第289回「韓中貿易 国交正常化から25年で33倍まで拡大。しかし、THAAD配備でそれも減少」

第289回「韓中貿易 国交正常化から25年で33倍まで拡大。しかし、THAAD配備でそれも減少」

■バックナンバー宣伝文

問題はTHAAD配備を中止にしない限りは、今後、中国からの交易は減少していくことになるわけだ。いくら韓国が中国に輸出しようとしてもそれを中国政府が規制してしまう。

例えば、韓国の化粧品が中国では飛ぶように売れてここ数年で高い成長を誇っているのだが、これも中国人観光客の減少で免税店が悲鳴を上げるほどの販売が低迷している。化粧品だけではない。韓国製の自動車も中国では大幅な販売減となっている。

配信日:2017年8月20日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

管理人のサイト→http://kankokukeizai.kill.jp/wordpress/

今週の韓国経済は例の自動車の裁判の結果がまだわからないので、予定を変更して韓国と中国の国交正常化から25年の韓中貿易について見ていく。韓国と中国は今年で国交正常化から25年を迎えており、互いに貿易を拡大させてきた。なんと25年で33倍まで拡大した。まさに韓国の成長は中国あってもの。しかし、今年から韓国のTHAAD配備によってこの韓中貿易が初めて減少となった。

問題はTHAAD配備を中止にしない限りは、今後、中国からの交易は減少していくことになるわけだ。いくら韓国が中国に輸出しようとしてもそれを中国政府が規制してしまう。

例えば、韓国の化粧品が中国では飛ぶように売れてここ数年で高い成長を誇っているのだが、これも中国人観光客の減少で免税店が悲鳴を上げるほどの販売が低迷している。化粧品だけではない。韓国製の自動車も中国では大幅な販売減となっている。

■技術的に追いつかれる韓国 注目はDRAMへの大幅な投資

ただ、この自動車の販売減はTHAAD配備の影響というだけではなく、造船もそうだが、韓国が中国に造船や自動車技術が追いつかれているわけだ。しかも、今、中国では韓国のサムスン電子の稼ぎ頭となっているDRAMやディスプレイへの大量投資を始めている。既に中国では大規模な新工場が建設されているわけだ。

いきなり、サムスン電子が窮地に陥ることはないにしても、これらの価格が下がっていくことにはなるだろう。中国が大量に生産して鉄鋼価格が世界的に下がったことは記憶に新しいわけだが、これがDRAMやディスプレイ、スマホでもそのうち起きつつあると。

ただ、これは韓国企業がやってきたことである。日本のエルピーダは円高によって倒産したわけだが、その時のDRAM価格は暴落していた。ドイツの半導体事業もそうだった。それはサムスン電子が大量にDRAMを低価格で販売したためである。つまり、中国は韓国の真似をして市場荒らすわけだ。そして、最後に勝つのは資本力がある中国企業ということになる。この流れが再び起こるわけだ。

■THAAD配備の影響で旅行業界は倒産目前

>韓国国土交通部によると、今年上半期における韓国から中国に向かう航空便利用客数が延べ約700万人と、昨年の同時期より27.5%減となった。また、清州空港、済州空港をはじめ、中国路線の割合が高い空港の利用客数も軒並み大きく減少している。

((http://www.recordchina.co.jp/b187789-s0-c10.html)

これはレコードチャイナからの引用だが、韓国に訪れる航空便利用客数がおよそ3割減となっている。他の空港も軒並み減少しているようだ。こうなってくると免税店などは空港へのテナント料が払えないそうだ。売上が減少してもテナント料は減らないようだ。

中国頼みだった韓国旅行業界は韓国旅行禁止令によって、もはや、虫の息状態。このままでは大量に倒産するかもしれないと危機感を募らせている。そして、また韓国政府が助けろという。確かにTHAAD配備は韓国政府の決定かもしれないが、それに生じた影響を全て韓国政府が補填なんてできるはずもない。しかも、この先、ずっと補填するのかという問題もある。中韓関係が良くなる兆しもないのにだ。THAAD配備への損失額は2017年の上半期だけでも既に1兆円を超えているようだ。このままTHAAD配備を続ければ韓国経済に深刻な影響を与えるのは目に見えている。

■今週の韓国市場

14日 2334.22 1139.70 629.37 -2510億
15日 お休み
16日 2348.26 1141.50 634.91 -1015億
17日 2361.67 1136.80 642.01 511億
18日 2358.37 1141.30 643.58 90億←サムスン、第2四半期DRAM売り上げ史上最高…占有率46.2%、S&P、韓国信用等級’AA’維持…展望’安定的’

今週の韓国市場は先週からの朝鮮半島有事における外国人の投げ売りが見られたが、北朝鮮が折れたことで緊張は一時的に回避された。それによってそこまで大きな動きにはなっていない。S&Pも韓国の信用等級を維持している。朝鮮半島有事の可能性は低いという見方だ。

以上。今週はこれで終わる。次回は文在寅大統領が就任してから100日目を迎えたのでそれについての管理人なりの見解を述べていこうと思う。もっとも、管理人の見解と韓国人の見解には大きな差があるのだが。

Leave a Reply

avatar
  Subscribe  
Notify of