第307回「2018年における韓国経済の3つの不安要素その1 ウォン高とFRBの利上げ」

第307回「2018年における韓国経済の3つの不安要素その1 ウォン高とFRBの利上げ」

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12日、アメリカの労働省が発表した消費者物価は緩やかなペースとなり、これを踏まえて政策金利の引きあげを継続するようだ。だとしたら、1%はないとみて年3回。0.5~0.75%程度の利上げになると管理人は予想している。なので、2.50%~2.75%が2018年の最終的な金利になるのではないだろうか。

配信日:2018年1月14日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

管理人のサイト→http://kankokukeizai.kill.jp/wordpress/

今回のメルマガは2018年の初月ということで、韓国経済の今後の動向について考察する。では、まずは列記しよう。

■韓国経済の3つの不安要素

1.ウォン高とFRBの利上げ

2.原油高とUAE問題

3.サムスン電子 以上の3つである。

では、1から順に解説していく。残り2つは次週に回す

■今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人〔ウォン〕

08日 2513.28 1066.00 839.51 331.28 3917億

09日 2510.23 1067.10 829.99 330.25 190億

10日 2499.75 1071.90 834.91 327.61 -2792億←コスピ、外国人’売り’に2500線下へ、サムスン電子244万2000ウォン…3.10%↓

11日 2487.91 1072.00 852.51 325.67 593億

12日 2496.42 1064.80 873.05 326.72 -1075億←サムスン電子241万ウォン…0.08%↓

1を説明する前に今週の韓国市場を張っておく。今週はKOSPIが下がり、2500台を割った。ただ反対にKOSDAQは急上昇している。サムスン電子も徐々にさがり、241万ウォンとなった。では、ウォン高を見ていく。

■ウォン高とFRBの利上げ

管理人のサイトでもいくつかの展望をあげたのだが、まず、ウォンは1060ウォン以上の高騰を避けている。明らかに1060ウォンに防衛ラインを敷いている感じである。これ以上のウォン高は為替介入してでも止めるという強い意志みたいなのが読み取れる。それで今週を見れば1060ウォン台から1070ウォン台へと行ったり来たりである。

1060ウォンの攻防戦が短期市場での見所になりそうだ。 さて、このようにウォン高の圧力が強いわけだが、これはサムスン電子の圧倒的なDRAM売上が韓国経済そのものを牽引した形となっている。サムスン電子の動向については再来週で特集する予定だが、とにかくDRAMシェアでインテルを抜いたサムスン電子の2017年の売上はなんと25兆2千億円である。営業利益は昨年83%増加の5兆6千億円である。サムスン電子だけがばく大な利益をたたき出した。そして、時価総額はKOSPIの21%を占めている。だからこそ、KOSPIの2500という高騰である。

そして、サムスン電子によって輸出は好調となり、貿易も絶好調ということで成長率は念願の3%を超えて、ウォン高の圧力が強まることになった。輸出が好調なら通貨高になるのは避けられない。今後、ウォン高への流れはそのためである。下手すれば1000ウォン超えて、900ウォン台もあるかもしれない。そうなれば輸出は低迷するわけだが。

サムスン電子の稼ぎ頭であるDRAMは数年、安泰だと管理人は見ている。そのため、すぐにこの牙城が中国や台湾勢に持って行かれることはないだろう。だとしたら、2018年の韓国経済も3%成長達成するかもしれない。しかし、ウォン高が強まればそれも難しい。後、ウォン高はFRBの金利引き上げがどこまで行われるかにもかかっている。次はこちらを見ておこう。

■FRBの利上げは継続

問題はこの金利引き上げにおいて韓国もまた金利を上昇させないといけないわけだ。これはドルキャリーが関わっている。つまり、今まで金利が低かったアメリカが景気回復すると、投資の流れは新興国からアメリカへと戻っていく。特に金利が米国より低いと投資の対象となるには難しい。 韓国はそのジレンマに苦しめられて金利を上げざるを得ない。

しかし、金利があがれば家計負債は増加する。韓国の庶民にとっては苦しくなるわけだ。また、金利を上げる好調ということにもなり、株価やウォンも上昇する。このようにウォン高の流れはあらゆる方向からやっていく。 他にも、米韓の経済問題として米韓FTAの見直しや、アメリカの鉄鋼や石油製品におけるセーフガード発令や輸出制限などの不確定因子が存在する。

ただ、緊急にどうにかなるものでもなく、時間はかかるのでそこまで急いで取り上げる必要性はないだろう。 以上。今週はこれで終わる。次回も2018年の韓国経済の不安要素を見ていく。

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