第318回「米英仏の3カ国でシリアへ空爆。世界経済は混乱。原油高に」

第318回「米英仏の3カ国でシリアへ空爆。世界経済は混乱。原油高に」

今週の韓国経済は予定を変更して、2018年4月14日10時ぐらいにアメリカ、イギリス、フランスによって行われたシリアへの空爆について特集していく。

■バックナンバー宣伝文

さて、この空爆はいつもの米国、イギリスだけではなく、フランスが参加していることに驚いたのではないだろうか。フランスがイギリスと一緒に動くとか、久しぶりに見た気がする。それで、この空爆の目的が化学兵器の研究所への攻撃であり、しかも、化学兵器の保管基地も狙ったという。

しかも、空爆の範囲は極めて限定的で目標を破壊するに至った。民間人に被害を出さないように考慮したと。まあ、CNNの報道であるのでどこまで本当かは疑わしいが。

配信日:2019年4月15日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

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■空爆が行われたのは3カ所

管理人も北朝鮮の牽制もかねて攻撃するとは思っていた。しかし、決断は中々速かったと。シリアの裏にはロシアやイランもいる。シリアに常駐するロシア兵もCNNによると大隊はいるそうだ。

大隊とは、連隊より小さく、本部と三ないし四の中隊とで編成された部隊をいうのだが、具体的に800人~1500人ぐらい。シリアへの軍事基地を攻撃するということは下手すればロシアの兵も巻き込んだ恐れもある。さすがにロシアも自国民が攻撃されたら開戦もあり得るだろう。

しかし、今回の空爆は3カ所あったのだが、どれもロシア兵の被害はなかった。怪我人が出たとか。ミサイル100発のうち70発は撃ち落としたとか。色々な両陣営で情報戦が行われているが、実際、ロシアからシリアが購入したミサイル防衛システムは起動していないというのが米国の見方である。

■空爆の目的は化学兵器使用に対する警告

さて、この空爆はいつもの米国、イギリスだけではなく、フランスが参加していることに驚いたのではないだろうか。フランスがイギリスと一緒に動くとか、久しぶりに見た気がする。それで、この空爆の目的が化学兵器の研究所への攻撃であり、しかも、化学兵器の保管基地も狙ったという。しかも、空爆の範囲は極めて限定的で目標を破壊するに至った。民間人に被害を出さないように考慮したと。まあ、CNNの報道であるのでどこまで本当かは疑わしいが。

後はこの空爆は今後、続くかどうかであるが、これはシリアのアサド政権次第という。化学兵器を今後も民間人に使うなら、さらに空爆を行うと米国は述べている。米国は化学兵器をシリアが使ったと言うが、ロシアはそれを否定している。実際、明確な証拠を米国は示していない。しかし、ここにイギリスで起きた例のロシアの元スパイが化学兵器で暗殺されかけた事件が関係してくる。多くの欧州の国がスパイとされるロシアの外交官を追い出した。

つまり、今の欧州でロシアの言い分を聞く国はほとんどないということ。トルコでさえ、アメリカ支持である。もちろん、国連でもロシアと中国以外は米国、イギリス、フランスの支持である。世界的に見ると正義はアメリカ、イギリス、フランスということになるわけだが、実際、報道されていることが事実かどうかまで確認できない。化学兵器を本当にアサド政権が使ったのか。これについても確証があるわけではない。ただ、現時点で示されてないともいえる。

■化学兵器とは何か?塩素?それともサリン?

CNNの報道をチェックしていたのだが、結局、シリアが使った化学兵器は特定されてない。アメリカは塩素、サリンなど複数の兵器が使われたといっているが、それを確認したわけではない。イラクへの軍事行動の目的であった大量破壊兵器は見つからなかったという前例もある。 しかし、攻撃が行われたことだけは事実であり、それは疑いようがない。真実がどうであれ、北朝鮮の金正恩はこのニュースを知って振るえていることだろう。トランプ大統領は決断するときはするということだ。

■原油価格はどうなる?

さて、最後に経済的な話をするが、やはり、気になるのは原油価格だろう。市場の混乱は一時的なもので収まるとおもうが、原油価格が高騰すると様々な影響が出てくる。韓国経済には追い風であるが。これは中東が儲かるので韓国には建築や造船などでその分、仕事がまわってくるのだ。

13日のWTIでは1バレル=67・39ドルと数年ぶりに最高値となっている。これが70ドルとかになるのかどうかは今後の原油供給が安定するかにかかっている。管理人はシリアへの攻撃は一度だけと考えているので、70ドルは超えないのではないか。アサド政権もさすがに化学兵器の使用はしないと思うのだが。何しろ、ロシアも結局、守ってくれないわけだしな。ミサイルが飛んできても批判するだけで何が具体的に行動していない。ロシアも米国と戦争するほどシリアに加担はできないと。

■今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

09日 2444.08 1067.10 874.44 313.45 -576億

10日 2450.74 1066.40 877.30 313.94 -1172億←金利1.5%凍結

11日 2444.22 1066.30 885.38 312.94 -220億←産銀’STX造船労使合意’受け入れ…法廷管理申請計画撤回

12日 2450.29 1069.50 881.67 314.36

13日 2455.07 1069.50 892.00 314.86

今週の韓国市場はそこまで大きな動きはない。KOSPIが少し上がった程度である。ただ、法定管理申請かとおもっていた’STX造船の労働組合が合意を受け入れて、法定管理は免れた。クムホタイヤといい、追い詰められたらわりと合意を受ける感じである。

さて、来週だがシリアへの空爆による経済の影響はどうなるのか。それとも、韓国は為替操作国指定にされるのか。米国がどうするかは興味深いところだ。金利も逆転しているので今月も凍結を選択した韓国銀行だが、いつまでも不当な為替操作が許されるとは思えない。

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