第186回「増え続ける韓国MERS患者。感染者138名。死者は14名・・・朴槿恵大統領の訪米延期」
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これが1週間経った13日、現在の状況である。隔離対象者が増えているということは感染経路を完全に特定できていないわけだ。しかし、もっと怖いのは院内感染しかでていないところ。それは朗報ではないのかと思うかもしれない。だが、出てないのではなく、「知らない可能性」の方が管理人は高いと思う。
この記事を書く前に患者搬送係が発熱を隠して9日間勤務していたことがわかった。この男性は隔離対象者ではなかった。このことからも感染経路は0から作り直すことになるわけで、他の病院を回っていたのなら、9日間でどれだけの病院で感染が広まったか、当然、家族や知人などに接触していれば、感染する疑いがあるので、9日間の動向は重要となる。
配信日:2015年6月14日
最新情報は→2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)
今回のメルマガも前回に続き、韓国MERSについて特集していく。先週から感染者数が2倍に増えた。死者も2倍である。隔離対象者4000名を越えた。さらに、隔離指定対象者に選ばれていない者が発熱のまま9日間勤務していたこともわかった。
隔離指定対象者がコンビニで電池を買いにいくといった行為なども色々あり、もはや、韓国政府では全体の把握が出来ているかすら怪しい。残念ながら一時収束宣言を出しても、それが実際に収まるどころか、増え続けている最悪な現状である。では、今回も最新情報を見ていこう。記事のチャートを張る。
記事のチャート
6月13日までの感染者数→WHOもお手上げ?→韓国経済の影響は未曾有の危機→韓国は渡航禁止区域に指定される危険な場所という認識が必要→今週の韓国経済
6月13日まで感染者数
感染者数 138名(死亡14 回復10 罹患114)
致死率 14/24=58%
隔離対象者数 4014名(医療機関隔離 238名のみ)
隔離解除者数 1930名
検査を受けた総数 4472名
検査中(遺伝子検査)172名
これが1週間経った13日、現在の状況である。隔離対象者が増えているということは感染経路を完全に特定できていないわけだ。しかし、もっと怖いのは院内感染しかでていないところ。それは朗報ではないのかと思うかもしれない。だが、出てないのではなく、「知らない可能性」の方が管理人は高いと思う。
この記事を書く前に患者搬送係が発熱を隠して9日間勤務していたことがわかった。この男性は隔離対象者ではなかった。このことからも感染経路は0から作り直すことになるわけで、他の病院を回っていたのなら、9日間でどれだけの病院で感染が広まったか、当然、家族や知人などに接触していれば、感染する疑いがあるので、9日間の動向は重要となる。
だが、9日間の足取りを追うのは非常に難しい。1日でも大変だ。勤務時間ならどこ行ったかぐらいのことはわかるが、勤務時間外で9日間だと記憶も曖昧だろう。それらを全て把握して感染経路を特定する。もはや、WHOが「複雑」と言わざる現状がここにある。
WHOもお手上げ?
【ソウル共同】韓国で拡大している中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染の実態を調べていた世界保健機関(WHO)と韓国政府の合同調査団が13日、世宗で記者会見し、 韓国での流行は大規模かつ複雑で、今後も感染者が増える可能性があると指摘した。
合同調査団は「防疫措置はある程度効果を上げているが、感染終息には時間がかかる」とも述べた。
韓国保健福祉省は13日、新たに12人の感染を確認。うち男性(70)は、 中東から帰国した韓国最初の患者から2人を媒介した「4次感染」だったことが初めて確認された。
(http://www.daily.co.jp/society/main/2015/06/13/0008119453.shtml)
韓国の流行は大規模。朴槿恵大統領によると「世界最高レベルの医療技術と防疫システム」があるのに、既に感染者数は138名。このまま増えて行けば1ヶ月もたたないうちにサウジアラビアを抜くことになる。また、陰性と診断されたのに再度、検査したら陽性だったという患者も確認されている。もはや、朴槿恵大統領の言葉はブラックユーモアにすらならない。
防疫措置はある程度の効果はある。ザルだらけの防疫システムにたいした効果はない。それを言えば、パニックになるのでWHOは述べてないだけだろう。厳しく追及する前に、まずはMERSの収束を最優先にしないといけない。しかし、どう考えても、これも韓国だから、ここまで酷い実態になったのだと痛感させられる。これも人災なのだ。
そして、一番の加害者は韓国人そのものである。防疫システムがどうこういう前に民度が低すぎる。それが感染者を爆発的に増やした。しかも、まだ隔離対象者にされてない韓国人も多くいるだろう。なんせ、9日間の足取りだ。隔離対象者は知人宅でお茶会するなど、楽観主義なのか。相手が感染するかもしれないと考えないのか。とにかく全てにおいて民度が低い。
セウォル号沈没事故は一定の被害で済んだ。それなのに人災によって数多くの犠牲者を出した。しかし、MERSの場合は発熱隠して講演会に出かける医者、海外へ逃亡する医師などもおり、医療関係者ですら自分の置かれている現状を理解していない。その意味ではセウォル号沈没事故が忘れ去られるほどの脅威がこの先に待っている。そのため、韓国経済の影響は計り知れない。
韓国経済の影響は未曾有の危機
管理人も正直、お手上げである。韓国メディアを見れば、経済低迷、成長率下降修正など書いてあるが、それはあくまでも目安であって、被害がどこまでするかが極めて不透明な現状において何ら意味をなさない。このまま推移すればそうなるかもしれない。だが、管理人はそんな推移通りに行くとは全く考えてない。
斜め上のさらに斜め上を想定すれば、もはや、ただの予言にしかならない。まさに未曾有の危機である。それなのに、MERS感染にキムチが予防になるなど、意味不明なデマが拡散されている。
下手すれば、韓国経済は韓国MERSで破綻する可能性だって万が一にも考えられるのだ。まあ、そこまで行く前にWHOが何とかするとは思うのだが、それってただの他人頼りであり、韓国政府にはMERS感染を防止する手段がないことになる。実際、ないからこうなっているのだが。
韓国は渡航禁止区域に指定される危険な場所という認識が必要
幸い、日本ではまだMERS感染者は出てきていない。日本のメディアは韓国に悪い影響を与える特集はしない姿勢のようだが、日本政府、関係者はしっかりと瀬戸際で日本への侵入を抑えている。引き続き頑張ってもらいたい。後は韓国旅行に未だに出かける日本人の存在をどうするかだ。
韓国に行きたがる人はどうしてこうも自分勝手なのか。また、どうしても仕事で行くならマスクなど、しっかり予防策を調べていくしかない。今の韓国は渡航禁止にされるぐらい危険な場所だと認識を持っておかないといけないだろう。幸い、今はインターネットがある。MERS感染者は1日ごとに増加するのもわかる。これらの最新情報が自分たちを守ることに繋がる。そういった意味でもなるべく情報を集めてほしい。
もっとも、管理人のメルマガや更新しているサイトを見れば、毎週、毎日、記事が更新されているので、大事な情報を取り逃すことはないだろう。大いに活用していただきたい。
今週の韓国経済
日付 KOSPい ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)
08日 2065.19 1123.30 716.43 254.25 -741億
09日 2064.03 1118.90 722.51 253.95 -1471億
10日 2051.32 1108.20 718.23 252.20 -2437億
11日 2056.61 1108.80 717.00 252.70 -1571億←基準金利引き下げ1.5%
12日 2052,17 1114.70 712.40 251.35 -848億
今週の韓国経済はウォン安から一転して、ウォン高となった。だが、1124ウォン辺りから一気に下降しているチャートを見ると介入があったとしか思えない。さらに、10日にも介入が見られる。基準金利が下がったぐらいでここまでウォン高になるはずもない。そもそも、基準金利はMERSの影響で下げるしか選択肢はなかった。市場は既に織り込み済みだった。しかし、12日は再びウォン安へと進んでいく。
来週は介入ラインが1125辺りみたいなので、これを突き刺すウォン安は難しいだろう。MERSの影響が拡大する中、韓国経済はウォン安へと進もうとする。韓国政府ではまともな手は打てない。だとすれば、1100~1125辺りだろうか。
以上。今週はこれで終わる。来週も引き続きMERSの話題になりそうな予感がする。収束しているなら良いのだが、どう見てもそうは思えない現実がある。読者様もMERS限らず、くれぐれも体調には気をつけていただきたい。
読者様の購読に深く感謝する。これからも温かい応援の程をよろしくお願い致します。
2.リッパート大使のTwitterに「「韓国に愛を見せつけて」「韓国人がイスラム国テロリストと比べられて傷ついています」など意味不明な書き込みが殺到。
3.病院の外で太鼓を鳴らして騒ぐ
4.病院でいつも通りキムチが病院食で出される
5.ろうそく文化祭や扇の舞、バレエ、ナンタ(韓国初の非言語パフォーマンス)などの公演
6.死んでもいないのに献花
7.大使が退院する日まで、ソウルの米国大使館前には「祈願団」
8.韓服を着た女性たちが床に伏せてアメリカ大使館に向かってお辞儀
9.義理の弟?が病院前で断食を続行
10.朴槿恵大統領の支持率が50%に迫る勢いで急上昇
11.韓国の国会議員20人が金容疑者に320万円の献金
12.FBIが韓国警察庁に常駐で独自捜査
13.犯人は救急車、被害者は徒歩で病院へ
14.朴大統領 中東より電話で済ませ謝罪せず帰国せず
15.THAAD拒否なら韓国に経済インセンティブで中国へ傾倒
16.韓国政府、金容疑者運営団体の行事などに財政支援や後援の権限
以上が当サイトで取り上げた斜め上なのだが、リストを一つ見ただけでも、ここまで相手を心証を悪くするにかけては天才的な才能を見せる韓国人には驚かされた。
特に誰一人正式な謝罪がないというのはどういった了見なのか。朴槿恵大統領、政府関係者は大使が韓国人に襲われたことを理解しているのか。突っ込みたいところだ。しかも、病人への励ましの言葉が「韓国に愛を見せつけて」という自己弁護としか思えない韓国人らの発言。
韓国人は気がついたら被害者である。おそらく、北朝鮮関連がやったのだから、自分たちはむしろ被害者としか思ってないのだろう。だから、こんな発言が平気なのだ。そもそも、病院食に辛いキムチを出すとか、イジメとしか思えない。
全ての安全策が機能しない韓国社会の深い闇
このような斜め上が数日間、繰り広げられた。実はこの斜め上はわずか数日の出来事である。セウォル号沈没事故の斜め上といい、ロッテ第2ワールドの事故と いい、韓国は何か起これば、いつも最悪な選択肢を選んでいく。普通は限りなくベストを目指し、なんとかベターで済ますのにバッド、ワーストへと自ら導くの だ。
これこそ、何か起きれば「他人のせい」という責任転嫁の韓国社会が作り出す底知れぬ闇である。
少し経済と離れるが、韓国という社会ほど、歯止めがきかないものはない。例えるなら、山道を走行中にブレーキが壊れたら、どこかに当てて車を止めるしか方 法がない。だが、それをガードレールで行おうとしたら、そのガードレールがぶつけたショックで壊れて崖へダイブすることになってしまった。
普通なら、ガードレールがしっかり作られているので、惨事の1歩手前で九死に一生を得るわけだが、韓国にはそれがない。全てが駄目だからだ。車で例えたが、今までの事件を振り返って安全策が全く機能していないことが多すぎる。
前回、警備の問題で日本大使にコンクリートを投げつけたテロリストを執行猶予付きで釈放したあげく、顔パスで入場させ、持ち物チェックもなかった。組織的 な陰謀が極めて高いのだが、上のような事例を考えれば、韓国ならあり得てしまう、納得させられる一面が確かにあるわけだ。
まさに、韓国、韓国人でしかあり得ない斜め上である。
なぜか朴槿恵政権の支持率が急上昇
数々の斜め上で管理人が1番信じられないのは「朴槿恵政権の支持率が急上昇した」ことだ。上に書いたとおり、朴槿恵大統領は何もしていない。中東から、 「私の時(過去に襲われた経験がある)もそうだった」と、わけのわからないメッセージを電話で伝えたぐらいである。これのどこに支持率が回復する要素が あったのだ。
この事件で過去最低の支持率が何と50%近くまで上昇した。本当に意味がわからない。むしろ、下がる理由しか存在しない。テロリストから大使を事前に守っ たわけでもない。警備はザル過ぎて、誰でも大使に近づけた状態だった。朴槿恵大統領が親身になって韓国へと戻ったわけでもない。と、支持率回復はあまりに 謎すぎて論理的な説明ができない。
これで支持率が回復するなら、他の要人もテロリストが襲えば、さらに支持率が急上昇するというトンでも理論が完成する。反日ドーピングより、よほど効果的である。韓国社会の難解さには舌を巻くばかりだ。もちろん、悪い意味で。
踏み絵で試される韓国
これは次回に特集するネタだが、リッパート大使襲撃事件で、韓国は今、二つの道を迫られている。平たく言えば、アメリカを取るか、中国を取るかである。
アメリカはこのリッパート大使襲撃事件から、間を置かずに、米国の高高度ミサイル防衛(THAAD)で韓国にミサイルを配置しようとしており、韓国政府にそれを了承するように裏で述べている。
韓国は中国が反対しているので本音は拒否したい。しかし、リッパート大使襲撃事件で具体的なお咎めがないのは、まさにこの「踏み絵」があるからだ。どうするかはまだ決まってない。
もう一つがアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加である。アメリカ、日本が主導するAIBがあるわけだが、これの中国主導版がAIIBである。
韓国はこのAIIBに参加するようだが、アメリカにとって当然、新しいインフラ投資銀行に参加するというのは裏切り行為に等しいわけだ。これもまだ決まってはいないが、速くしないとバスに乗り遅れるそうだ。
日本はどうするか知らないが、AIBがあるので参加する理由はないだろう。欧州の国も参加表明しているので、中国の思いどおりになるかはかなり未知数である。
この二つは来週のメルマガで詳しく見ていく予定だ。
今週の韓国市場