第 337回「絶望の韓国経済が生き残る道はあるのか」

第 337回「絶望の韓国経済が生き残る道はあるのか」

■バックナンバー宣伝文

これが本当かどうかは知らないが、米国に対抗できる唯一の国家だという評価が正しいなら、韓国が相手になるわけがない。ただ、中国は知的財産権や表現の自由の侵害を無視しているので、これが将来において、どのような世界との衝突をもたらすか。米中貿易戦争は長期化、規模の拡大が続く。米国はまったく妥協するつもりもなく、さらに中国を締め上げようとしている。

そういう意味ではファーウェイやZTEのように中国のスマホが世界的に輸出禁止措置とかになれば、韓国企業にとっては有利だろう。米国、欧州がこのまま中国の台頭を許すとも思えない。どちらにせよ。世界は保護貿易主義へと舵を取っている。韓国が米国か、中国のどちらを取るかでも韓国経済に大きな影響を与える。

配信日:2018年9月16日

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今回のメルマガは前回に韓国経済の今後、10年が絶望的な状況だということを解説したわけだが、では、何か生き残る道はあるのかを考えてみようというのが今回のテーマである。それで1週間ほど考えたわけだが、延命策はいくつか思いつく。ただ、根本的な解決とかになると韓国庶民の多大な犠牲を伴うのでおそらくできないだろう。そこで延命策をいくつか考えてみた。

1.財閥の解体。国有化

2.韓国の技術力を中国より向上させる

3.財閥の会長を韓国の大統領にする

■財閥は解体、国有化はできるのか

例えば、財閥支配構造なのだから、財閥を解体すれば良いんじゃないかと思うわけだが、今、韓国経済の8割の輸出は財閥グループによって成り立っている。それを解体するとなれば社会の混乱は必須。しかも、財閥を国有化したところで、未来のビジョンが示せないなら、輸出が激減することになる。さらに国有化すれば国際競争力も落ちてしまう。無駄な肥大化も免れないだろう。税収入も減る。

このように財閥を解体したり、国有化したりすることに別のリスクが伴う。簡単に解体するといっても、韓国経済の本体が財閥グループにあるのだから、壊せば経済危機も待ったなしである。1997年に起きたアジア通貨危機でデフォルトした韓国を支援したIMFですら、財閥の解体までできなかったのだ。せいぜい影響力を落とすぐらいだった。

たまに韓国人に財閥は嫌われているとか、メディアの報道で読むことはあるが、実際、全ての財閥解体なんて韓国人は願っていないだろう。一部の財閥が不正なことをして、つるし上げられて喜ぶレベルである。それよりも、管理人は財閥というか。サムスン電子が韓国を見捨てないかを懸念している。このまま赤化していくなら、サムスン電子にとって韓国にとどまるのはマイナス効果にしかならない。最もサムスン電子が韓国から米国に移ってやっていけるかはまた別の問題だが。

■韓国の技術力を中国より向上させる

中国に技術レベルで追いつかれそう、また追いつかれての輸出危機なのだから、韓国の技術力を中国より向上させればなんとかなるかもしれない。とまあ、第2のプランはこんな感じだが、それができたら韓国も苦労しない。実際、国の規模が違い過ぎてどうしようもない。中国は20年先には米国を抜くとまで言われている。

これが本当かどうかは知らないが、米国に対抗できる唯一の国家だという評価が正しいなら、韓国が相手になるわけがない。ただ、中国は知的財産権や表現の自由の侵害を無視しているので、これが将来において、どのような世界との衝突をもたらすか。米中貿易戦争は長期化、規模の拡大が続く。米国はまったく妥協するつもりもなく、さらに中国を締め上げようとしている。

そういう意味ではファーウェイやZTEのように中国のスマホが世界的に輸出禁止措置とかになれば、韓国企業にとっては有利だろう。米国、欧州がこのまま中国の台頭を許すとも思えない。どちらにせよ。世界は保護貿易主義へと舵を取っている。韓国が米国か、中国のどちらを取るかでも韓国経済に大きな影響を与える。

ただ、これはそうなってしまう可能性であって、現在のところ、中国の技術核心は急ピッチに進んでいる。韓国は抜かれてしまえば、追いつくことは不可能だろう。後、まだ時間はかかるがインドやメキシコの経済だって急激に成長している。韓国の競争相手は何も中国だけではないのだ。

■財閥の会長を韓国の大統領にする

管理人は韓国の歴代大統領で1番経済的な評価が高いのは明博元大統領であると考えている。今は文在寅大統領の手で逮捕されて牢獄生活を強いられているが、彼の経済対策の手腕は見事なものであった。彼は1965年に現代建設に入社して、29歳に取締役。47歳で会長に就任した。

現代建設の当時は90人ほどの会社だったが、それが27年後には16万人という大会社に発展させた。その功績から、「現代の韓国を創った50人」として称えらている。

この手腕が大統領になった時にもわりと有能に発揮されたことで韓国経済はさらに発展したわけだ。リーマンショック後の動きもそうだ。日本との日韓通貨スワップの協議を成功させて、米国や中国とも通貨スワップ協定を結んだり、増額させたりして、国内への投資を呼び戻した。そして、なんとか経済危機を乗り越えた。就任した当時、牛肉問題などもあったが、今では米国産牛肉が韓国人の胃袋として大事なものとなっている。

このように彼の経済的な手腕がなければ、リーマンショック後の韓国経済はもっと酷い状況だったことは明らか。つまり、経済や経営に強い人材を大統領にすれば、もう少し、まともな経済対策ができて延命できると思われる。少なくとも文在寅大統領より、ましな人材はたくさんいるだろうに。ただ、明博元大統領は優秀であったが、日本にとっては現大統領で竹島に上陸(不法侵入)した唯一の大統領でもある。しかし、それでも逮捕は免れなかった。韓国内の分裂が相当、強いことを伺わせる。

思いついた延命策はこれぐらいだが、残念ながら根本的に韓国経済がこの先、バラ色の未来を描くのは難しい。同じことしても、中国に真似されてしまうので結局、負けるからだ。しかし、ニッチでの生き残りはまだあると思う。

例えば、サムスン電子の家電のようにインドで販売している冷蔵庫に鍵を付けるなど、大きなシェアは取れないが、確実に現地の顧客層を掴んで行けばそれなりに奮闘できるかもしれない。

■今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

10日 2288.66 1128.40 816.16 293.70 1151億

11日 2283.20 1125.30 820.22 292.46 -1880億

12日 2282.92 1128.60 826.33 292.35 -4150億

13日 2286.23 1122.40 830.95 292.42 -2724億

14日 2318.25 1116.60 834.91 297.29 1934億

今週の市場はそこまで大きな動きはない。KOSPIが2300回復したのは良い傾向だと思うが、主に中国の統計指標が予想より上回ったことでの買いのような気がする。ただ、韓国の輸出自体は半導体需要のおかげでもあり、好調なので株価も高い数値を維持している。9月15日でリーマンショックからちょうど10年なわけだが、当時と比べてもKOSPIは1.4倍ほど高い。

以上。今週はこれで終わるが、来週は文在寅大統領が北朝鮮に行くそうなので、非核化や休戦宣言がどうなるかは注目したいところだ。また、米中貿易戦争の追加関税2000億ドル規模の発動などもあるかもしれない。また、負債の増加、金利の上昇など気になるところだが、何にするかは迷っている。次回までに考えておく。

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