第340回「ニューヨークダウの大暴落で世界同時株安!?韓国経済も死に体に」
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世界同時株安の不安は的中し、世界中で株が投げ売りされた。韓国では午前だけで1099銘柄が投げ売りされる。これは上場企業の83,7%という。そして、大きく売られたのは特にサムスン電子、SKハイニックスなどの時価総額トップ10の銘柄。これによってKOSPIとサムスン電子の投げ売り率が同じような数値になっていた。午前だけでKOSPIは2.3%安の2172と暴落して、2200を割った。
配信日:2018年10月21日
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今週のメルマガは旭日旗の件について特集する予定だったのだが、経済的な大きな動きがあったので予定を変更して、ダウの大暴落で大きな打撃を受けた韓国経済を特集する。まずは、ダウの大暴落から振り返ろう。
■1000ドルを超える大暴落
日本時間の10月11日未明、管理人は既に起きてCNNを付けたのだが、目の前に飛び込んできたのはダウの大暴落という驚くべき情報だった。管理人が見たときには既に600ドル以上下げており、一体何があったのか慌ててネットでニュースを確認した。
ダウが暴落した原因は米国債の利回り急伸とインフレの兆しを受けてのことらしい。利回りが上がってどうして株価が下がったのか。その理由は、今までゼロに近い金利で恩恵を受けて急成長した企業の業績が下がるという観測から。この日、Amazon、ネットフィリクス、セールスフォース・ドットコムなどのハイテク株が軒並み売られた。特にAmazonは6.2%安、ネットフリックスは7.1%安と投げ売りされた。
こうなってくると朝に大暴落したダウが日経平均や欧州などの世界市場に影響を与えることは確実、すぐさまサイトを更新して、リーマンショックみたい世界同時株安になりかねないことを伝えた。そして、日経平均も例外ではなく、-1000円という大暴落である。ただ、このメルマガは韓国経済が中心なので韓国市場の動きを追っていく。
■1099銘柄が下落。時価総額65兆4360億ウォン(約6兆5400億円)と過去最大規模
世界同時株安の不安は的中し、世界中で株が投げ売りされた。韓国では午前だけで1099銘柄が投げ売りされる。これは上場企業の83,7%という。そして、大きく売られたのは特にサムスン電子、SKハイニックスなどの時価総額トップ10の銘柄。これによってKOSPIとサムスン電子の投げ売り率が同じような数値になっていた。午前だけでKOSPIは2.3%安の2172と暴落して、2200を割った。
最終的にこの日だけでKOSPIは98.94ポイント(4.44%)下落して2129.67で取引を終えた。これは、過去6番目の大幅下落という。KOSDAQも40.12ポイント(5.37%)落ちた707.38まで落ちた。ただ、サムスン電子は11日の暴落を12日で元に戻している。SKハイニックスはむしろ、11日前より株価が上昇している。どうやら1日で一時的なパニック売りは収まったようだ。
だが、韓国経済に大きな打撃を与えた。韓国メディアはこの日を「黒い木曜日」と表現した。
さて、11日以降のことだが、まずはいつもの今週の市場で確認してほしい。
■今週の韓国市場
日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)
08日 2253.83 1132.70 767.15 289.91 -1775億
09日 お休み 10日 2228.61 1133.80 747.50 287.85 -2302億
11日 2129.79 1144.40 707.31 275.17 -4896億←黒い木曜日、ダウ、日経平均-1000
12日 2160.74 1131.40 731.48 279.19 705億
先ほど、解説した11日に注目していただきたい。米中貿易戦争の拡大で。連日、外国人が投げ売りしている状態だったところに、さらにダウの大暴落で一気に売られた。時価総額で6兆4500億円ほど売られたわけだが、それが12日には少しは戻しているが、-100近く落ちて、31ぐらいだと、3分の1にも満たない。これは韓国からのキャピタルフライトが加速したかもしれない。
もっとも、このダウの大暴落で金利上昇を一端ストップするかもしれないという観測が出ていることだ。実際、どうするかは年末まではわからない。少しで利上げの時期が遅くなれば韓国には朗報だろう。
以上。今回はこれぐらいで終わる。来週は今回、できなかった韓国の国際観覧式の話題を取り上げるつもりだ。もっとも、ダウはまだ下げているので、まだ一波乱あるかもしれないが。