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第179回「高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を拒否すれば韓米同盟は破綻!?」

第179回「高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を拒否すれば韓米同盟は破綻!?」

配信日:2015年4月12日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週の韓国経済は高高度防衛ミサイル(THAAD)配備について特集する。これは韓国軍事に関わる問題であるが、もう1方でアメリカとの米韓同盟維持にも重要な「踏み絵」となっている。

中国が主導するAIIBではアメリカや日本が参加しないにも関わらず、韓国は参加を決めた。これはアメリカへの裏切り行為に等しい。しかも、参加を決める前にアメリカの在韓大使リッパード氏が韓国人テロリストに襲われた。

アメリカは特に韓国への制裁を示さなかったが、裏では不信に思っていることだろう。さらに、追い打ちのようにAIIBの参加。韓国が中国に乗り換えようとしているようにしか見えない。そして、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備にはのらりくらりと言い逃れる。

前置きはこれぐらいにして、まずは高高度防衛ミサイル(THAAD)とは何かから見ていく。では、記事のチャートを貼る。

記事のチャート

高高度防衛ミサイル(THAAD)とは→中国が拒否する理由→韓国はどうするのか?→今週の韓国市場

高高度防衛ミサイル(THAAD)とは

ミサイルというのは発射場や戦闘機などから撃たれる戦争用の兵器であるわけだが、このミサイルを撃たれても、目標へ届く前に迎撃すれば被害は最小限で抑えられる。それを撃ち落とす兵器に「パトリオット」という米国製の地対空ミサイルシステムがある。

これは日本の自衛隊にも配備されており、「PAC3」と呼ばれており、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの実験をした有事の際には登場したことがある。このようなシステムがなければ、一度発射されたミサイルを目標物に到達するまでに撃ち落とすのは極めて難しい。

なんせミサイルの飛ぶ速度は約7.0Km/s (2万8千Km/h)である。マッハという超音速の速さの単位を使うわけだが、マッハとは流体の流れる速さと音速との比である。

マッハは気圧や気温などで変化するので、1マッハ=1200km/hというのは実際は正しくない。上空に行けば行くほど速度は変化する。その辺りは難しい ので割愛するが、とにかくもの凄い速度でミサイルは飛んでくる。そこで問題となるのがパトリオットミサイルの射程である。

実はパトリオットミサイルの射程は20kmしかない。20kmもあるならと思うかもしれないが、ミサイルの飛んでくる速度は上に示したとおりで、マッハ7 で飛んでくるなら、20kmなんて瞬時に通過する。しかも、ミサイルは中距離用や遠距離用となると速度がさらに速くなる。

そこで登場したのがこの射程を10倍にしようという高高度防衛ミサイル(THAAD)である。

THAADとは、ミサイル自身を指すのではなく、正しくはTHAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル, Terminal High Altitude Area Defense missile, サードミサイル)で、アメリカ陸軍が開発した弾道弾迎撃ミサイル・システムである。

PAC3で射程の問題があったわけだが、その射程を200kmまで拡大。これによって成層圏より上の高度から飛んでくる中距離や遠距離ミサイルを撃ち落とすことが理論上は可能となった。

管理人は軍事的な知識は全然ないので、これが戦略的に機能するかといった問題については触れない。ただ、このミサイル導入には数千億円、下手すれば数兆円はかかるそうだ。

中国が拒否する理由

このようなシステムなわけだが、これを配備するのは韓国はうやむやにしている。しかも、中国はこのTHAADを韓国に配備するのを嫌がっている。なぜなのか。理由は簡単。これを配備されたらミサイルを飛ばせなくなるからだ。

逆に考えれば、中国は韓国にミサイルを撃つ可能性があるともいえる。この辺り軍事的な目的は定かではないが、中国は韓国にTHAAD配備を拒否すれば、韓国に経済インセンティブまで与えるといいだした。よほど、配備されたくないらしい。

しかし、アメリカにとってPAC3は最後の砦にしかならないわけで、被害を抑えるために、もっと遠距離でのミサイル迎撃は重要と考えている。北朝鮮が長距離弾道ミサイルの実験をしていることも憂慮してでの戦略的な構想だろう。

韓国はどうするのか?

アメリカと中国に板挟みにされている韓国。実際、韓国はどうするのか。どちらの機嫌を取ろうというのは虫の良い話であり、既にAIIBに参加した以上は、THAADは受け入れる可能性はある。だが、韓国は斜め上国家である。

ここはあえて、結論を出さずにのらりくらりと交わし続けて、時間を稼ぐと思われる。問題はアメリカがいつまで待つかだが。アジアのバランサーと自ら称する 韓国。しかし、その蝙蝠外交もそろそろ限界がある。米艦同盟を揺らぎかねない中国媚びが顕著なわけだが、あえて、最悪な選択を取るのが韓国である。これか らも目が離せないだろう。

今週の韓国市場

06日 2046.43 1084.80 662.15 257.90 -246億
07日 2047.03 1088.50 666.83 257.55 407億
08日 2059.26 1091.00 668.03 259.55 916億
09日 2058.87 1092.30 676.96 259.10 721億←ムーディーズが韓国国家信用等級展望を既存’安定的’から’肯定的’で上方修正
10日 2087.86 1092.70 682.02 262.60 2825億

今週の予想レートは1075~1095だった。ほぼ予想通りの動きであるが、アメリカが韓国に為替介入しているのを批判した記事があり、そこには2014年の12月、2015年1月に為替介入をしてウォン高にしたとあった。

これによって、韓国が為替介入する方向はウォン高であることがわかった。そして、ヘッジファンドはウォン安傾向である。つまり、韓国政府が恐れているのは ウォン安の方ということで、1130ウォン台辺りが一種の目安となる。また、ムーディーズが韓国の格付けを肯定的へと判断した。おかげでKOSPIが上昇 している。このまま2100突破なるのか。

日経平均株価は2万円を回復しているわけだが、ここ数年、韓国のKOSPIは2100を超えてそれ以上はあがったことはない。KOSPIのピークといわれている。

来週の予想レートは1080~1105ぐらいにしておく。ウォン安傾向なのは見て取れるし、韓国企業の配当金の影響を考慮している。特にサムスン電子が外国人にどれだけ配当金を出すかは市場でも注目されている。

以上。今週はこれで終わる。来週はセウォル号沈没事故から1周年ということで、セウォル号の事故から1年経過した韓国を見ていく。最も、セウォル号沈没事故の影響は数ヶ月どころではなかった。未だに韓国人はセウォル号沈没事故の影響から抜け出させてない。

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