第239回「東証に7月15日にLINE上場。当初5000円→終値4345円」

第239回「東証に7月15日にLINE上場。当初5000円→終値4345円」

■バックナンバー宣伝文

これはLINEが上場することで明らかになったわけだが、どう見ても役員報酬が違う。取締役が52億円もらっていて、日本LINE上場会社の社長はわずか1億3千万である。これを見れば、まだ韓国系の会社ではないと言い張るのは無理があることがわかるだろう。しかし、この報酬の差には驚いた。まあ、日産のゴーン社長もそれぐらいもらっていた記憶もあるので多いわけではないが、日本の社長の扱いが酷すぎないか。

配信日:2016年7月17日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

管理人のサイト→http://kankokukeizai.kill.jp/wordpress/

今週の韓国経済は日本で多くの利用者が存在するアプリ「LINE」を扱う企業が東証に上場したニュースを特集する。そもそも、一部の日本人はLINEは日本企業だと思っているようだが、それは全く誤りである。今も,昔もLINEは韓国企業のものであり、筆頭株主のNEVERの親会社をはじめ、株を独占しているのもほとんど韓国企業である。なので、韓国経済のメルマガでLINEを特集するのは強ち間違っていないのだ。

世間ではLINEの上場より、ポケモンGOの話題の方が圧倒的であるが、ポケモンGOについても管理人はこれこそ地域経済を活性化させる最後の切り札ではないかと見ているので,日本版が配信されたら特集したい。しかも、配信されていない韓国でも大人気という。どう見ても違法なダウンロードなのだが。では、記事のチャートを貼る。

記事のチャート

LINEの純損益は赤字→LINEの筆頭株主→15日の上場の動き→今週の韓国市場

LINEの純損益は赤字

まず、現在のLINEの状況である。6月10日の朝日新聞の記事をご覧頂きたい。

>LINEが10日、関東財務局に提出した有価証券届出書によると、LINEは急成長しているものの純損益は赤字であることがわかった。非上場のためこれまで詳細な財務データや役員報酬などを開示しておらず、届出書によって実態が明らかになった。

LINE、7月に「日米同時」上場へ 東証が承認

2015年12月期決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比39%増の1206億円だったが、純損益の赤字は79億円に達した。15年3月に買収した音楽ストリーミング事業に失敗し、撤退などに伴う損失118億円が響いた。

役員11人のうち親会社である韓国ネイバー社出身は4人。執行役員17人のうち7人が韓国系だ。役員報酬は慎ジュンホ取締役(44)がストックオプションを含めて52億円。出沢剛社長の同1億3千万円、舛田淳取締役の同1億円を大きく上回った。

LINE単体の従業員1122人(平均年齢34・2歳)の平均年間給与は795万円。新興企業らしく社員の平均勤続年数は3年に満たない。(大鹿靖明)

(http://www.asahi.com/articles/ASJ6B62GVJ6BULFA02H.html)

これはLINEが上場することで明らかになったわけだが、どう見ても役員報酬が違う。取締役が52億円もらっていて、日本LINE上場会社の社長はわずか1億3千万である。これを見れば、まだ韓国系の会社ではないと言い張るのは無理があることがわかるだろう。しかし、この報酬の差には驚いた。まあ、日産のゴーン社長もそれぐらいもらっていた記憶もあるので多いわけではないが、日本の社長の扱いが酷すぎないか。

LINEの筆頭株主

次にLINEの筆頭株主を見て頂きたい。

大株主

【上場前発行済株式数】174,992,000株 【潜在株式数】25,526,500株

株主名 保有株式数(株)
※潜在株含む
NAVER.Corporation 174,992,000
シンジュンホ 10,264,500
イヘジン 5,572,000
イジュンホ 1,638,000
パクイビン 109,000
出澤剛 96,500
舛田淳 94,500
キムソンフン 90,000
ヤンヒチャン 80,000
コヨンス 74,500

(https://shikiho.jp/tk/news/articles/0/126764)

ご覧のように韓国人が上位を独占している。しかし、潜在株式数が多いな。今後の動向に注目である。

15日の上場の動き

株価情報についてはリンクを掲載しておく。そこのチャートによると、当初は5000円(購入は100株単位)だったのが急激に下がって終わり値は4345円となった。まあ、純損益は79億円の赤字だと出ていたので急落するのはそれほど不思議ではない。今後、どの辺りで踏みとどまるのか。もしかしたら2500円ぐらいまではあっさり下がるかもしれない。

(http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3938&ct=b)

■今後の動向

さて、今後の動きであるが、管理人はもっと下がるとみている。赤字がどんどん膨らんでいるからであるし、日本では成功したとしても、海外でのSNSではまだまだ上位がいる。そういった意味でローカル的な勝利といえる。アメリカで流行するような気配もないし、既に、ポケモンGOで任天堂が凄まじい株価の上昇しているので、せっかく上場したのに話題にさえならない。

既に株主から忘れられている現実も考慮すると、2500円ぐらいには下がるだろう。実際、5000円とか、1兆円とかおかしかったと思う。確かにLINEは便利だし、ツムツムといった人気アプリもある。だが、世界的に見ればまだまだ小さいのだ。そういった意味で今後、盛り返すにはポケモン並みの何かを投入しないといけないが、そんなコンテンツはそうそうないんだよな。もう、ディズニーは使っているわけだし。

今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人ウォン)

11日 1988.54 1146.70 697.25 247.30 2712億
12日 1991.23 1148.00 699.40 247.55 1922億
13日 2005.55 1146.40 702.55 249.35 5813億←KOSPI2000回復
14日 2008.77 1137.40 703.34 250.00 3688億←韓銀、今年の成長率予測値を2.8%→2.7%下方修正
15日 2017.26 1133.90 700.28 251.25 4854億

今週の韓国市場は2000にKOSPIが回復するなど好調である。おそらく補正予算10兆ウォンを組むという話が出てきた上での上昇だとみているが、ニュース的には成長予測値は下方修正されている。良いニュースがあったわけではない。まあ、この上昇は一時的なものだと思われる。後、中国経済の成長率が予測値より高いというのもあった。

以上。今週はこれで終わる。次回はサムスン電子の特集か。THAAD配備で揺れ動く韓国経済の対中投資について、どちらかをやろうと考えているのだが、この二つはある意味で同列だったりする。特にサムスン電子はDRAM好調なのだが、スマホは中国勢の猛追にあっている。今後、中国勢は液晶テレビやスマホといった分野で韓国を追い上げてくるのは間違いない。それに対してサムスンがどこまで引き離せるのか。

ただ、中国政府が経済制裁をしてサムスン電子を閉め出せば、一瞬で逆転する可能性もあり、中々,判断が難しい。あり得ないことを中国はやってくるので、THAAD配備の決定は韓国経済にとってかなりの不安材料となっている。どこまで悪影響を与えるかはこれからだが、注意深く見ていくつもりだ。

0 0 vote
Article Rating
Subscribe
Notify of
guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments