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第10回「どうなるSQ日 第3次韓国経済危機は去ったのか」

第10回「どうなるSQ日 第3次韓国経済危機は去ったのか」

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配信日:2011年9月11日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今回のメルマガで第10回目となるわけだが、最近の市場動向は欧州とアメリカの経済によって非常に不安定な状態にある。韓国経済を特集するメルマガなのだが、ダウの動きを無視することができなく、欧州も今週、様々な驚くべき経済ニュースがあった。

そこで今回はまず緊迫している欧州の経済情勢をやっていく。韓国経済に直接的ではないが、これからの動向にアメリカとともに大きく関わって来る。その後、今週の動向、気になる記事を紹介していこう。では、記事のチャートを貼る。

記事のチャート

欧州の危険な動向→経済危機はさったのか→今週の韓国市場→SQ日→気になる韓国経済ニュース

欧州の危険な動向

まずは比較的ユーロ安で安定したと思われていたドイツの情報だ。これには驚いたわけだが、ドイツがいくら順調でも、ユーロ債券を刷ることができないのだ。それはアメリカと同じように上限枠が決まっているため。

>ドイツ政府系の金融機関、復興金融公庫(KfW)のシュローダー最高経営責任者(CEO)は、多くの銀行は資金調達がほとんどできない状態にあると語った。 また、銀行業界の状況は2008年よりもはるかに劇的だとの見解を示した。<

必読!ドイツ : 多くの銀行、資金調達がほとんどできない状態–独政府系金融機関CEO

そのユーロ債券を借金として持っているのがギリシャ。そのギリシャの救済が間に合わないというニュースが飛び込んでくる。ギリシャのCDSスプレッドは 2634bpと、韓国が2008年に経済危機に陥ったときのbpが500ポイントぐらいだった。現在の欧州危機、イタリアとスペインも韓国と同程度になっ ている。

支援が決まってなければとっくにデフォルトしている状態のbpがギリシャである。公務員の削減、国民への負担は上手くいってないようだ。

>ロンドン時間午前11時50分(日本時間午後7時50分)現在、ギリシャ10年債利回りは前日比15ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の19.46%。2年債利回りは123bp上げ51.61%となった。ギリシャ10年債の独10年債に対するスプレッド は10bp拡大し、ユーロ導入後の最大となる1756bpに達した。CMAによれば、ギリシャ国債のCDSスプレッドは84bp上昇し2634bpとなった。<

ギリシャ国債、利回りと保証料が過去最高を記録 追加支援もはや手遅れと悲観

それともう一つ、相次ぐ欧州危機にスイスが動いたニュースも重要だ。無制限の介入制限である。これによって、スイスフランは一気に暴落した。10%近く暴落した。そして、スイスフランを買っていた投資家は凄まじい金額を損失する。

>スイス国立銀行(中央銀行)は6日、ユーロに対する同国通貨スイス・フランの上昇に歯止めをかけるため、1ユーロ=1.20フランの上限目標レートを設定、この水準を達成するまで無制限の介入を実施すると発表した。<

必読!スイス中銀が無制限介入=フラン高阻止、対ユーロで目標設定…スイス銀行砲か

これは余談であるが、一体どれだけの損失が出たのかはこれが参考になる。FXのレバレッジなどを知らないでやることはとて も危険なのでお勧めはしない。しっかりとそうした用語を理解して、投資は自己責任ということを肝に銘じてほしい。また、絶対に路頭に迷うような取引はしな いことだ。実際、スイス政府の無制限介入宣言は取り消されていない。

スイスフラン暴落で市況住人死亡 780万 → マイナス294万 ※この間2日 「ああもう死ぬわ」とコメント | ニュース2ちゃんねる

このように欧州経済の状況は改善どころかより最悪な方向へと向かっている。そして、アメリカも非常に不安定なことがダウを 見ていればすぐにわかる。第3次韓国経済危機は、こうした世界経済情勢が非常に関連してくる。そのために、世界的な経済を見る視点というものが必要になっ てくる。

経済危機は去ったのか

市場を見る前に経済危機は結局、続くのか終わりなのかを判断しないといけないわけだが、実際のところ、動向を追う限りでは去ったとはいえない。結論を出す には早いが、まだまだ市場は不安定であり、アメリカのダウ、欧州経済次第では,韓国経済も一気に悪化する可能性は残されているといえる。

今週の韓国市場

では、今週(9月5日~9月9日)の韓国市場を見ていく。先ほど伝えたようなニュースとダウの動きによって、KOSPIとウォンは大きく揺れ動いた。5日 間の動きを見て欲しい。大きく上がったり、下がったりだが、ウォンはほぼウォン安になっていることが興味深い。9月9はSQとなっている。

9月5日 KOSPI 続落1785.83-81.92 ウォン1068.9

9月6日 KOSPI 1,766.71-19.12 ウォンは1074

9月7日 KOSPI 1833.46 +66.75 1071.6ウォン

9月8日 KOSPI 1846.64 +13.18 1075.1ウォン

9月9日 KOSPI 1,812.93 -33.71 1077ウォン

KOSDAQは下のようになっている。

480.43 -14.04
465.35 -15.08
479.17 +13.82
475.30 -3.87
470.94 -4.36

外国人売買動向

外国人 -3,285億
外国人 -4,287億
外国人 -3,297億
外国人. -304億
外国人 -1,102億

このようになっている。KOSPIは実際に上がっているわけだが、全て外国人は投げ売りしていることがわかるだろう。

SQ日

9月9日はSQ日だったわけだが、まずはSQ日について説明しておく。SQとは、スペシャルクォーテーションとのことで、対象となる平均株価または株価指数に採用された銘柄の取引最終日翌日の値段を指す。先物やオプション取引などにおいて最終決済に用いられる指数のこともいう。

この日には取引量が増えて株価が大きく揺れ動くことが多い。そこで注目されているわけだが、今回のSQ日はそれほど大きな動きはなかった。それは外国人の取引額を見てもわかると思う。

気になる韓国経済ニュース

今週も気になる韓国経済ニュースがいくつかある。家計負債が危険水準。同時に所得増加率がインフレにおいついていない。つまり、スタグフレーションであると見て良いだろう。

>金融監督当局が家計融資抑制の手綱を引いている。先月18日に家計融資を全面中断した銀行が、今月に入り 家計融資窓口を再開しているが敷居を高めている状況だ。住宅を担保にする場合にも株式投資などの目的ならば融資が拒絶されている。また、実需目的であって も所得証明資料を適切に整えない場合は銀行が融資を断る。銀行の後ろで金融監督当局が監視し、可能な限り家計融資をしないようにとしているためだ。 金融監督当局がこのような強力な措置を取っているのは、家計融資が危険水位に到達したと判断しているからだ。

韓国経済、家計負債危険水位に……第2四半期の所得増加率はどれくらい?

次の韓国の都市銀行、実質金利引き上げのニュースも負債に関連するわけだが、問題は融資を受けにくくすれば、カードの負債が増加するということだ。そし て、カードの融資をしているのは大手の銀行。外資が支配している韓国銀行だ。つまり、これでは家計負債の増加は避けられない。

>都市銀行が家計融資の実質金利を引き上げている。これに伴い、都市銀行が家計融資抑制策で減った収益を実 質金利を上げて保全しようとしているのではないかとの指摘が出ている。 4日の金融圏によると、公式に新韓銀行がマイナス融資(※1)金利を0.5%、ウリ銀行が固定金利の利率を0.2%引き上げると明らかにした。<

韓国経済、銀行の家計融資、実質金利引き上げラッシュ

後は不動産バブルが絶賛崩壊を示唆しているニュースがある。韓国の独自の制度なので日本人には理解しにくい。何でこんな制度が運営されているのか。どうやら韓国では不動産も投資対象と見ているようだ。

>伝貰(チョンセ=高額の保証金を預ければ、その運用益で家賃負担が不要となる韓国独特の賃貸制度)の保証金の上昇率が、過去10年間で最高を記録した。韓国政府公認の住宅価格調査機関、国民銀行不動産研究所が2日発表した8月の全国住宅価格動向によると、伝貰保証金は先月、全国平均で1.1%上 昇した。8月としては、2001年(2.5%)以来の高い上昇となり、調査が始まった1986年以来の8月の平均上昇率(0.5%)をはるかに上回った。< 韓国経済、住宅保証金、過去10年で最大の上昇

以上。今週もかなり盛りだくさんの内容だった。他にも色々なニュースがあるので、メルマガだけではなくブログの方も閲覧もよろしくお願いする。最後にここ10日の営業日を簡単に分析した記事のURLをはっておく。

KOSPI 1,812.93 -33.71 1077ウォン(韓国経済危機9日目)

さて、来週のメルマガの内容だが、市場の動向はそのまま追うとして、韓国FTAの方をやると述べていて延期になっていたのがあるのでFTAをまとめていくつもりだ。

ご購読に深く感謝する。これからも応援のほどを宜しくお願いする。