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第49回「サムスン危機なるか。アメリカでサムスン携帯ギャラクシータブ・ネクサス販売差史止めの仮決定

第49回「サムスン危機なるか。アメリカでサムスン携帯ギャラクシータブ・ネクサス販売差史止めの仮決定
配信日:2012年7月1日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今回のメルマガは世界中で訴訟合戦を繰り返しているアップルとサムスンの特許訴訟を巡る争いについてだ。すでに数え切れないほどの訴訟があり、裁判結果が 決まっていくのにはまだまだ長い時間を要する。しかし、少しずつその結果が、仮決定という形で出てきている。では、記事のチャートを貼る。

記事チャート

サムスンの携帯シェア→サムスンのアメリカでのアンドロイドタブレットシェア→サムスンの勝利?→サムスンタブレットの仮差し止め→サムスン携帯仮差し止め→今週の韓国経済

サムスンの携帯シェア

韓国のサムスン電子が今年1-3月(第1四半期)に販売した基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載の携帯電話端末は、全世界で売られた同端末の40%余りに達し、同社は世界最大の携帯電話メーカーとなった。米調査会社ガートナーが発表した。

ガートナーが電子メールで配布した資料によると、世界の携帯販売台数は2%減り4億1900万台となった。低価格モデルの販売減少が響いた。スマートフォン(多機能携帯電話)は45%増えた。

サムスンは米グーグル開発のアンドロイドを搭載した端末で幅広い価格帯モデルを取り揃え、恩恵を受けている。スマートフォン市場におけるアンドロイド端末 のシェアは56%で、米アップルの携帯の2倍余りとなっている。ガートナーは、アンドロイド端末で10%以上のシェアを握っているメーカーはサムスン以外 にはないと指摘した。

米マイクロソフトのOS搭載端末の1-3月のシェアは1.9%。前年同期は2.6%だった。ノキアの携帯電話市場全体でのシェアは19.8%と、アップル の7.9%を上回っている。ノキアが手掛けたシンビアンOS搭載のスマートフォンのシェアは8.6%と、前年同期の約3分の1に落ち込んだ。

サムスンが携帯首位、アンドロイドのシェア40%超-ガートナー – Bloomberg
シェアの数字だけ見ればサムスンの携帯シェア4割を誇る世界一の販売台数がある。後、アメリカのタブレットシェアも見ておこう。

2月の情報だがアマゾンが発売した「Kindle Fire」の売れ行きが凄まじいらしい。サムスンのタブレットシェア15.4%で、こちらも高い。

サムスンのアメリカでのアンドロイドタブレットシェア

>Kindle Fireは2011年11月に発売されて以来高い人気を博し、12月には米国で販売されたAndroidタブレットのなかで早くも29.4%のシェアを獲得。さらに今年2月のシェアは54.4%に達しているという。

これに対し、サムスン(Samsung)「Galaxy Tab」のシェアは合わせて15.4%。また2月時点では、サムスン以外にふた桁のシェアを押さえたメーカーはなく、モトローラ(Motorola)が 7%、アスース(Asus)が6.3%、東芝が5.7%、ソニー(SONY)が0.7%。<


アマゾン「Kindle Fire」、Androidタブレットでシェア過半数に – 米2月(コムスコア調査) – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

まとめておくと、サムスンの携帯シェアが4割。アンドロイドタブレットシェアがアメリカでは1.5割ということになる。これだけでも莫大なシェアなのはおわかりだろう。

サムスンの勝利?

>[アムステルダム 20日 ロイター] スマートフォン(多機能携帯電話)をめぐって米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)と韓国サムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)が世界的な法廷闘争を繰り広げるなか、オランダの裁判所は、アップルが同国でサムスンの特許を侵害していると認定し賠償金の支払いを命じた。

裁判所はアップルの一部携帯電話やタブレットPCで使用されている、インターネット接続に絡むサムソンの特許1件が侵害に当たると認めた。対象機種は 「iPhone(アイフォーン)」3G、3GS、4、「iPad(アイパッド)」1、2で、賠償額は同国での一定の売上高に基づいて決定されるべきとし た。

一方、サムスン側が同様に特許侵害を主張していた他の3件については、侵害を認めなかった。

韓国経済、オランダ裁判所、アップルがサムスン特許侵害認定

この記事だけを読めば、オランダではサムスンが負けたように見えるのだが、この特許侵害については元々侵害しているのをわかっていたようだ。ええ?どういうことなんだって?次の記事を出そう。

 

>今回侵害が認められた特許権は、UMTS技術関連の、業界標準に準拠するために必要な「必須標準特許」とされるもので、FRAND(公平、妥当、非差別的)という原則にのっとった他社へのライセンス提供が求められるもの。

この特許権に関しては、アップルが以前、FRAND原則に準拠した額でのライセンス料の支払いを申し出たものの、金額についてサムスンとの間で合意にいたら なかったという経緯がある。

今回の判決では、アップルからサムスンへの支払いに関し、FFRAND原則に準拠したライセンス料を受け入れるようサムスンに 命じており、アップルの主張も認められた形での判決となった。
サムスン、オランダで勝訴 – 対アップル訴訟、UMTS関連特許で・・・内容はアップルの勝利?

つまり、元々金額について合意いたらなかったので支払いをしていなかったもの。アップルもサムスンが訴訟起こせば100%、特許侵害になることはわかっていた。そして、サムスンはFRAND原則に準拠したライセンス料を受け入れるよう命じられた。つまり、アップルは元々支払う予定の特許料を払うだけでいいことになる。

この裁判の結果、特許侵害が認められたからといって果たしてサムスンの勝利と主張できるだろうか。どう見てもできない。100%サムスンの負けだ。そして、サムスン危機がここから始まるように次の裁判結果が出てきた。

サムスンタブレットの仮差し止め

>[26日 ロイター] 米連邦地裁のルーシー・コー判事は26日、韓国サムスン電子(005930.KS:株価, 企業情報, レポート)のタブレット端末「Galaxy Tab(ギャラクシータブ)10.1」について、米国での販売仮差し止め命令を出した。

韓国経済、米連邦地裁、韓国サムスン電子の「ギャラクシータブ」の米国販売を仮差し止め

ここに来て、アマゾンがシェアを伸ばす中、ギャラクシー・タブ10.1に販売仮差し止め命令が下る。そして、30日の最新ニュースでは、ギャラクシー・ネクサスでも同じ動きが。

サムスン携帯仮差し止め

>米カリフォルニア州の連邦地裁は29日、韓国サムスン電子のスマートフォンについて、米国での販売差し止めの仮処分を命じた。米アップルの特許を侵害している可能性があると判断した。本裁判の行方に影響を与えそうだ。

連邦地裁は26日、サムスン製のタブレット型多機能端末はアップル製品に酷似しているとして同様の仮処分を出した。

今回の対象はサムスンが米グーグルと開発した旗艦モデルの「ギャラクシー・ネクサス」。インターネットや連絡先などから一括して情報を検索できるアップルの特許を理由とした。

韓国経済「アップル特許を侵害の可能性」米地裁がサムスン携帯「ギャラクシー・ネクサス」販売差し止め)

 
このように仮決定ではあるものの、販売差し止めが行われた。訴訟の行方として、サムスンが不利なのかどうかは技術的な特許のために素人ではわからない。ただ「サムスン危機」が現実になる日も来るかもしれない。

今週の韓国経済

日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 外国人(ウォン)

25日 1825.38 1161.7 484.44 -5060億
26日 1817.81 1158.4 484.34 -3146億
27日 1817.65 1156.2 483.03 -2414億
28日 1819.18 1154.2 485.91 -658億
29日 1854.01 1145.4 489.16 -1593億

今週の動向だがギリシャ危機は一時的に回避されて、次はスペインの動向に焦点が当てられた。管理人の予想通りの低調推移だったわけだが、29日は少し上がっている。これはEUの首脳会談で、スペインの救済の緩和に好意的だったためだ。ここだけ抜粋しておく。

>ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州連合(EU)常任議長は首脳会談では、スペイン救済の優先請求権を適用していないなどの条件を緩和し、銀行監督機関の設立とユーロ通貨の安定機構(ESM)の銀行を直接支援可能などで合意したとした。

何はともあれスペイン救済が上手くいけばウォン高、株高となり、駄目なら株安、ウォン高となる。介入がはいるのでそのままダイレクトには反映されないが。韓国の動向を見極めるには難しい。韓国経済ではなく、欧州経済推移であるためだ。

韓国だけなら経済の停滞は避けられないと予想できるが。長期的な展望なら9月辺りから面白くなり、数年は駄目だろう。

以上。今週はこれで終わるが次回は連載50回目を迎えるのだが、韓国経済の今後の展望を記事を書こうと思う。外国人投資家はKOSPIなどの株を切って、債券市場の投資が増加してきている。

記念すべき50回目のテーマとしては面白いと思うので、次回は韓国の債券と今後の展望について特集する。

また、50回も続けて来られたのは購読してくださる読者のおかげだ。これからも応援のほどをよろしくお願い致します。