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第90回「スマートフォンが好調でサムスンの利益増収。ドル箱の成長戦略は出荷数にあり」

第90回「スマートフォンが好調でサムスンの利益増収。ドル箱の成長戦略は出荷数にあり」

配信日:2013年5月19日

最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

今週の韓国経済は韓国のスマートフォン事業についてである。

すでにご存じの通り、韓国のサムスンがスマートフォンシェアでは世界一であり、iPhoneが抜き去られてしまったわけだが、その成長戦略がどこにあったのか。タイトルに書いたとおり、出荷数にある。これは調査会社が出した結論が興味深い。まずはこれを引用しよう。

>市場調査会社Strategy Analytics社のエグゼクティヴディレクター、ニール・モーストンは、第1四半期に関するリポートの中で、「サムスンはアップルの約2倍を超えるスマートフォンを出荷し、9倍速く成長している」と指摘している。<

サムスンの成長戦略は実はDRAM、液晶テレビの頃と変わっていない。大量生産、大量出荷、低価格で市場を独占する。それ が出来るのは韓国政府による補助金とウォン安があるからだ。つまり、これは誰でも出来る成長戦略ではない。あくまでも圧倒的な資本と国の協力が不可欠だ。 では、前置きはこれぐらいにして記事のチャートを貼っていく。

記事のチャート

サムスンのAndroid利益独占→ジョブズ氏の死から数年、iPhone5Sはどこまで受け入れられるか→世界のスマートフォン普及率→今週の韓国経済→アメーバブログの削除について

サムスンのAndroid利益独占

> 国の市場調査会社、ストラテジー・アナリティックスの推計によると、米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載す るスマートフォンを手がけるメーカーの中で、韓国サムスン電子の利益が突出しており、同社が利益をほぼ独占している状態だという。(途中省略)

それによると、世界のスマートフォンメーカーが今年1~3月に端末を販売したことで得た営業利益の合計は125億ドル。その約43%に当たる53億ドルがアンドロイド搭載スマートフォンよってもたらされた。

そしてサムスンが1~3月にアンドロイド搭載スマートフォンを販売したことで得た営業利益は約50億ドル。つまりアンドロイドスマートフォン市場全体に占める同社の利益の割合はほぼ95%となった。

サムスンに次いで利益が多かったメーカーは韓国LGエレクトロニクス。だが同社のアンドロイドスマートフォン事業の営業利益は1億ドル程度にすぎず、市場全体に占める割合はわずか数パーセント。サムスンとLG以外のメーカーの合計も1億ドル程度にとどまっている。(省略)

別の調査会社である米ガートナーがまとめたスマートフォンの販売統計によると、今年1~3月期に世界で販売されたスマートフォンの台数は2億1004万台。このうち74.4%に当たる1億5618万台がアンドロイド端末だった。

一方1~3月期のスマートフォンメーカー別販売台数を見ると、サムスンが6474万台でトップ。10~12月期に続き 6000万台を超えた。この 後、米アップルの3833万台、LGの1008万台、中国ファーウェイ(華為技術)の933万台、中国ZTE(中興通訊)の788万台と続いている。(途 中省略)

こうした状況では、同社(サムスン)のアンドロイドへの影響力がおのずと強くなり、グーグルや他社メーカーにとっての脅威になりつつあると指摘されている。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37804?page=2

この記事を読んで驚いた読者も多いのではないだろうか。

まさにサムスンの成長戦略通りとなっており、そのシェアは拡大するばかり。しかも、グーグルまでが脅威になりつつあるという現状。しかも、サムスンだけで はなくLG電子もスマートフォン市場で頑張っている。確かに新興国ではまだまだスマートフォンが普及しているとは言えないし、日本でも普及率は20%ぐら いだ。

だが、スマートフォンの普及率は世界的に見ても拡大する一方で、アップル社のiosと、グーグル代表するAndroid勢が火花を散らしているわけだが、実際は、アップルとサムスンの戦いとなっているのがこのデータから明らかだろう。

スマートフォン市場の拡大はこれからも続くだろうし、数々の便利なアプリが登場してくることから、アプリ開発競争も激化す る。日本企業も当然、スマートフォン市場は無視出来ないわけだが、すでにアプリ開発のほうが中心となっており、ガラケーは厳しい状態へと追い込まれてい る。といっても、日本ではそれほどスマートフォン普及しているわけではない。

ただ、サムスンの大量出荷での利益独占は今後、我々にとっても無視出来ない影響を与える可能性がある。最後の一文を付け加えておいたのはそのためだ。

ジョブズ氏の死から数年、iPhone5Sはどこまで受け入れられるか

実際、サムスンのスマートフォンがiPhoneより性能が悪いとしても、低価格で普及されれば、シェアは逆転してしまった わけだ。iPhoneの部品は日本製企業も多数関わっているので、管理人としてはアップル側を応援しているわけだが、iPhone5Sの発売でどうなるか はまだわからない。

やはり、天才的な経営者であったジョブズ氏が亡くなったことが大きいと思われる。多くの著名人が、アップル社はジョブズ死 の死後数年で衰退していくという予想をしている。一時的にはアップル社は世界一の時価総額となったわけだが、それもジョブズ氏がいてこそであった。つま り、iPhone5Sは今後のサムスンと戦えるかという投資の判断で重要視されるわけだ。

サムスンは後追い企業であり、相手からのアイデアをぱくれば良いだけだが、アップル社は自力で先を開拓しなければならない。この違いは大きい。

世界のスマートフォン普及率

最後に世界のスマートフォン普及率について見ておこう。1位はどこだと思うだろうか。アメリカじゃないのか?と思うかも知れない。しかし、実は一位は中東の国なのだ。

1位 アラブ首長国連邦 61%

2位 サウジアラビア 60%

3位 オーストラリア 52%

4位 イギリス 51%

4位 スウェーデン 51%

(http://www.thinkwithgoogle.com/mobileplanet/ja/graph/?active=country&country=us&country=ie&country=ae&country=uk&country=in&country=id&country=eg&country=nl&country=au&country=at&country=ca&country=sa&country=sg&country=ch&country=se&country=es&country=th&country=cz&country=dk&country=tr&country=nz&country=no&country=fi&country=fr&country=cn&country=tw&country=jp&country=kr&category=DETAILS&topic=DETAILS_PENET&stat=PENET01&wave=wave2&age=all&gender=all)

1位と2位が中東諸国。しかも、どちらも原油で儲けている金持ちの国。アメリカは8位。日本はさらに下となる。スマートフォンシェアを国別で見ると中東諸国がトップを飾ったわけだが、これもサムスンの成長戦略に関わっている。

これは古い話になるのだが、日本の高度経済成長次第、日本が積極的にOEM戦略でアメリカ市場を攻略していたとき、サムスンは日本が進出しているところを避けながら事業を拡大した経緯がある。

あの頃の日本企業にかなうはずもなく、当然の戦略だったわけだが、その時の事業拡大が今のサムスンの販売経路となっている。サムスンがどうして日本企業と思われるような富士山などをCMに使ったかもここにある。中東は比較的に親日の国が多いためだった。

サムスンのやり方は決して良いとは言えないが、資本主義経済においては利益を獲得したものが勝者となる。資本主義社会を批判すれば、それは共産主義の考え方が出てくることになる。

少なくとも管理人は資本主義経済を見ているので、今後、サムスンのシェアがどのようになるかは注目していきたい。もっとも、サムスンがここまで強くなったのは日本の民主党のおかげだが。

今週の韓国経済

13日 1948.70 1111.70 565.72 254.00 -748億
14日 1968.83 1106.60 560.47 256.85 1586億
15日  1971.26 1114.50 565.65 256.55 548億
16日 1986.71 1116.40 566.06 259.35 2949億
17日 お休み(釈迦誕生日)

以上。今週の予想レートは1100~1115だった。

最後は少しウォン安となったが大体の予想範囲で収まっている。さて、次週だが、日本の円が100円突破して、103円まで下がっている。日本の円安で1番 被害を受ける国は韓国だと外国メディアが報じているので、これを見る限りではさらなるウォン安が進むと予想される。政府介入が来るかも知れないので、 1125ウォン辺りがマジノ線ではないだろうか。予想レートは1110~1125にしておく。

アメーバブログの削除について

さて、ここで一つ残念な知らせをしなければいけない。管理人が運営していたアメーバブログが利用規約に違反したということ で削除されてしまった。今まで書いた5000以上の韓国経済の記事が消えてしまうことになった。キャッシュが残ってはいるもの、全部元通りには到底出来な い。

経済記事が中心のブログが消されてしまったわけだが、アメブロは表現規制について厳しく取り締まっているようだ。ただ、管 理人は韓国のニュースをそのまま掲載していただけで、いかがわしいサイトにアクセスを誘導した覚えもない。なぜ消されたかを問い合わせても答えてくれない ので、アメーバブログはやめて、自分でレンタルサーバーを借りて、ワードプレスを使ってサイトを作成した。

まだ記事のキャッシュを拾っている途中で、ほとんど記事の更新は出来ていないが、これからはこちらのブログに遊びに来て頂きたい。

日本の底力!(韓国経済危機特集)

http://kankokukeizai.kilo.jp/

幸い、多くの読者様が急いで作った仮りブログに来てくださった。Twitterやメルマガもあるし、消されて驚いた読者様が名前を検索してたどり着いてくれたという報告もある。消されてしまっても、管理人がめげずに頑張っているのは、こうした多くの読者様もおかげである。

また、有料メルマガ代の購読代金をレンタルサーバー代に当てることができたので、ついでに日本語のドメインも作ってきた。ドメイン名は「韓国経済危機.jp」である。

韓国経済はすでに取られていたのだが、韓国経済危機はまだ残っていたのだ。これは嬉しい誤算であった。なので、韓国経済危機.jpでもこのブログに飛べるようになっている。まあ、まだまだグーグル検索に乗れるほどの知名度はない。

http://韓国経済危機.jp/

メルマガ購読してくださる多くの読者様のおかげさまでこうして一から再スタートを切ることができた。5年にわたるブログは 消えても、多くの読者様との絆は全く消えていないことが何よりも励みになる。これからも精進していくので、新しいブログと、メルマガのほうもよろしくお願 いする。

次回の予定だが、日本の円安が進む中で、韓国は円キャリートレードについて恐れている。次回は円キャリートレードについて説明していく。

読者様の購読に深く感謝する。これからも応援の程をよろしくお願い致します。