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第342回「KOSPI急落 今月だけで4兆ウォン越えの投げ売り 外国人のセルコリア加速」

第342回「KOSPI急落 今月だけで4兆ウォン越えの投げ売り 外国人のセルコリア加速」

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だから、KOSPIだって今まで2300とか、そういう高い数値だったのはむしろ、今の韓国経済の状態とその先の未来を俯瞰すれば割高であったといえる。管理人は今の状態から推測すれば、KOSPIの適性は1800ぐらいが妥当だと考えている。つまり、後200ぐらいは年末までや来年に下がるかもしれないと。では、今回は今週の市場の動きから見て欲しい。

配信日:2018年11月4日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

日本の底力→http://kankokukeizai.kill.jp/wordpress/

韓国経済危機&崩壊特集→ https://kankokukeizai.com/

今週のメルマガは予定を変更して、今週だけで-100以上下落したKOSPIについて特集していく。原因は米中対立による中国市場の悪化とダウの暴落であるのはご存じだとおもうが、そもそも、ここまで売られているのは韓国に株価を支える材料がほとんどないためである。それなのにこの先の悪材料だけはいくつもあるという状態。

だから、KOSPIだって今まで2300とか、そういう高い数値だったのはむしろ、今の韓国経済の状態とその先の未来を俯瞰すれば割高であったといえる。管理人は今の状態から推測すれば、KOSPIの適性は1800ぐらいが妥当だと考えている。つまり、後200ぐらいは年末までや来年に下がるかもしれないと。では、今回は今週の市場の動きから見て欲しい。

■今週の韓国市場

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)

22日 2161.71 1128,40 744.13 279.40 -1110億
23日 2106.10 1137.60 719.00 272.54 -4238億
24日 2097.58 1132.30 699.28 271.36 -3290億
25日 2063.31 1138.00 686.82 266.72 -3625億
26日 2027.17 1141.90 663.16 262.69 -1779億←KOSPIが暴落して2000切りが目前

さて、注目なのはKOSPIとKOSDAQ、それに外国人売買動向だろう。まずは簡単に触れていくがKOSPIは2161→2027である。信じられないかもしれないが本当に一気に下がった。そして、外国人は今週において全て投げ売りである。

この投げ売りが今月は続いており、その額は4兆ウォン(約4000億円)を超えている。今週だけ見ても。1兆3000億ウォン(1300億円)ほどである。1週間でここまで投げ売りされたのはかなり酷い状態だといっていい。リーマンショックのような金融危機は起きていないにもかかわらず、韓国株は投げ売りされた。

これについて理由は内外に色々あるのだが、やはり、韓国に先が見えないてことが大きいだろう。この先、韓国の成長産業として見込めるのは半導体や韓国化粧品ぐらいということだ。KB証券アナリストは次のように分析している。

>キム・ヨンファンKB証券アナリストは「韓国の証券市場は、米中の貿易摩擦にともなう企業コストの増加憂慮、米国の金利上昇、イタリア発ユーロゾーン信用リスクの可能性、(英国が欧州連合と脱退条件で合意できない)ノーディール・ブレグジットにともなうユーロゾーンの景気低迷憂慮、中国の景気鈍化という5つの悪材料に露出している」として「特に最近の米国企業の実績下落は、今後韓国企業も米中貿易摩擦の衝撃に直面しかねないという憂慮を加重させる点で否定的に作用している」と話した。<

(http://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/867436.html)

米中対立、米国の金利上昇、イタリア発ユーロゾーン信用リスクの可能性、ノーディール・ブレグジット、中国の景気鈍化の5つをあげているわけだが、この中で影響が大きいのは、米中対立、米国の金利上昇、中国の景気鈍化だろう。どれも韓国企業にとっては厳しい。しかも、韓国経済は設備投資が6ヶ月減少するなど国内も不況に突っ込んでいる。

今後、内需がさらに減少して、消費者は財布の紐を固くする。政府は財政出動で今年の成長率を目標の2.7%にまであげようとしているが、今の状態では2度の下方修正の目標ですら厳しいという。

しかも、現代自動車の営業利益が昨年同期より76%も減少したというNEWSもあり、韓国自動車産業も危機に瀕している。自動車は様々な部品で造られているので、生産台数の減少はそのまま部品会社の倒産危機へと繋がる。現代自動車の破綻は最後だが、その前に関連部品会社はほとんど消えていくことになる。こんな状況であり、自動車株も-6%近く落ち込んだようだ。

このように韓国の主力産業が振るわない中、外国人投資家はキャピタルフライトを加速化させている。このままでは韓国から外国人の投資が逃げていくことを避けられない。しかも、問題はそれだけではない。韓国GMと韓国GM労組が対立姿勢を強めている。このまま韓国からGM撤退が本当に起こるかも知れない。でも、問題は他にもあるのだ。

30日は超注目の徴用工裁判の最高裁判決が下される。この判決の内容によって日本企業は韓国から撤退が加速するだろう。これは、今までの判断が全て悪い結果となり。韓国は自ら経済破綻へと追い込まれているといっていい。徴用工裁判の判決については来週のメルマガで特集するので楽しみにしていただきたい。どう転ぼうが日本に取っては興味深い展開になるとおもわれる。