第305回「文在寅大統領の訪中で起きた韓国人記者暴行事件。互いに主張が食い違う異例の事態に」

第305回「文在寅大統領の訪中で起きた韓国人記者暴行事件。互いに主張が食い違う異例の事態に」

■バックナンバー宣伝文

中国はおそらく、文在寅大統領の訪中での韓中首脳会談で、3不を公式文章にしようと韓国に迫ったが、韓国は拒否した。それで、共同会見、共同声明なしという異例の事態となった。そして、まだまだ属国の立場を理解していない、韓国に対して記者を暴行して躾をしようとしたのではないか。これが一番納得が行きそうな理由だ。

配信日:2017年12月24日

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今週のメルマガは文在寅大統領の訪中時におきた中国人警備員による韓国人記者暴行事件について特集する。事件の発端から最新ニュースまで出すが、まさに「ミステリー」である。

■事件の発端

12月14日、国賓として招待されていた文在寅大統領を行事を取材中であった韓国人記者が、中国公安(警察)の指揮下にある警備会社の警備員たちから集団で暴行を受けた。現場では十数人の警備員が記者に暴行を行った。暴行を受けた記者は血だらけになり、うち1人は目の周囲を骨折し、眼球にも出血の症状が出て倒れて病院に運ばれた。これは、北京市内で開催された両国の貿易振興(大韓貿易投資振興公社(KOTRA)主催)に関する行事の進行中の出来事で、現場となった会場で文大統領と共に移動していた記者らを警備員らが制止した際に起こったそうだ。しかも、暴行を受けた記者は取材許可証を持っていた。

暴行は、 韓国大統領府の職員らが間に入って止めようとしたが、暴行する警備員らは全く意に介さなかったという。韓国写真記者協会は声明で「大韓民国そのものが暴行を受けた」として強く抗議した。

以上が事件の発端である。上の内容は朝鮮日報の記事を元に管理人がまとめたものなので、韓国よりの視点で書いてあるわけだが、実際、どうして暴行を受けたかは未だによくわかっていない。

■暴行された理由

最初は韓国人記者が態度が悪いので一発殴ったとか、そんなレベルかと思ったら、そういう軽い暴行ではない。十数人の警備員が暴行したということは、上の指示があったとしか到底、考えられない。そこで韓国人記者が暴行を受けた理由が例の3不+1限ということになる。

3不+1限は大事なので説明しておくと、 1.THAAD追加配備を中止する。2.ミサイル防衛(MD)システムに参加しない。3.韓米日3カ国の軍事同盟に発展させない。1限:すでに配備されたTHAAD(米国の高高度防衛ミサイル)の使用を制限し、中国の戦略的利益を害さないことで、冷えきった韓中関係の改善となり、韓中通貨スワップ協定の延長や、中国人の韓国旅行禁止令などが解除されたはずだった。ただ、訪中後に、中国人観光客の団体旅行禁止令がでている。中国当局すれば禁止した理由はないそうだ。

中国はおそらく、文在寅大統領の訪中での韓中首脳会談で、3不を公式文章にしようと韓国に迫ったが、韓国は拒否した。それで、共同会見、共同声明なしという異例の事態となった。そして、まだまだ属国の立場を理解していない、韓国に対して記者を暴行して躾をしようとしたのではないか。これが一番納得が行きそうな理由だ。

韓国政府はひたすら訪中で冷遇されたにもかかわらず、中国への賞賛をしていたが、韓国メデイアは文在寅大統領の冷遇を激しく批判した。この暴行事件も、韓国メディアは自分たちが被害者だとばかりに書き立てている。しかし、中国当局は謝罪も何もしない。殴った中国人警備員が逮捕されたこともない。明らかに傷害罪なんだが、韓国人記者が中国で裁判までするとは思えない。そもそも訴えても中国国内で勝てないだろう。

■食い違う主張

まず、韓国メディアによると、 この行事は大韓貿易投資振興公社(KOTRA)主催だったが、国家の首脳が出席する場合は警備などの最終責任は会場を提供する側の国にあるとしており、つまり、中国側だという。しかし、中国側が韓国側が雇った中国人警備員への暴行だという。だが、常識に考えて首相を警備するような人材に中国政府が関与しないわけもない。何かあったら国際問題になるからだ。

それで、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は警備してもらう金は支払ったが、用意したのは中国側だという。しかし、中国はその主張に真っ向から対立している。何でここまで主張が食い違うのか。まさにミステリーといったところ。誰が用意したかなんて書類があるのだから一発でわかる。おそらく中国側が嘘を付いているとおもうが、それは些細なことに過ぎない。暴行を受けた理由が中国の圧力強化なら、記者が何をしようが中国政府は謝罪も賠償もしないだろう。

中国側の横暴な態度も、今の韓国のように中国依存をしていれば、抗う術がない。今後、このような嫌がらせが増えていくのではないか。THAAD配備をしている限りは。

■今週の韓国市場

18日 2481.88 1088.50 770.50 326.60 -1652億
19日 2478.53 1084.90 766.18 326.56 674億
20日 2472.37 1080.90 755.27 325.79 -3066億
21日 2431.11 1081.90 741.71 319.86 -3270億
22日 2440.54 1079.7 761.20 321.39 1362億←サムスン電子248万5000ウォン…1.14%

今週の市場はウォン高が進んだようだ。最終的には1079ウォンと1080台を超えた。韓国の適正レートは1100~1150なので、この範囲を20ウォンを超えていることになる。ただ、そこまで大きな影響はない。まだまだ。KOSPIも高い。

以上。今回はこれで終わる。さて、次は31日で第5週となるのでメルマガはお休みとさせていただく。ということで、今年、最後のメルマガとなる。一年間、購読をありがとうございます。

購読料は管理人のサイトのレンタルサーバー代として使っているのだが、サイトを運営できるのも、多くのメルマガ購読者様のおかげである。2017年も色々あった。年明けは韓国経済のコラム的な内容を考えていたのだが、例の韓国商業ビルで29人がなくなった大火災について取り上げる必要が出てきた。1年、色々、韓国経済の記事を取り上げてきたが、実際、その重要性は高まっているといえる。では、よいお年をお過ごしください。来年も引き続き、よろしくお願い致します。少し早いが締めの挨拶とさせて頂く。

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