第333回「まったく進んでいない非核化交渉。韓国は北朝鮮産石炭密輸で米国から激怒される」

第333回「まったく進んでいない非核化交渉。韓国は北朝鮮産石炭密輸で米国から激怒される」

■バックナンバー宣伝文

韓国企業が北朝鮮産の石炭を密輸していた問題はすぐさま、米国の耳に入り、一部の議員は韓国企業を「セカンダリーボイコット(第3者制裁)」をすべきと主張している。しかも、北朝鮮への制裁破りを韓国語で警告した。つまり、韓国は中国と同じように北朝鮮の抜け穴と判断して激怒したわけだ。

配信日:2018年8月19日

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今週のメルマガのテーマは6月12日の米朝首脳会談から2ヶ月経過したことで、北朝鮮の非核化はどうなっているのかを見ていく。結論を先に述べればまったく進展がないという。ただ、その非核化交渉が進まない中、何故か、韓国の北朝鮮支援が積極的という。

このまま行くとトルコ以上に米国に激怒される状態である。まずは、米国がなぜ、韓国に激怒しているかを具体的に見ていこう。

■韓国企業が北朝鮮産の石炭を密輸

8月9日、韓国企業が北朝鮮産の石炭をロシア産と偽って輸入していたことがわかった。もちろん、これは国連安保理違反であり、重大な裏切り行為である。韓国政府は韓国企業が勝手にやったことだと述べているが、それには不審な点がいくつもある。

まず、他国の輸入品は当然、「原産地証明書」が必要になる。韓国企業はこれを偽造していたというが、なんとその税関検査の通過が7回である。7回も偽造が見つからないなんて本来、あり得ない。つまり、これはわざと見逃した可能性の方が高い。

しかも、昨年4月から10月まで7回にわたり計66億ウォン(約6億4700万円)分の北朝鮮産石炭・銑鉄3万5038トンという大規模な量である。さすがに賄賂でもない限りは、すぐにその取引先ロシア企業に確認ぐらい入れても良いレベル。さらに、韓国政府はこの密輸が昨年に申告されていたのに積極的に動かなかった。しかも、関わりがあった信用状取引銀行と石炭を購入した南東発電もだまされていたと捜査の対象から外している。

これらの事実からしても、意図的に見逃していた。もしくは裏で手引きしていたと疑われても仕方がない。

■米国が激怒「セカンダリーボイコット(第3者制裁)」を検討

韓国企業が北朝鮮産の石炭を密輸していた問題はすぐさま、米国の耳に入り、一部の議員は韓国企業を「セカンダリーボイコット(第3者制裁)」をすべきと主張している。しかも、北朝鮮への制裁破りを韓国語で警告した。つまり、韓国は中国と同じように北朝鮮の抜け穴と判断して激怒したわけだ。

とまあ、このように韓国に対して米国はかなり激怒しているわけだが、文在寅大統領の頭の中には北朝鮮支援で一杯である。それが年内の開業工業団地の再開の検討である。もちろん、米国は大反対している。さらに、南北鉄道の道路を連結や、金剛山観光の復活を模索するなど、本当に北朝鮮支援しか考えてない。

国内では自営業が恐ろしい速度で廃業しているというのに、ずいぶん、のんきなことである。それでも、文在寅大統領の支持率は6割あるのだから驚きである。

いくら米国が同盟国とはいえ、やり過ぎれば韓国もそのうち制裁されることを自覚してないのだろうか。何はともあれ、米韓関係はますます悪化している。なら、北朝鮮と韓国は上手くいっているのか。明らかに一方的な韓国の片思いである。支援すれば心を開いてくれるとか思っているんだろう。休戦協定してもらえる。

そんな甘い考えで支援しているなら。いつまでも利用されるだけである。せいぜい、南北合同チームとか結成して、「夢の片鱗」を見せてくれるだけだろう。そんなくだらないことで支援してくれるなら、北朝鮮にとっては美味しい話だからな。しかも、米国との仲も悪くすれば攻撃もしやすくなる。勝手に自滅ルートを突き進んでいるのが韓国という。

■今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

13日 2248.45 1133.90 755.66 289.85
14日 2258.91 1127.90 761.94 291.08 -76億
15日 解放記念日(光復節) 休場
16日 2240.80 1130.10 761.18 288.24 -2424億←569万自営業者・小商工人、来年末まで税務調査しない、30大グループ、1年間に働き口1万4千人増加…雇用質も改善
17日 2247.05 1124.90 772.30 288.57 1049億←新興国ドル借金恐怖…トルコはカナリア・米金利引き上げが導火線

今週の市場だが、15日はお休みだった。それから1日経過して下がっているのだが、17日は反発したので、まあ、そこまでトルコが影響しているとは思えない。ただ、最後に触れてある通り、米金利の利上げで通貨安になる怖れはある。ただ、このレート範囲ではそこまで慌てる段階でもない。本番は秋だろう。ちょうど10月辺りに大きな動きがあると思われる。

以上。今週はこれで終わる。さて、次回は韓国の酷い雇用情勢について見ていく。しかも、来週のクイズも出しておこう。どうして雇用悪化しているはずなのに、財閥30大グループは1年間に働き口1万4千人増加しているのか。答えは来週に発表する。

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