけて原因を推定してきたわけだ。しかし、当然、それには反論が待っていた。

■オキシはソウル大教授に調査を依頼

イギリスの製造販売メーカーのオキシはソウル大獣医学部のチョ教授にこの問題による調査を依頼。教授は「加湿器殺菌剤と肺損傷に因果関係がない」という調査報告書を出し、オキシはこのまま加湿器殺菌剤販売を継続した。

一体,韓国の加湿器の殺菌剤には何が使われているのか。更に2ヶ月後、加湿器の殺菌剤を吸入したマウスの肺が固まるといった結果が出ており、韓国政府は加湿器殺菌剤6製品に回収命令が下った。

■原因はPHMG

オキシ-はソウル大教授に
原料物質で推定されるポリヘキサメチレングアニジン(PHMG)の吸入毒性実験を依頼した。このPHMGは消毒薬や一部農薬などで使われている。ちなみに2011年の段階で韓国だけでしか製造販売してなかったのは不幸中の幸いといえよう。

2011年で回収命令が下り,事件は終わったかのように見えた。だが、加湿用の殺菌剤事件での被害者は5年後に集団訴訟を引き起し、もはや、捜査は韓国内だけではなくイギリスの本社にまで飛び火するところであった。この時、すでに死傷者は1500人以上とみられており、妊婦だけの問題ではなくなっていた。

■緊急の記者会見

オキシは-5年後に記者会見を突然、開く。ここに来て事件は新展開を迎える。なんとオキシ-が加湿用の殺菌剤で起きた一連の原因を全面的に認めたのだ。だが、被害者にとって5年という歳月はあまりにも遅すぎた。記者会見は被害者の乱入で5分で中止となった。全面的に認めたので保証やら何やらの取り決めが出てきたのだが、実は話はそれだけではない。

オキシ-はこの事件について5年も隠蔽していた。だが、ソウル大教授による大丈夫だという調査報告書があった。それはオキシ-が教授に賄賂を依頼して自分たちに有利な調査報告書を作成していたことがわかった。そして、そのソウル大教授は緊急逮捕された。

>オキシーは2011年8月、加湿器殺菌剤を肺損傷危険要因として指摘した疾病管理本部の疫学調査結果に反論するため、これら教授チームに原料物質のポリヘ キサメチレングアニジン(PHMG)の吸入毒性実験を依頼した。研究用役費としてソウル大に2億5000万ウォン、湖西大に1億ウォンの用役費を支払っ た。用役費とは別に、2人の教授の個人口座に数千万ウォンの諮問料も送金したという。検察の捜査が始まると、オキシーは報告書の中から有利な内容だけを選 び、検察と裁判所に反論資料として提出した疑惑を受けている。検察はオキシー側が該当教授たちと連絡をとり、吸入毒性実験の前に望む結果が出るよう実験条 件を統制したか、報告書上のデータを捏造したかを調べている。<

(http://japan.hani.co.kr/arti/politics/24066.html)

何とここに来てデータの隠蔽まで行われていた。オキシ-は加湿器殺菌剤が危険なことを調査報告でも知りながら,隠蔽していたのだ。それも5年間。しかも、ソウル大教授らに賄賂を渡してまでである。もし、教授らが賄賂など受け取らずに実験結果をまともに報告していたら死傷者はもっと少なかった。まさにセウォル号の船員と同じである。逃げるように言っていれば、生徒全員が死ぬこともなかった。管理人が酷似していると最初に思ったのはここだ。そして、関係者が次々と逮捕される中、日本の読売新聞でも大きく取り上げられた。

>【ソウル=井上宗典】韓国で、有害物質が入った加湿器用の殺菌剤を販売して多数の死傷者を出したとして、ソウル中央地検は14日、殺菌剤を製造した企業の元社長ら4人を、業務上過失致死傷容疑で逮捕した。

聯合ニュースが報じた。

逮捕されたのは、英国の日用品メーカーの韓国法人「オキシー・レキット・ベンキーザー」の申鉉宇シンヒョンウ元社長(68)と元幹部2人、さらに、別の殺菌剤メーカーの元社長を含む計4人。

このうち、申元社長は2001年から11年にかけ、加湿器の水に混ぜて使う殺菌剤製品に有害な化学物質が入っていることを知りながら、安全性検査をせず、販売した疑いが持たれている。申元社長は容疑を否認しているという。

この問題は、加湿器用殺菌剤に含まれる有害物質を乳幼児や妊婦らが吸い込み、健康被害を受けたもので、これまでに死者95人を含む計221人の被害者が出ている。このうち約8割がオキシー社製品を使っていた。

問題の製品が日本で販売されたことはない。

(http://www.yomiuri.co.jp/world/20160514-OYT1T50121.html)

5月14日の読売新聞の記事だが、この記事にはオキシ-に依頼された教授がデータを捏造して逮捕されたという重大な事実が書かれていない。記者が聯合ニュースを読んでいるなら知らないはずはないのだ。それを書いていないところになんというか日本のマスメディアの隠蔽体質まで見え隠れする。

■韓国社会の闇

加湿用の殺菌剤事件は5年後に再び動き出した。企業の隠蔽体質。それに伴う韓国政府の行動の遅さ、5年後に今になってファブリーズが怪しいから成分を公開しろとか述べている対応のお粗末さ。そもそも実際に販売してから10年以上も経過していたのだ。2011年のあとにも加湿用の殺菌剤で死亡したという記事もある。

実際、遅すぎた謝罪である。5年前に隠蔽しないで謝罪していれば良かった。でも、それができないのが韓国人である。しかも謝罪以前にデータの捏造である。それを特定しようとする検察の努力は認めるが,あまりにも捜査は遅いといわざる得ない。5年経って緊急逮捕とかなんだ。どう考えても、もう一度,回収命令をしたときに、検査のやり直しをすれば良かっただろうに。そっくりすぎる事件の全貌に管理人はいつもの韓国社会の闇を垣間見た。

■今週の韓国経済

16日 1967.42 1179.80 701.92 241.20 152億
17日 1968.06 1173.70 695.95 241.25 -539億
18日 1956.73 1182.60 683.87 239.30 283億←アメリカの利上げ来月濃厚
19日 1946.78 1191.70 679.39 238.90 -215億
20日 1947.68 1189.90 684.99 239.05 -1272億

今週の韓国市場はウォン安が予想に反して進んでいる。1180を越えて,一時期は1191ウォンまで下がった。これはアメリカの利上げが来月に行われるという市場予想が出てきたためだ。つまり、ドル高、ウォン安である。流れとしてはウォン安傾向であるわけだが、今まで抑えていた1180ラインが崩壊したので、今後は1200を目指すとみられる。だが、明らかにウォン安状態で韓国が放置するわけもないので、どこかで大規模な介入に動いてくるだろう。取引規模はそれほど大きくないのにこれである。もっとも、アメリカの利上げもあくまでも予想であって本当に行われるかは定かではない。

今月はG7,サミットなどが日本で開催されるわけだが、それに伴いタックスヘイブンや、日本の為替操作などが話し合われるようだ。韓国経済にはあまり関係ないのだが、経済的な話題としては注目だ。

以上。今週はこれで終わる。次回は5周目でお休みとなる。そして、6月になるのだが韓国メディアがオバマ大統領の広島訪問にやたらと上から目線で騒いでいるのを特集しようと思う。韓国政府は冷静なのに韓国メデイアの異常ぶりにアメリカメディアへに内政干渉だと言われるほど。しかし、どうして韓国メディアがここまで騒ぐのかは理解できない。そもそも、韓国は日本と一緒にアメリカと戦ったのだ。その事実を韓国メディアが否定するのでややこしい。

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